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2016/03/11

【装丁】 『ほんとうのこと は』 永田和美五行歌集

さいたま在住の五行歌の会同人、永田和美(ながた・なごみ)さんの歌集の装丁を担当させていただいた。

ご本人の雰囲気から、装丁も曲線の柔らかいイメージかと想像していたが、打ち合わせでご希望を聞くと「直線的」な感じがよい、と仰る。
サンプルで用意していたものは、そら豆の歌からそら豆のモチーフを使っていた。
直線的な感じを取り込みつつ、歌集の香りを伝えるデザインを考えてみた。

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装丁をするときには、歌を読みながらイメージの絵や言葉を拾っている。
永田さんの歌の中に、「モザイク画」「蝋梅」「菜の花」があったことを覚えていて、キラキラする春の日差し、光線を作ってみようと思った。
色味と大きさを変化させた正方形を撒き散らし、ラインを描いた。
何気ないがゆえ、色味も変化させて試行錯誤、気にいる形になるまで模索。

タイトルの文字は、柔らかい手書き文字風のみかちゃんフォント。
永田さんの手書き文字も見せていただいたとき、永田さんが「は」を離れて下の方に書かれたので、その配置をいただく。

カバーが白地かつ、画像も淡い色彩なので、帯も淡くしたかった。白抜き文字では見にくいので、ここはちょっと奮発して特色+スミの2色刷り。
画像の目線の流れが、前は上から下、後ろは左から右なので、引用の跋文は横書きにした。


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表紙は、カバーから透けるので、カバーの文字を写してシンプルに。
正方形のモチーフをちょっとだけトッピングした。
カバーの裏側に、少し透けている。


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見返しは淡いグリーン。
すべてを淡いトーンで統一したいので、扉をグレースケールにすると寂しくなると思った。
特色一色の、ちょっと強めのイエローで、カバーのモザイクのイメージで、四角を組み立てて描いてみた。


私は、永田さんの五行歌から香るものがとても好きだ。
優しくうつむいた少女の横顔のよう。
自分の心に静かに向き合う真摯さ。
心根の清らかさ、少女性は、年齢を超える、年とか関係ないなと感じる。
心洗われる一冊です。

【書誌情報】
著者:永田和美(ながた・なごみ)
書名:『ほんとのこと は』

四六判・並製・228頁
ISBN978-4-88208-141-8
定価1,200円+税
発行日:2016年3月5日

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