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2016/09/30

おかえり、宇多田ヒカル

およそ6年ぶりに活動再開した宇多田ヒカルが、9月22日放送NHKのSONGSに出演した。
結婚(再婚)し、出産もしたと聞く。
その番組の、インタビュー映像の中で彼女が「母の死」を乗り越えたことについて語っていた。

「花束を君に」を朝ドラのテーマソングで初めて聞いたとき、これは母・藤圭子に捧げた曲だとすぐわかった。
歌いだしが、死化粧だったから。「これが朝ドラのテーマ?」と正直ちょっとぎょっとした。
今朝、その朝ドラ「とと姉ちゃん」の中で、花山が亡くなった。
ここに、「花束を君に」の曲が重なって、ああ、こういうつながりだったんだ、とはじめて腑に落ちた。

結婚や出産していなかったら、まだ立ち直れていなかったんじゃないか、と。
自分の子をもって、母との関係性をあらためて教えられたようだった。

インタビューをした糸井重里が、「詩が変わった」と指摘すると、それが一番変わったと本人も認めていた。
強がりキャラを通してしか、表現できなかったのが、それがいらなくなった、と。

SONGSで宇多田ヒカルの新しい曲を何曲か聞いた。
そうね、本当に素直。直球になった。

「宇多田ヒカル」というキャラと、自分とのギャップに苦しんだり、日本にもアメリカにもしっくりこないアウトサイダーだったり、その苦しみと、その中で身もだえるユーモア。
それは確かに魅力的だったんだ。

新しく私たちの目の前に現れた彼女は、いろんなものを捨て去って、すっと立っていた。
やっとここにきたんだね。
これたんだね。

今の君もだいすきだよ。
おかえり、宇多田ヒカル。

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