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2016/01/30

めまい顛末記

それは1月26日(火)の朝に突然やってきた。

朝、起き上がったときに、目の前が左右にぐらっと揺れた気がした。
あれ、おかしいな、と思いながら、朝食の準備をしていた。
動いているうちに、目が回りだした。

これって、目眩ですか?

どんどん気分が悪くなってくる。吐き気がする。とりあえず、仕事を休む旨連絡し、少し横になってから、耳鼻咽喉科へ行く。
予約なしだったら1時間も待たされ、ゴーグルをかけ、赤外線CCDカメラで頭を振った時の目の動きを検査した。
目が左右にぴくぴく戻ろうとする。

めまいの種類もいくつかあるのだが、一番多く、私の場合も「良性発作性頭位めまい症」という疑いとのこと。
吐き気止と、目眩止の飲み薬とともに、「体操でなおすんです」と告げられる。
私は、左側の三半規管の不具合ということで、以下の体操を勧められた。
(右側だとたぶん反対の動きなんだろう)
Photo

家に帰って、半信半疑で「めまい 体操」で検索してみると、いっぱいでてきた。
中でもNHKのためしてガッテンで紹介されていた、この記事。
めまいは自宅で解決!

平衡感覚を認知する「耳石」が剥がれ落ちて三半規管に入ってしまい、その誤動作で目眩が起きること。

1)剥がれ落ちた「耳石」は、体操で、砕く
2)三半規管でなく、もとの位置に体操で戻す

ということだと知った。耳鼻科で勧められた体操は、2のタイプだったよう。
そこで1)の体操と2)の体操を朝晩やってみることにした。
「体操は目眩がしても、止めない」こと、「めまいは寝てても治らない」と心がけ、吐き気が弱いときはなるべくいつもどおり過ごすことにした。

火、水と休養をとり、木曜日は吐き気もだいぶ弱くなっていた。
金曜日に再診へ行き、また平衡感覚のテストをしたが、問題なしと診断。
5日でほぼ良くなってしまった!
先生も「早いな~!」と驚くほどだった。

まだちょっと気分の悪さは残っているが、薬は飲まなくていいとのこと。
目がまわり、吐き気に苦しんでいた時は、どうしようかと途方にくれていた。
とにかく突然なのでびっくりして、困惑したのだ。

なにかの参考になれば幸いである。
引き続き、体操をして、枕を高くしておきます。


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2016/01/05

2015年カウントダウン シルヴィ・ギエム ー ボレロ

昔、「愛と哀しみのボレロ」という映画を見に行った(はずだった)。
はずだった、というのも、私はその映画の途中、寝落ちしてしまい、ほとんど内容を覚えていなかった。
昨年東急ジルベスター(大晦日)コンサートとして、100年に1人の逸材、「バレエ界の至宝」と讃えられるダンサーの「ボレロ」がカウントダウンに選ばれTV放送すると聞いて、録画しておいた。
家のものとのチャンネル争いに負けたのだ。(後にライブで見なかったことが悔やまれる)
それくらいだから、特にバレエに詳しいわけでもなんでもない、ただの好奇心からの録画だった。

初めて見た、ギエムの身体は驚くべきものだった。
50歳と聞いたが、天性の骨格が、鍛え抜かれた筋肉に包まれて、細く、しなやかで鞭のような身体。
腕を振り上げる、脚を振り上げるだけで魔法にかけられたよう。
赤く丸い舞台で踊るギエムは、巫女のように見えてくる。

今でも、ふとした時に、ボレロのリズムが聞こえてくる。
まさに中毒性のリズム。
ジャンプ、弓なりのポーズ、全てに魅了された。
ご覧になってない方に、ぜひ紹介したい。

カウントダウンボレロ(YouTube)


他のダンサーのボレロも見比べて見て、それぞれの良さがあるけれども、ポーズの美しさは断トツである。
2014年に、50歳になる2015年に引退公演を決めたこと、華やかで個性的な経歴、知れば知る程魅力的な伝説のバレリーナであった。

シルヴィ・ギエムまとめ

年明けから毎日1回は見てしまうのであるが、この舞台、踊りはアスリートの演技に似ていると思った。
例えばフィギュアの羽生結弦の演技を見るような、技術力と表現力。
言葉を超えた身体をつかった表現の力に、言葉でないところで共鳴する。

ボレロのリズムのように、最初はギエムを、次はまわりの群舞を、その次はオーケストラの演奏を、集中をずらしながら、もう1回、もう1回と見返したくなる。

あまりに、言葉を失くして見つめつづけたからこそ、猛烈にこの紹介文を書きたくなった。
そして言葉を超えたコニュニケーション、表現に打ちのめされるのも、それはそれで至福だと思った。
時には言葉を捨てて、踊るが良い。
人が踊るのは本能。

ギエムのように踊ることはできないし、誰に見せるわけでもなくとも、自分の踊りを踊ることは大切だし、無くしたくないと思った。

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