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2017/03/22

【装丁】遊子五行歌集 『薔薇色のまま』

こもろ五行歌の会代表であり、草壁焔太五行歌選歌集『人を抱く青』の選者でもある、遊子(ゆうこ)さんの歌集の装丁を担当した。
遊子さんには、3人のお子さんがおられ、それぞれ同じ年の同じ月にお孫さんが生まれるというミラクルなご縁。
彼らが絵が描けるようになってくると、手作りのお手紙やバースデーカードを送ってくるようになった。
それらを装丁のモチーフに使えたらと、たくさん見せていただいた。
それぞれの特徴が生きてる線や色のものを選んで、カバー、表紙、中の本文の挿絵にと使うことになった。
また、ご希望のイメージのサンプルとして、白地ベースに赤がアクセントになっている本もお持ちくださった。

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色味は一部、変更してアレンジしているが、ラインは、そのまま生かしている。
子どもがマジックでぐいぐい描く線というのは、いいものだなぁと思った。
カバー表(左側)のお花はえまちゃん。
オリジナルは紫だったが、赤に変更。
カバーの裏側は、ゆらちゃん。
ゆらちゃんはカラフルな色彩感覚の持ち主。シールと組み合わせて、風船のようなたまをいっぱい描いていた。
夢があっていいなと思い、カラーバランスを少々調整して使わせていただく。

今回、帯がなかったので、版面全部使えてのびのび配置できた。
タイトル文字は、遊子さんの尊敬する草壁焔太先生の墨字。

表紙のハートのモチーフは、えまちゃんがカードに切り絵で貼っていたものからアウトラインをもらって、デザイン化している。薔薇の花びらのイメージ。
『薔薇色のまま』というタイトルは、夫への愛の歌からとられている。
学生時代からの色あせない思いを、表紙の赤とハートに託した。

S20170322_16_06_33

扉もおそろいのハートを舞わせた。表紙と同じように、ほんのりグラデーションを入れている。
見返しはおもいきって白。扉回りは赤白だけですっきりさせた。

3人目のお孫さん、りゅうくんは、線描がお気に入り。おもしろいユニークなものをたくさん描いていた。
編集のお気に入りを3枚ほど挿画としてつかっている。
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遊子さんは娘婿のために、五行歌をスペイン語に訳して読んでもらいたいと願った。
娘さんが翻訳し、大切な数首にスペイン語表記が入ることになった。

S20170322_16_58_20

この歌集には、家族の手や存在がこめられている。
うつくしい70代へのスタートにふさわしい一冊となった。


【書誌情報】
著者:遊子(ゆうこ)
書名:『薔薇色のまま』

四六判・並製・262頁
定価1,200円+税
発行日:2016年3月25日
ISBN978-4-88208-146-3

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