ルーヴル美術館にもありますが、ダヴィッド本人による「ナポレオンの戴冠式」の複製。
妹のドレスがピンクという違いがあります。
この3面に大きな絵画が飾られた部屋は、もともと「衛兵の間」でしたが、この戴冠式の絵や、ナポレオンの玉座、肖像を集めたことから、いまは「戴冠の間」と呼ばれているようです。
さすがに人が群がる大人気!
一人ひとりの衣装、表情など実に丁寧。いくつか史実と違うことも描かれているそう。
ローマ教皇を呼びつけておいて、自分で月桂冠をかぶったナポレオンですが、この絵では、皇妃ジョセフィーヌに冠を授けようとしています。
ほんとは出席していない、ナポレオンの母や司祭などが臨席していたり。

ナポレオン宮廷「主席画家」ダヴィッドの「主役を引き立たせる演出」は、ナポレオンをたいそう喜ばせたとのこと。ニーズをがっちり捕まえる才能! ただ絵がうまいだけじゃ宮廷画家はつとまりませんね。