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2018/04/28

【展示】「それで君を呼んだのに 忌野清志郎を想う」2018

原宿にある絵本の読める小さな喫茶店「SEE MORE GLASS」へ、「それで君を呼んだのに 忌野清志郎を想う」という展示を見に行った。

ミュージシャン・忌野清志郎さんのお誕生日の4月2日から、命日である5月2日までの1ヶ月間、シーモアグラスでは毎年小さな展覧会を開催しています。 2014年からはじまり、今年で5年目です。
公式ブログより

Facebookで告知を見て、ぜひ行ってみたいと思った。
明治通り沿いの華やかなファッションビルが連なるところに、京セラのビルがありそこの地下一階にお店がある。
オフィスが休みなせいか、人がいなくて、ほんとにここにお店があるのか不安になる。
でも地下一階に降りると、ああ、そこだけ輝くようにキヨシローのポスターがあった。

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こじんまりした店内にはびっしり人がいた。
「空いてますか?」と聞くとなんとかテーブルが一つ空いていた。

ぐるっと見渡すと壁中に、写真やらメッセージやらオブジェが飾ってあった。
竹中直人、角田光代、矢野顕子など、清志郎大好きな著名人のメッセージもたくさんある。
清志郎の関連書籍も棚にいっぱいそろえていて、そのほぼ全部にたくさん付箋がついてる!

店内の写真を撮っていいかと尋ねると、遠目で1〜2枚ならとのこと。
Tシャツや写真が飾ってある奥の壁をぱちり。

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本棚の本をみて、『十年ゴム消し』とか『瀕死の双六問屋』とか宝島の雑誌とかもう! 読む手が止まらない。
BGMはもちろんキヨシローの曲だ。
他のお客様の話声も聞こえてくる。
音楽関係の方なのか、思い出話をしているようだった。

清志郎が死んだと聞いたとき、ショックだった。
時代が危うければ危ういほど、彼の言葉の力が必要なのに。
悲しかった。

でもここには、たくさんのキヨシローの意思がたくさん残されていて、愛されていて、守られていると思った。
何度でも、彼の音楽は聞けるし、言葉も読めるのだということを思い出させてくれた。

『Oh! Baby』が流れてページをめくる手が止まる。
ああ、これだいすき。

店員さんが、よかったらこれ書いてください、とノートとカラフルな色鉛筆を渡される。
色鉛筆があったら! そりゃイラスト描くでしょ! メッセージとキヨシローの似顔絵を雑誌を見ながら書いてきた。
そこのノ―トには五行歌は書かなかったけど。

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うちに帰ったら、KAWADEムックの清志郎特集、また読み返そう。
キヨシローは永遠だ。死んでないんだ。

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2018/04/20

【装丁】 井戸喜美代五行歌集 『過ぎ去りし日々』

横浜在住の井戸喜美代さん、2007年『風に乗って』に続く、第二歌集『過ぎ去りし日々』の装丁を担当した。
井戸さんは、カバーデザインのイメージをすでにご自分で決められていたので、その意図をいかしつつ提案させていただく、という作業になった。

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カバーイラストは、前作同様、井戸さんの娘婿さんである三宅正広氏。
旅に愛用した赤いスニーカーを描いてくださった。
裏側は、スケジュール帳。
紙は、ぬのがみで繊細な手触り。

帯は井戸さんこだわりのティファニー・ブルーのイメージ。
英文タイトルを入れてほしいというご要望だったので、帯色に近づけて調和をとった。

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表紙は、ローズピンクのレザック80ツムギに。カバーに入れた著者のお洋服と調和させた。
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扉はシックに、モノトーンでまとめて。
表紙がこっくりした色だったので、見返しは淡いホワイトローズ色。
しおりは、ちょっと緑よりのエメラルドグリーン。
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この歌集は季節の移ろいの中で生まれた「心の歌」と、世界や日本の旅を詠んだ「旅の歌」で構成されている。
2008年から2017年の間、12回に及ぶ海外旅行は圧巻。思い出の写真をカラーで8ページほど挿入している。
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毎日の生活の中、何もしなければ大切なものも流れていってしまうから、言葉に残す。
旅先で出会った感動を五行歌に認めることは、写真に撮ったり、スケッチするのと似ている。
読み返せば、目の前に風景が浮かぶ。
自分のために書く、そんなシンプルでまっすぐな喜びを感じる歌集だ。


【書誌情報】

書 名:『過ぎ去りし日々』
著 者: 井戸喜美代
四六判・上製・260頁(カラー8頁含)
定価1,500円+税
発行日:2018年04月03日
ISBN978-4-88208-156-2


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2018/04/07

【ART】ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる

画家であり、絵本作家のミロコマチコさんの個展が世田谷文学館で開催中である。
会期明日までのところ、今日みてきた。
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階段のパネルも絵で飾られている。
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会場を入るとかなり人が混み合っていて、親子連れが目立つ。絵本からのファンが来ているのだろうか。

タイトル通り、ほとんどが動物やら鳥やら「いきもの」の絵だ。
その迫力、色に一気に引き込まれた。

これは、そのーあれだ。子どもの絵だ。

見た生き物の目がでっかかった。鼻がビヨーンと長かった。足がずどーんと太かった。
それを感じたまま描いたんだ。

デッサンのバランス? 何それ食べられるの?
生々しくて、力強くて。

あたしね、死んでたよ。
生きてなかったんじゃないの?

心臓マッサージしてくれたよ。

ドンドコドンドコ、アフリカの太鼓のリズムが聞こえる。
ドンドコドンドコ、心臓が打ち出す。
鮮やかな色彩と、のびのびした造形と。ドキドキ笑い出したくなる衝動。

あー面白かった!!

感じた強さがデフォルメになる。その驚きが伝わる。
自分がいかにちんまりまとまっていたか、恥ずかしくなった。
私の中の、固まっていた何かをほぐしてくれた。

展示会内は撮影禁止だったが、ホワイエにライブペイティングで描いた数点が飾られているので参考に。
こんな画風。
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この野生を持ち帰りたくて、絵本も買っちゃった。
何枚かの原画も会場にあったのだ。
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『けもののにおいがしてきたぞ』

売店も大人気。明日まで。野生の力で目覚めたい人よ、行けるなら急ぐのだ。

【展示情報】
開催日時:2018年1月20日(土)~2018年4月8日(日)
開館時間:10:00~18:00
場所:世田谷文学館

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