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2015/11/08

くつ下のたたみかた

コンマリさんで有名な、近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を読みました。

まずは捨てる、の言葉にどきどきしながら読み進めて、耳が痛いことばかり。
ひぇー、こんなにできるかしら、と思いながら、ふとすぐできるなってことがあり、ほんとにすぐ出来たことがある。

それは靴下のたたみ方である。

私は今まで、靴下を洗ったら、2つを揃えて、片方の履きグチをくるっと裏返しにしてまとめていた。
これダメだったんです。
履き口が伸びてしまうし、ごろごろ重なってかさばっているんです。

くつしたは、重ねたら、2つに折るだけ。あるいは引き出しの高さにあわせ、三つ折、四つ折り。
立てて並べる。
やってみたら、持ってる色が一目瞭然。口が伸びることもない。

なぜくるっとひとまとめにしてたかといえば、2つが離れ離れになるのが、一番避けたいことだから。
そのリスクのために、まとめたがっていた。
実際、重ねて折っても、離れ離れにはならないのね。
何を恐れていたのかと、愕然とした。
これこそ、思い込みというものなのかも。

同じ色がいくつかあったら、その中の傷んでるものはすぐ捨てられた。
無いなぁ、ほしいなぁと思っていた色もわかって、メモした。
ほんの少しのコツで変わるのね。
年末にかけて、少しずつ「ときめくもの」だけを残して、整理していきたい。


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2015/11/01

【装丁】 『踝になみだ』 秋葉澪五行歌集

Skurubushininamidasyoei

現在は鹿児島に在住されている五行歌の会同人、秋葉澪さんの2作目の五行歌集です。
今回は、装画が書家であり、五行歌人でもある石崎甘雨さんが担当。
カバーや表紙のデザインは、甘雨さんによるもの。
私も甘雨さんの作品のファンなので、どんな作品になるのか、とても楽しみでした。

以前からダイナミックな墨象かなと想像していたのですが、予想外にもモチーフのイラストとの組み合わせ。
とてもモダンな仕上がりになりました。
判型は、私の歌集と同じ幅128mm☓高さ148mmの正方形っぽくかわいい変形サイズです。

Simg_3341
紙の材質など、特徴を説明しながら、秋葉さん、甘雨さんとみっちり相談して決めていきました。
マットコート紙にマットPP貼りをすると、原画より色味が濃くなってしまうので、引き算調整。
実際より薄めに、でもポイントは薄めずに、と最後まで甘雨さんとやりとりしながら仕上げました。

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表紙は、目にしみるようなビビッドピンク。
墨象が微妙な白のグラデーションなので、ここはくっきりコントラストが大事ですね。
この鮮やかさの効果は、カバーと少し隙間があると、裏もほんのり反射でピンクに見えるほどのパワー。

帯は、秋葉さんの希望により、透けるタイプの紙です。帯下のイメージがほんのり透けて計算どおりいい感じに。
色はカバーとのコーディネイトからマゼンタの濃さを調整して。
背の部分はピンク文字にしないように、思い切って空間をとって、下の墨字が透ける作戦。

Simg_3343
表紙がインパクトあるので、扉はシンプルにモノトーンでまとめました。
見返しも、皆で話しながら、シルバーぽいグレーに。
ちらりスリップもコスモスピンクで合わせました。

目次もかわいいのです。ぷかぷか風船みたいに浮かんでます。
Simg_3344

澪さんの言葉は、誰とも似てない、どこにもない、個性がキラキラ。
読んでいると、ホップステップジャンプで、そうきたか~とやられてしまう。
1枚挿絵のピエロもいます。
後半は、なみだのわけがわかってきて、ついほろり・・・。

【書誌情報】
書 名 ◇ 『踝になみだ』
著 者 ◇ 秋葉 澪
価 格 ◇ ¥1,200+ (税)

四六判変形・並製・266頁
本体1,200円(税別)
発行日 2015年11月19日
ISBN ISBN978-4-88208-138-8


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