2017/08/06

Peace Hiroshima 2017

今年で10回目になるという都内で開かれている「Peace Hiroshima2017」に参加してきました。
Peacehiroshima20171

音楽やアート、被爆者のお話しを通じ、原爆犠牲者への追悼を行い、平和や命に思いをよせるイベントとなっていた。
今回は朗読劇「朗読原爆詩集」として、idenshi195というグループが上演。原作は峠三吉氏の「原爆詩集」。
峠三吉は、28歳のときに爆心地から3kmで被爆し、『原爆詩集』を自費出版したという。(wikipediaより)

この「原爆詩集」というのを私は初めて知った。調べると青空文庫にも入っているので、興味ある方はぜひ読んでいただきたい。まさに歴史の語り部、重く、痛々しく、辛い詩である。

今回の朗読劇では、脚本・演出の髙橋郁子氏のもと、上畑正和氏の即興ピアノのメロディーにのせ、12名の若者が語り、演技した。
劇のあとのトークで、髙橋郁子氏が、詩が重たいものなのでどう表現するか、工夫した。ピアノの演奏を合わせることで、癒しと鎮魂をもたらした、と語った。
とても素晴らしかった。

被爆者の上田紘治氏は、3歳に入市被爆したという。入市被ばくとは、原爆が投下された後、8月20日までに、爆心地からおおむね2キロ以内に入った人のことをさすという。(これも知らなかった)
いろんな場所で講演などされて、核廃絶運動をされているそうだ。
「ヒバクシャ国際署名」も集めているそうで、国連に核兵器を禁止し、廃絶するための署名運動という。

朗読劇を見て、ある日、いつもと同じような朝を過ごしていた人々が、一瞬のうちにすべてを失う惨さを見せつけられた。こんなこと、許されないと思いを強くした。

ロビーに被爆者の絵、というのが展示されていた。
川や井戸で死んでる人の絵。体の皮がびろびろはがれながら歩いてる人の絵。
階段の一段一段全部に人が倒れている絵。素人の絵で稚拙なのが救いだ。
上手でリアルな絵だったら、残酷過ぎて吐きそうだ。

文字も書いてある。みんな「水、水」と水を欲しがるのだが、水をあげると死んでしまうのであげられなかったと。

たぶんあげてもあげなくても死んでしまうのだと思う。これを思い出してよく描いたものだ。
どうしても描き残しておこうという勇気の絵だった。

せっかくこれを見たのだからと思って、署名もしてきた。
核兵器は、一瞬で何十万人の命を奪う。
これは止めなければいけないと思った。
広島の被爆者の思いを、むだにしてはいけないと思った。

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2012/08/04

【装丁】フクシマに立つ 叶静游 五行歌集

叶 静游(かのう・せいゆう)氏は、五十年前に反核・反原発を掲げて闘っていた。その叶氏が福島の現実に声をあげたのが本歌集である。
作品を拝見すると、怒りと憤りと、「フクシマを風化させてはならない!」という声が頭の中に響きわたる。
その思いの強さから、まえがきにあった「忘れない 忘れてはいけない」というフレーズを引用して、帯に掲げた。
写真は、福島の桃源郷・花見山。緑は萌、桜は咲き誇り、遠くの山々が青く霞む美景。叶夫人の作品。
タイトルは、『フクシマに立つ』。
作者の思い、怒りをどうタイトル文字で表現しようかと悩んで、斜めに杭をうちこむように配置して、上の文字から順に大きさを変えて頭でっかちにしてみた。
帯の左側、歌の下には、福島県の地図のシルエットを白抜きにした。
猪苗代湖の小さな穴もある。フォントを切りぬいて、文字が欠けないように細かく置いた。グリーン・ルネッサンスの言葉のイメージから、帯色は緑。

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カバー裏側の草壁氏の帯文に、叶氏の紹介があるので、みてほしい。

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本扉と見返し。見返しは、過去市井社で出した叶氏の歌集、すべてに共通して使っている「新だん紙」。今回は土の色を意識して茶系にした。

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目次も紹介。

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歌の一部。(反核世界への旅から)

いま、原発再稼働で揺れる中、フクシマから学んだことを忘れてはいけない。
代替エネルギーへの道へと政策を切り替えてほしいと願う。


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2009/05/12

ゴーヤ日誌(5/12)

Goya090512
前回から4日しかたってないが、この成長!
奥の塀側が、小さかった方。向き変えました。
二本は徐々に一体化しつつあります・・・。
つるの上までは、75cm。すくすくです。

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2007/11/07

FREE HUGS(フリーハグ)

FREE HUGS(フリーハグ)って知ってますか?
先日たまたまTVを見ていたら、薬丸くんが挑戦していたんです
「FREE HUGS]と書いたプラカードを持って、公園とか道に立って、見知らぬ人と抱き合うこと。
お互いのぬくもりを通して、人の温かさとか励ましを感じるというものらしいのです。

ウキペディアにも載っていて、
オーストラリアで2004年くらいから始まったらしい。

日本でもやってる人がいるみたい。
検索して見つけたのは、けっこう若い女性の映像↓
フリーハグ・キャンペーン

ためらいながら質問する人。
飛びつく人。
ハグの習慣がある外国人の方の方が、多い。
見ているうちに、なんだかこちらも暖かくなる。
ちょっと涙ぐんじゃう。

プラカードを持ってる人が怪しい感じとか、いやらしい感じだったらぜったい抱きつけない。
自分自身がプラカードを持つ気にもなれない。
「FREE HUGS」を掲げている以上、やってくる人によって拒否することはできないもの。
すごい勇気がいると思う。

でも、抱き合うことで与えられるものがあるってことは、映像を見てるとすごくわかる。
一瞬、心を開いて、腕を広げて包みあう姿は、うつくしいと思う。
わたしが孤独な一人暮らしの老人になって、公園で若者が「FREE HUGS」をしていたら、迷いなく抱きつくかもしれない。
なかなかいい運動だと思う。
それだけに、悪用する人が出てこないでね、と強く願ってしまう。
がんばれ! フリー・ハグラー!


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2007/08/06

8月6日に寄せて

昨年8月15日に、家族で広島平和記念館を訪れた。
核兵器の恐ろしさ。熱線、熱風、放射能。人をぼろぞうきんのようにするあってはならない兵器だと思い知らされた。
昨年作った一連のウタをここに捧げます。

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ひろしま        井椎しづく

じりじりと
焼け付くような
暑さが
似つかわしい
広島


サングラスに
短パンの外国人が
木陰で
うちわを
ぱたぱた


絶望の焦土から
生えてきた草が
人々に
生きる希望を
与えたと聞く


もう
きみを抱いて
逃げることはできないけれど
きみは
ひとりで走ってゆける


闘病の
希望とした
折り鶴
ラムネ菓子の
セロハンでできていた


乳児を抱えたまま
亡くなった母(ひと)
二人とも
助からないなら
わたしも抱き合った形で


壁びっしりと
広島市長の
抗議文
核実験をする世界へ
根気よく送り続ける


七十年間は
草木も生えない
はずだった
焦土から
夾竹桃は芽吹いて咲いた

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黙祷。


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2007/07/16

靖国神社 みたままつり

どんよりとした曇り空であったが、ネットで見たピンポイントな降水量が0mm。
思い切って浴衣で出かける。

戦没者の「みたま」に捧げるずらりと並んだ「懸雪洞(かけぼんぼり)」を描いているのは、著名人、相撲力士、書家、画家、などいろいろ。
テーマもストレートに反戦、平和もあれば、一見自由なものもある。
毎年これを見てまわるのが楽しみ。
今年は台風だったせいか、きちんとひとつずつビニールカバーがかかっていた。
印象に残ったメッセージを二つ。伊藤四朗さんと、つのだ☆ひろさん。
SitohshiroStunodahiro


S20070716190S20070716192
意外に字も上手な白鵬。七夕のようなお飾り。この両脇はずらりとちょうちんが。
阿部首相をはじめ、政治家、著名人の名前もたくさんある。

Stourouto
選んだのは、紫コーディネイトでした。
小さな提灯がたくさん奉納されている。ひとつひとつ、遺族の思いがこめられてるのだろう。

ちょうちんの灯りを見ると、いつも泣きたくなる。
お盆のとき、いつもちょうちんを見るからかな。
お祭りの夜、路地に揺れていたあのまんまるい白いちょうちん。
わたしの心の原風景に、そのちょうちんは永遠に灯っている。


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2006/08/16

瀬戸内海を望む

宮島口からは船で宮島に渡る。
有名な大鳥居がまっさきに目に付く。

駅前からタクシーでロープウェイ乗り場へいくつもりが、車が来ない。
駅前には、鹿せんべい屋さんとたくさんの鹿と、鹿に追い掛けられてる人で賑やかだった。
私たちも鹿せんべいを買ったが、せんべいを受け取った瞬間から鹿が纏わりついてくる。
欲望に満ち満ちた、あまたの目とぐんぐん突進してくる迫力に、「たすけて〜」と叫びたくなる。
逃げ回るように、えさをあげたが、他の人が鹿の猛攻にあってるのを見ると、笑える。

RopewaySetouchi

ロープウェイは途中乗り換えして、ぐんぐん登った。
眼下には原始林が広がり、遠くに瀬戸内海と島が見渡せる。
快晴。
海はきらきらと大変うつくしい。



Isukushima
厳島神社には、潮が満ちてきていて、魚がすいすい泳いでいる。
能楽堂もあり、なんともいえず敬虔な雰囲気である。
揚げもみじまんじゅうや焼き蛎、あなご飯などを堪能。

広島はいいところだ!

あしたは、ひろしま美術館に行き、帰路につく予定。


Domekyujyou
ホテルの下が広島市民球場。
二日連続でナイター観戦もできた。(ホテルの部屋から)
今日はカープ負けそうです。
広島市民球場のすぐ隣に原爆ドームがあると、初めて知った。

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2006/08/15

広島にて

2006年8月15日、初めて広島を訪れた。
レトロな路面電車に乗って、原爆ドームや平和記念資料館を見た。
川を眺めると、多くの苦しんでる人々がイメージされて怖くなる。
今日、何度も祈った。私にできることをすると。

DomeOrizuruPark

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2006/02/11

トリノ五輪開会式

始まりました。トリノって、日本の地名みたい。鳥野町とかありそう。
開会式は、やはり見逃せません。
開催国の最高のアート魂がこめられるところです。

イタリアというお国柄と、『情熱』というテーマから、赤、黄、など熱を感じさせるカラーが印象的でした。

そして平和への祈り。
なんとオノ・ヨーコさんのスピーチが!
そして「Imagin」が会場に流れました。

去年ジョン・レノンミュージアムで買った、わたしの指輪に刻まれているのと同じ愛すべきことば。
「Imagin All the People living life in Peace.」

世界の人々が同じスポーツマン精神にのっとって、競い合い、すばらしいパーフォマンスでわたしたちを魅了してくれますように。

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2005/12/08

どうしても今日、そこへ行きたかった。

朝のニュースでNYの模様が映し出された。
サイトで調べていたら開館時間が延長されていた。
会社から帰ってから、行けるなという気持ちがむくむくふくらむ。

帰り道で、バラを買った。
今日わたしはそこへ行くのだ。
家に帰って、夕飯の支度やお風呂の準備をし、夫の帰宅時間を確認して出かける。

地下鉄に乗るときに、電車が止まってるというアナウンスを不吉に聞く。
上野へ降り立つと電車は動き出していた。吉。
宇都宮線は、通勤客で込み合っていた。20分ほど遅れているらしい。
ゴトゴトとさいたま新都心のジョン・レノンミュージアムをめざす。

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駅前は、クリスマスのイルミネーション。
すでに音楽が流れている。
屋外ステージで、トリビュート・ライブが開かれている。「John Lennon 25 MEMORIAL」と書いてある。
寒い中、多くの人が立ち止まっていた。

スーパーアリーナへ進むと、ミュージアムの入り口でもImaginが流れている。ここでもミニライブをしてる。
まずは、ミュージアムを見たかったので、館内に入る。
最初に映像を見て、たくさんの資料、肉筆の作詞メモ、ビデオなどでジョン・レノンの軌跡をたどった。
自分の中の、ある確信がむくむくと大きくなる。

ジョンが育った、叔母の家の中の部屋があった。
シングルベッドを置けば、ほぼいっぱいなせまい部屋。
オノ・ヨーコがこんな環境からジョンが生まれたことについて、メッセージを寄せていた。

ファイナル・ルーム。
まっしろな空間にあったものが、わたしを一番揺さぶった。

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2Fへ降りて、Imaginのサークルに花を手向け、祈る。

あなたから
学んだこと
どんな時代を生きても
あきらめないこと

あなたへ誓った。 YES YES YES.


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