第27回五行歌全国大会inびわ湖の私の歌と個人賞
先日の9月24日(日)に年1回の五行歌全国大会が大津で開催されました。
お天気もよく、美しい琵琶湖を目の前にした琵琶湖ホテルで約200名の皆様とご一緒しました。
関西の皆様の緻密な計画とご尽力をいただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。
ありがとうございました。
半世紀も生きていれば、人生山あり谷あり。そしてその旅はもう少し続くと思われます。
ディズニーランドのアトラクションって、初めて乗るときって先に何があるかわからないですよね。
ドキドキしながら進んで、驚いたり笑ったり。
なんかあれみたいな感じだな、ってふと思ったのです。
ぐんぐん進んでいって、終わりになると「あー楽しかったぁ!」って降りる。
ああだったらいいなと。
「降りたとき」は、人生の最期のときです。最期に「楽しかった!」って終えられるよう、今を大切にしたい、という歌でした。
そして私が個人賞を進呈したのは、かおるさんの歌でした。145番。
このお歌は、大会作品集203首の中で、ゆうさんのご友人のように(笑)「光ってみえた」お歌でした。
すべてが暗喩で謎めいたお歌というのは、とかく長くなりがち。
でもこの歌は、驚くほど簡潔です。
読んだときに、「あーなんて素敵な歌なんだろう!」 としびれました。
迷路は、自分の人生、生き方の選択ととりました。
迷いながらもぐるぐる歩いていく。時は進む。
椅子を置いたのは、おそらく過去の自分。
過去にも迷い込んだ道なのかもしれません。
その時、苦しんだあげく、気がついたこと。「私は私」なんだと。
いつか迷った自分のために、「まあ、腰かけなよ」と声をかけて、手紙を読ませる。
夢の中のことのようですが、迷いあぐねる人にはとてもイメージが広がります。
何度も手紙を読み直し、ちょっと椅子で休んだら、また進める。
そんな主人公の姿が見えました。
物語に連れて行ってくれた素晴らしい作品でした。
ちなみにこの歌を個人賞に選んだのは、私と紫野恵さん2人でした。
なんかそれも嬉しかったので、書き添えておきます。
作者のかおるさんは、ガラス絵作家。いろんなものを作ったり描いたり想像力豊かなひと。
創作活動の中で、いろんな壁にぶつかりながら歩まれているのだと思います。
かおるさんの歌だとわかって、ものすごくうれしかったです。
ほかに最高点3点つけたうたは、22番柳沢由美子さん、54番池原弘子さん、56番永田和美さん(全体3席)、66番秋葉澪さん、92番水源純さん、94番酒井映子さん、114番菜の花さんでした。
事前採点の後、同じ歌を小歌会で見るとまた違う良さを感じたりして。面白いですね。
2日目の研究会もすばらしかったのですが、今回はこのへんで。
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