【TVドラマ】『アンナチュラル』が素晴らしすぎた件
TBS金9ドラマ『アンナチュラル』が昨日最終回であった。
こちらはヒットメーカーの脚本家・野木亜紀子の作品。
“不自然な死”(アンナチュラル・デス)」の原因究明をするため死体を解剖する「法医解剖医」の集まる、UDIラボが舞台。くわしくは番組ホームページをご覧いただきたい。
ふだんドラマをほとんど見ない私がなぜこれだけは、録画してみようとおもったか。
理由は3つある。
1)推理小説ファンだから
講談社文庫のパトリシア・コーンウェル「検屍官」シリーズを何冊読んだことか。
法医学ときいて興味をもった。
2)一話完結
連続ドラマとして、最終的な事件は続くのだが、毎回一つの謎は究明されるのでカタルシスが得られる。
私がドラマが嫌いなのは、一話で終わらず引きずるのが嫌だからなのだ。
3)主題歌が米津玄師
ドラマのクライマックスで流れる「lemon」は最高に胸にささる!
それはさておき、一話を見てこれは面白いと確信した。
人々の心理描写、UDIラボの個性あふれる魅力的なチーム、現代の社会問題への切り込み方、内容が濃くて目が離せない。張り巡らせた伏線が、のちにきれいに回収していく様は、ほんとに気持ちいい。
野木亜紀子氏の脚本、スタッフ、神!
主人公のミコト(石原さとみ)は、自身も実親に無理心中されて生き残ったという過去を持つ。
それでも里親に愛され、使命感を持って職務にあたっている。
どんなときでも食べる、朝から天丼をもりもり食べる。
過去に負けない、逞しさがいい。ミコトのセリフには何度も泣かされる。
実力経験ともに豊富な同僚の中堂も、また恋人を不審死でなくす過去を持つ。
彼女を殺した犯人究明が、ドラマ全体のゴールとなっていく。
中堂演じる井浦新の俺様感と切実さと狂気がいい。
それぞれのキャラクターが絶妙なバランスで、どの人もだいすきになる。
そして「lemon」が流れてさらに悶絶することになる。
みんなシリーズ2を熱望しているが、こんなすごいドラマ簡単にできないよ。
2年でも3年でも待ちますのでよろしくお願いします。
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