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2016/04/22

縦書きへの道

五行歌は5行を縦書きするのが原則です。
だから、ウェブサイトも縦書きにしたくて、苦労している日々なのです。
某所の五行歌表示は、完全に画像GIFファイルを作って、それを貼っています。

画像にするメリットは、どんなブラウザ環境でも正しく表示される、ルビも問題なく表示できること。
デメリットは、画像化するのに手間がかかる、サイズ容量が大きくなる。

やはり手間がかかるのはいやなんです。
そのままさっと書いて、CSSでさっと縦書きになればいいなーと思って、CSSの勉強を始めました。

私のもってるスタイルシート辞典は古くて、縦書きは、writing-mode:tb-rl にしろ、と書いてありました。
これは、2015/1のCSSで変わっていて、writing-mode: vertical-rl; でした。
chromeブラウザで確認して「できたー!」と思ったら、IE8.0では横になってる。iPhoneからみて、サファリでも縦になってない。むきー!

さらに、調べると追記がありました。こちらのサイト、CSS3ウェブブラウザ実装メモ

.vertical { -ms-writing-mode: tb-rl; -webkit-writing-mode: vertical-rl; writing-mode: vertical-rl; }

MS IE用のコードを追記する必要があるんですね。

こちらも今後研究したいです。縦書きWeb普及委員会

私の縦書きCSSの五行歌集、まとめてみたので、こちらも見ていただけたら、と。
ミニ五行歌集 「足裏の感触」
『慈雨』に掲載した父の章「足裏の感触」に、その後書いた作品を追加してまとめました。
私なりの、けじめというか、哀悼の作品集です。

歌集を出してから、あまりインターネットで作品を出していませんでした。
公私共にいろんなことがあって、忙しかったというのもありますけど、やっぱり生んだ作品は、できるだけ人に見てもらうようにしたいと思うようになりました。
頻繁には更新できないと思いますが、ぼちぼちまたアップしていきたいと思います。
よろしくお願いします。

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2016/04/10

【読書メモ】 『田舎のパン屋が見つけた「腐る」経済』

この本を何で知ったのか思い出せないが、何かのレビューを見て興味をもって図書館の予約をしておいた本だった。かなり待ち行列は長かったと思う。
「経済」がつく本を読むのはほとんどない私も、「これは面白い!」と思ったので、紹介したい。

作者は、30代でパン屋をめざし修行を始めるが、「天然酵母パン」と名乗っているものの実態、利益第1主義の商売に疑問を感じ、本物の「自家培養の天然酵母パン」を作るために、東奔西走する中、地産地消を大切にした「循環型地域社会づくり」の道を見つける。

店の経営理念は、「利潤」を出さないこと。

マルクスの『資本論』の中に出てくる、パン屋の惨状。パン屋修行の中で、「商品」「価格」「交換価値」についての学び。「労働力」を切り売りしないために、「生産手段」を持つこと。
「自家培養の天然酵母パン」は手間暇かかる。その分、高い。でもそれは正当な価格なのだ。
それを支払ってもらうことで、よりよい品質のものを提供し続けることができる。
苦労する中で、目標が一緒の仲間たちも連携して、支え合う。

大人になるということは、自分で稼いだお金で生活できることだと思っている。
問題は、そのお金をどう使うか、何に消費するのかがとても大事だ。
オンラインゲームに課金するのか、体にいい食事のために使うのか。
それは、人生の選択そのものだ。

この本を読んで、「経済」という言葉がどこか堅苦しいと思っていたが、自分の「収入と支出」を選び取ることなんだなと思った。何で稼ぎ、何を消費する、そこで何が循環するのか。

先日読んだ、『フランス人は10着しか服を持たない』(読書メモ参照)も、同じくライフスタイルを提案した本だった。
シック家は「守り」、渡邉さんは「挑戦」だと感じる。

ムッシュー・シックの一族は、貴族の末裔だからこそ、豪華な調度品や食器、住宅を「すでに手に入れていて」、伝統を守り、多くを欲しがらず、厳選した良いものを取り入れて、毎日を楽しむことができた。
渡邉さんは、学生時代の放浪からはじまり、まさに「裸一貫」からのスタート。
シック家は、豊かに暮らしているけれど、どこか自己完結している。
渡邉さんは、菌を育て、土を育て、地域を活性化させ、人も育てようとしている。

2つの「豊かな暮らし」を比べてみて、どちらも大変興味深かった。
自分は、何をどう選んでいくか、どんなライフスタイルをつくっていくのか、読者に問いかける、素晴らしい本であった。

【おまけ】
ちなみに渡邉さんと奥さんがやっている「タルマーリー」は2015年6月鳥取県智頭町智頭町に移転ししている。ホームページをみると、パンの香りが漂ってくるよう。こだわりのいろいろも読めるので、おすすめ。
あぁ〜美味しいパンが食べたくなる〜!

【書誌情報】

著 者  渡邉 格(わたなべ・いたる)
書 名  田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
判 型  四六判・上製・234頁
出版社  講談社
ISBN978-4-062183895


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2016/04/03

【読書メモ】 『フランス人は10着しか服を持たない』

『フランス人は10着しか服を持たない』 パリで学んだ暮らしの質を高める秘訣
ジェニファー・L/スコット著、神崎明子訳 大和書房

一時期話題になっていた本ですね。ペパーミントグリーンに線描イラストのおしゃれなカバー。
カルフォルニアガールだった著者が、フランス貴族の家庭に半年間ホームステイし、そこで学んだ「シック」なライフスタイルを紹介した本。

タイトルは少なくても上質なワードローブを持つ意味なので、ファッション関係がテーマなのかと思ったら、最初の章は、「食事とエクササイズ」。毎日の食卓が充実していれば、間食しなくなる、ジムへ行くより、家事の中でエクササイズ、など、日常の暮らしへの提案だった。

食事、服、マナー、教養、家族を愛し、毎日を愛おしむステキな生活。
同じようにできるとは思わないが、どの環境にしてもなんかしらのヒントになるのではないかと思った。

少なくとも、お気に入りでもちょっと傷んできた服、古い服、古くなくても着てない服、特に気に入ってるわけでもないけどあるから着てた服。
そういうものが色あせて見えて、上下合わせ15枚捨てた。

ちなみに、10着とは、下着(重ね着するTシャツ、アンダーシャツ)や上着(コート、ジャケット)、ドレス、は含まない。また季節によって変える。
日本は四季があるから、当然持つものは多くなるのは仕方がない。

少しずつ、身の回りのものも見直していきたい。
毎日一番いい服を着て、美味しく栄養バランスのいい食事をして、家族を大切にしていたら、いつ死んでも後悔しないかもしれないなぁと思った。


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