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2016/07/26

【装丁】福田雅子五行歌集『馬ってね…』

今月の市井社新刊として、埼玉在住の福田雅子さんが五行歌集を発行され、装丁を担当しました。
2013年に表紙歌、

馬と私が
空気の一玉となって
ふわっと弾む
体験乗馬の
まさかの一瞬

この「空気の一玉」で体感を瞬時に人に教えてしまう、見事な表現を見せてくれた福田さん。
今回の歌集も、馬が主軸のテーマになっています。

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馬の後ろ側、なにやらもの思いしてるようなちぎり絵は、著者によるもの。
カバー裏のおしりと合わせ、これをカバーデザインに使うことに。
バックは薄オレンジという希望をいただいたのですが、茶とオレンジだけでは少し色調が単調な気がして、空と草を追加してみました。
カバーの袖を広げると、雲も馬の形になっているんです。馬は馬の夢をみるのかなぁ? と想像しながら。

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帯は不要とのリクエストで、スペースのびのびのレイアウトが可能になりました。
カバー下の表紙は、ポクポク歩いている足跡がわりの蹄鉄。
馬の蹄鉄は「幸運のお守り」とされていて、上が開いているU字型に幸運を受けとめると言われています。
お守りをアクセントにあちこちに散りばめています。

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見返し紙は、芝生の緑に合わせてみました。
扉は、特色一色。
中にも入っていますが、この馬も、著者の切り絵を使っています。
五行歌の会に入会後、次々と新鮮な表現で周りを驚かせた作者の歌集です。
一首一首が鮮やかな印象を残すことに驚かれるでしょう。
ぜひご覧くださいませ。


【書誌情報】
書 名 ◇ 『馬ってね・・・』
著 者 ◇ 福田雅子
価 格 ◇ ¥1,200+ (税)

四六判・並製・204頁
本体1,200円(税別)
発行日 2016年7月27日
ISBN ISBN978-4-88208-142-5

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