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2016/12/29

【電子書籍】『五行歌 誰の心にも名作がある』Kindleストアにて発売ができるまで

一年の最後にようやく、念願のキンドル本製作&販売がかないました!

 編集部で相談の上、最初の一冊は、草壁焔太先生の『五行歌 誰の心にも名作がある』にしました。
わずか四歳のときに、啄木の歌と出合いうたびとになる決意をしたエピソード、五行歌の創始の経緯、古代歌謡からの発見、ものを思い、詩歌を書くことでそれぞれの個性が輝くこと。
 五行歌のすべてがここにわかりやすく解説されています。
 一人でも多くの方に読んでいただきたい一冊を、電子書籍化しました。
 電子書籍化への編集では、「リフロー型」、ページの概念がなく、長い巻物のような展開になります。
 小さな端末で見ることを想定して、段組みは、すべてひらき、ルビをつかっておさまりよく再構成しています。
 また、古代歌謡については、文献を見直して一部修正、巻末に参考文献も追加しています。
 キンドル本は、対応するアプリをダウンロードすると、パソコン、タブレット、スマートフォンでも読むことができます。サンプルもダウンロードできますので、ぜひ体験してみてください。

 とここまではちょっと宣伝。
 実際に苦労したポイントをいくつか以下まとめてみたい。

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1)どのやり方、ツールで電子書籍化したらいいのかわからない。

 電子書籍をつくるためのツール、無料のものも一杯あるのだが、今回の書籍がまず「縦書き」が条件だったので、縦書きに対応できるもの、とした。
 PDFファイルからepub3へ変換できるツールを試したが、結果使える形にならず、挫折。
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 Sigilというツールが、epubファイルを直接編集できて、オールインワンツールで使いやすかったのだが、編集が横向きになってしまい、「縦書き」未対応で挫折。これが縦書き対応ならベストだと思った。
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 青空文庫のツールを使って作る方法は、縦書きに関してはOKだった。
 ツールがいくつか必要で、やりにくい。(不採用)
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 その他、Carib,Renee PDF Aide,t2epubなどかたっぱしからトライするも、納得できるものなし。
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 IndesignからePUB3 なんとなくいけそうだが、会社にIndesign導入してないので没。
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 でんでんコンバーターは縦書きOK.(採用)
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 テキスト変換で、Perlスクリプトを書く挑戦。(パターンが多すぎ挫折)
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 電子書籍の作り方の、キンドル本もいくつか買ってみたが、意外に中途半端だし、すぐ情報が変わる。
 今回は、kindle本製作販売実績のあるとれぶ出版の渡辺氏にお願いし、製作を支えていただいて、やっと販売までたどり着けたという経緯である。やっぱり一人で片手間にやってできることではなかった。


2)テキスト化に一苦労

 ふだん本を作るのに使っている編集ソフトから、ベースとなるテキストファイルを抽出したのだが、これが曲者だった。ルビがぬける、ルビを打った漢字が欠落する、段組みの文字が欠落、縦中横にした文字が欠落。
 また、Unicodeでないと表示できない文字も欠落。Unicode UTC-8を調べ、補完する作業が必要。
 段組みをひらく、ルビ打ち、ルビの元の漢字を補てん、縦中横補てん、及び校正作業。


3)動作確認の不可解な現象

 実機テストは、KindleforPC(KPC)、KindlePaperwhite(以下PW)、iPhoneKindleアプリ、iPadKidleアプリで行った。
 mobiファイルを転送するのだが、iPhoneでは横書きになる>その後AZKファイルを転送することを知るが、それでもときおり横書きに変わる?! kindleで表紙画像がでない、脚注リンクの不安定、目次が全部でないなど。


4)圏点、丸数字、章扉センタリングなどの対応に、CSS設定追加

 底本になるべく準じるように、HTML記述だけでなく、CSS作成をお願いした。


5)全編にわたり、何度となく校正、実機テストの繰り返し。


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 当初想定できない、ハードルが次から次へとでてきて、苦しい戦いでした。
 渡辺氏には、心より感謝いたします。
 作ってみたものの、そうそう売れるもんでもないんだな、というのも痛感しております。
 それでも、紙よりも電子の方が残しやすいし、将来的にも利用価値があると信じ、これからもとりくんで行きたいと思っております。
 ぜひぜひよろしくお願いいたします!

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2016/12/14

目の見えるあなたへ

月1で某視覚障害者福祉協会にて、パソコンボランティアをしています。
ガイドヘルパーの方といろいろ話していて、盲導犬を連れていたのにホームから転落して亡くなった方の話もしていました。その中で、知らなかったことをいろいろ教えていただきました。

ご存知でしたか? わたしは知りませんでした。

◆盲導犬は、道を覚えてない
盲導犬は、視覚障害者のユーザーの命令で動くそうです。 盲導犬ユーザーは自分の目的地までの行き方を記憶し、盲導犬にゴー、とかターンレフトといったように指示するそうです。 盲導犬さえ連れてれば、どこへでも行けるのかと勘違いしてました。 落ち着いて考えれば、知らないところへ行けるわけがなく、ましてや犬は道なんてわからんのです。 ですから、ユーザーが道に迷えば、盲導犬だって迷います。


◆犬は信号を判断できない

犬はぜんぶ。信号が渡れるのは、ユーザーが周りの気配で、ゴーを出してるから。
そこに、信号無視で渡る人が隣に居たら? ちかちか赤になる寸前に走って渡る人がいたら?
たぶんユーザーは青だと思い込んで、ゴーを出してしまう可能性がありますね。


◆盲導犬を連れている人は、白杖をもたないことが多い。

犬がいない側、へり、端かどうか、車道か、わかりません。
ホームに転落した方も、狭いホームの縁を踏み外したようでした。


◆盲導犬に話しかけたり触ったり見つめちゃだめだけど、ユーザーには声をかけていい

盲導犬に対するマナーはかなり普及して、ご存知の方も多いでしょう。盲導犬を連れている方には、近づかないほうがいい、くらいの意識ではないでしょうか。(少なくとも私もそうでした)
この言葉が一番はっとしました。
盲導犬だって、万能じゃない。危なかったら、ユーザーさんに「赤ですよ」とか「危ないですよ」って言えばいいんだ。
ワンコじゃなくて、人に声をかけよう。

目の見えるあなた、目の見えるわたしが、白杖の方、盲導犬を連れてる方が、危なくないか、困ってないか、ちょっと見守ってはいただけないでしょうか。

盲導犬に街で出会ったら

もうあんな悲劇は、嫌だから。起こってほしくないから。

追記: 全盲の方以外でも、白杖を持ち歩きます。弱視の方、視野が欠けている、視野が狭いなど、視覚障害にもいろいろあります。スマホなどは、字が拡大できますので、弱視の方は利用するそうです。
スマホみてるから、偽物だ、とか心無い罵声を受けることもあるとか。
悲しいことです。

また、視覚障害者の腕時計は、音声で時刻を告げます。
蓋が開いて、針に触って時刻を知るものもあります。
白杖持ってるのに、腕時計してる!  ええ、そうですよ。むやみに人を非難して恥ずかしい思いをされませんよう。

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2016/12/03

秋ハイク2日目御岳山〜日の出山〜つるつる温泉へ

御岳山の宿坊宿泊の朝。山に霧が立ち込めて幻想的。
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朝食。これにふろふき大根もつきました。どこにでも柚子の実がなってお料理にもたくさん使われていました。
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御岳神社はけっこう急な階段が続いてきついです。ケーブルカーからも意外と上ります。
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本殿がお色直ししたばかりで、ピカピカ。
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尾根を歩いて、日の出山山頂へ
(山道の途中は危ないので写真なし)
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御岳山〜日の出山、その後、滝本経由つるつる温泉へと下ります。
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尾根道。きれい。高所恐怖症なので、がけ側は見ないようにして行きます。
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ススキが光を浴びてきれい。
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山道をやっと降り、あとはつるつる温泉へと向かいます。そこからバスで武蔵五日市駅へ出て電車で帰宅。
秋を満喫して、自然のエネルギーをふんだんに浴びてきました。日本の秋、うつくしい!
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