« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

2016/05/17

はじめての競馬

わが家には、「いつか行きたい所リスト」を書いた小さいノートがある。(主に夫が書いてるのだが)
あれこれリストがあって、行くと、それが消える。
何年も前から書いてあっても、なかなかかなわないものだ。
叶える気がなければね。

そのリストの中のひとつ、5月8日の日曜日、夫と府中の東京競馬場へ行った。
そう、馬券を買って、賭けるのだ!
聞いてはいたが、最近の競馬場は、女性も多く、若い人も多い。
古いイメージとは変わってきているのだ。

入場料200円を払う。ただにするといろんな人が入り込むからかな?

新聞のような今日のレースのパンフレット?を見る。
あれこれ数字が書いてあって、それがどの馬が勝ちそうかの参考になる。
それと同時に、パドックというところで、これから走る馬を見ることができる。
調子が良さそうとか、体つきとか見てみる。
周りの人も、馬をみながらあれがいい、これがいいとしきりに呟いている。
近くでみるサラブレッドはほんとうにキレイでカッコイイ!
うつくしい生き物だ。

夫に一番簡単な、「単勝」という賭け方を教わって、1位を当てるだけのやり方にする。
1レース100円×2なら、5レース賭けて1000円の予算で賭けられる。
賭ける馬を決めたら、マークシートのカードを記入し、券売機で切符みたいにチケットが出てくる。

チケットを買ったら、馬が走るトラックへ移動して、(けっこう忙しい)スタートを待つ。
馬の走る距離は、テレビで見るより、ずっとずっと長くてトラックも大きい。
馬が走りだすと、スタンドがいろんな叫び声があがる。
とくに最後の直線の競り合いは、ギャーギャーオーオー凄い盛り上がる。
なにこれ、面白いじゃん! このライブ感いいじゃん!
一番最初に買った馬券、一位になったのが入ってた! ノガロ勝った! 320円配当。
まさにビギナーズラックというやつか。
Simg_3943
これは、うっかり3つかけて300円出資したから、儲けは20円。あはは。

2回目も一つあたって、520円、あとの3回は全部はずれ。

この日は、NHKマイルカップというG1レース(強い馬がでるらしい)があった。
そのレースの時になると、特別なファンファーレや映像が流れ、みんな手拍子をする。
そんなことにも感心してしまう。
拍手の後は、「おー!」と雄叫び。やる気満々である。


競馬場のトラックの中央は、ピクニックエリアみたいになっていて、親子連れがシートを敷いて寝ころんでいた。
あのひとたちって、ピクニックに来てるのかな? と思ってみてたら、NHKマイルのレースになったら、ほぼ全員柵にはりついたので、笑った。(さっきまでは家族サービスのふり?)

馬が走ってくるその真剣さと、見てる人の熱気、競り合いになり、後ろからぐいぐい抜くやつがいると「おーー!」と思わず叫ぶ。みんなもいろいろ叫ぶ。
そしてため息。
その一瞬の集中力と臨場感がなかなか面白かった!

一番の感想は、「うま、すげぇ!」であった。
また行くかって? また行くかもよ? 怪我しない程度にね。
Simg_3937

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/05/06

被災地を往く-石巻訪問(2016/04/17)

東北合同五行歌会の次の日、17日は、バスで被災地を見学するツアーに参加した。
この体験を書かなくてはとずっと思っていたのに、書けないでいた。
五年経ってもこんな衝撃を受けるのに愕然とする。

観光バスに乗ったのは、五行歌人仲間の41名。石巻→大川小学校→雄勝→女川→牡鹿半島への旅。
石巻五行歌会のメンバーが、資料を作り、ガイドをしてくれた。
2011年3月11日午後2時46分に起きた津波により、石巻市の死者・行方不明者は3975人。

最初に訪れたのは、大川小学校。児童107人中74人が犠牲になり、教職員も13人中10人亡くなったと聞く。
校舎の一部が、残っていて、可愛らしい円形のデザインが、ねじれ、折れ曲がり、さびてたたずんでいる。
周りは荒涼としていて、お線香の香りが漂っていた。

すぐ裏に山もあったのに、我が子を失った親御さんの気持ちを考えると、涙があふれてくる。
霊感の強い人は、悪寒が止まらない様子。
遺産として残すか、見てるのが辛いから壊すか、検討されていると聞いていた。
現物をみて、「見るのが辛い」」気持ちが初めてわかった。
地元の五行歌人の仲間が、「写真は撮らないで」と念を押していたのがよくわかる。
ここは慰霊の場。祈る場所であった。

女川について、ふと我に返り、ようやくカメラを取り出す。
駅前はまだブルトーザーがある。
女川は堤防で津波を防げなかった体験から、防波堤を作らず、全体をかさ上げするまちづくりを選んだそうだ。
20160417_2


牡鹿郡女川町にある「高坂」、というかまぼこやさんへ寄り、ビデオとお話を聞く。
ここは、手前にあった線路が防波堤代わりになり、津波の被害をまぬがれた。
工場に、材料や、発電機や、大量の水のストックがあったため、かまぼこをくばったり、お水をタンクにいれて配ったりと、女川の支援に尽力されたと聞く。
工場の方が、避難先から撮影した映像も見せていただいた。
目の前の家や、車がぷかぷかとおもちゃのように、流されていく。
そう、『つなみのえほん』でくどうさんが描いた絵の動画が、そこにあった。
現実のことと思えない。悪夢のような映像だった。
高坂さんの心意気に感銘を受け、皆たくさんお土産を買った。

その後、雨風の吹き付ける中、「ニューこのり」というプレハブの食事処へ行き、うに丼やあなご天丼を楽しんだ。
あなご天丼は、生ものが苦手な人用のオプションだったが、活きあなごのでっかい天ぷらが乗っていて、うに丼組の一部は羨ましがった。(わたしもその一人)

その後、慶長使節船ミュージアムサン・ファン館へ。
あいにく船内はドック入りで観覧できず。ビデオ鑑賞と外から見学となり、帰路についた。

20160417

とにかく、最初に訪れた大川小学校の衝撃が大きすぎて、しばらくひきずってしまった。
皆で即詠をしたり、その後五行歌を書いたのだが、大川小学校をテーマにした歌が多かった。
ブログでは縦書きがうまくできないので、本家ウェブサイト、うたのしづくに入れておきます。

当事者でない歌を詠むということについて、いろいろ思いを巡らせてはいるけれど、当事者でなくても伝えたいことがある。たしかにある。それは見たものの役目なんだろう。ましてや表現者なら。
自分の見たもの、感じたものが溢れてきたら、書かないと苦しくなる。
苦しくて、でもうまく書けなくて、じりじりする。
稚拙でも吐き出した言葉は、魂の塊。

吐き出したい自分の欲望と、伝えたい、誰かに届けたい欲望と。
表現っていうのは、やっぱり欲なのかな、と思う。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

東北合同五行歌会in石巻(2014/04/16)

今年初めて東北合同五行歌会に参加した。

毎年雪が溶ける春に、東北の歌会の仲間が集う。
今年の会場は石巻と聞き、ぜひ参加してみたいと思った。
石巻へは、新幹線で仙台まで行、そこから早い快速でも1時間かかる。

駅に降りたつと石ノ森章太郎のキャラクターがたくさん出迎えてくれる。
道の途中に、「石巻市復興まちづくり情報交流館」なるものを見つけ、ちょっと入ってみる。
被害の状況や、復興計画などパネルや映像で展示されていた。

歌会の前の本命は、石ノ森萬画館
幸い、駅から歌会場へ向かう途中にあるのだ。寄らずしてなんとする!

こちらの館も被災したが、復興して石巻のシンボルとして輝いている。
こじんまりしているが、なんといっても原画がたっぷり見られるのがよかった。
3Fのまんが図書館は無料で入れる様子。一日中、マンガをむさぼり読みたいが、あいにくこれから歌会。
イートインコーナーで鯨のづけ丼なるものを注文する。
海をみながら食事。

それからとことこ会場まで。今年の東北合同は、全国からうたびとが集まってミニ全国大会のよう。
石巻歌会の温かな心配りで、楽しい歌会と懇親会をすごした。
特に日本酒が美味しくて、ずいぶん飲んでしまった。
おもいがけす、草壁賞をいただいたので、賞品にワカメやコンブ、のりなど美味しい本場の味を堪能させていただきました。
ありがとうございました!

20160416

(2日目につづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »