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2013/08/22

台北旅行のアルバム

2013/08/14~17まで台北に夫と二人で旅行しました。
写真をアルバムにまとめたので、興味があったらのぞいてみてね。
デジカメで撮った写真と、iPhoneで撮った写真をまぜたら、デジカメは日本時間、iPhoneは自動で現地時間になって、写真の並びが時系列にならず。笑ってゆるして。

(撮影日を全部直したのですが、次へ、で見て行くと、31→26へ行ってしまいループしてしまいます。
サポートに問い合わせ中です。左の一覧からクリックしていただくと全部ご覧いただけます。
お手数をおかえしますが、よろしくお願いします。 2013/08/24追記)

次へ、や、前へ、のリンクの不具合の件、解消いたしました。アドバイスいただき、修正できました。
以前スムーズに見られなかった皆様、申し訳ございませんでした。m(_"_)m 2013/08/24追記


こちらから↓
台北旅行
http://shiduku.cocolog-nifty.com/photos/2013081417/index.html

※サイドバーからも飛べます。

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2013/08/02

【装丁】 飯島治雄五行歌集『背中押さないでよ』

五行歌の会同人として6年あまり活躍された、飯島治雄さん(享年89歳)の五行歌集ができました。
飯島さんの娘さん、愛子さんからのリクエストで飯島さんらしいシンプルな歌集となりました。

スリムな新書版で、カバーも白。帯も飾り扉もなし。
飛行機乗りだった飯島さんのイメージで、地模様にエンボスのついた「江戸小染かすみ」を使いました。

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白地に墨一色(以前の間中淳子さん『めざし』のような本)というリクエストで、タイトルのイメージからどん! と手をつきました。当然つんのめって、曲がっちゃいました(笑)。
「背中」が頭、「押さないでよ」が体、下の方の「市井社」が靴、に見えるかな?
飯島さんは、陸軍パイロット、シベリア抑留の経験など厳しい歴史を生き抜いた方なのに、歌はやさしくて、どこかユーモラス。いや、その経験があったからこそ、命の大切さや人の弱さ、まじめさ、家族を愛することを大切にしてきたのかもしれません。

歌集タイトルは、この歌から。残されたノートに書かれた直筆のコピーを袖に入れました。
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手前は扉。本文と共紙だけど、見開き両側ともに色も柄もないので、飛行機のイラストを入れました。
これは、丸三式中間練習機(通称:赤とんぼ)の模型を、愛子さんの息子さんに写真に撮っていただき、それをもとにわたしがイラスト化しました。
最初は写真をそのまま使おうかと思っていたのですが、縮小すると細かいところがリアルで、ギスギスした感じになっちゃったのです。飯島さんの柔らかさを出すには、イラストにしたいなと思い、アウトラインをもらって、色塗りしました。

表紙。
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表紙の裏側には、飛行機の後ろ姿。天に向かって飛んで行きました。

飛行機がこの位置だったのは、カバーをつけたときの計算によるもの。
白いカバーというのはとっても透けるんです。
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ISBNの位置もバーコードの下にして、うっすら機影がカバーのエンボス雲の中に透けて見えるように。
ちらりとみえてます、スリップは空色で決まりです。

飯島さんは戦後、消防官として定年まで勤め上げ、勲章をもらったり、その後指圧師になられたそうです。
誰かのために体を使う仕事をずっとされてきたのだな、ということにふと涙ぐんでしまいます。
自分が乗るはずだった飛行機を後輩に「ゆずってください」と言われ、その機が帰らなかったこと、特攻隊として出動直前に戦争が終わったこと、シベリアのこと、家族にも言えない辛い体験がたくさんあったことでしょう。

この小さな歌集の中には、ほんの少しその片鱗があります。
でもそれはけして、誰かを刺すような鋭さはなく、じんわりと戦争は嫌だ、というつぶやきとなって心に響くのです。
飯島さんは自分のことを弱い人間だと書いていますが、弱くなんてないです。
あなただからこそ、書けた五行歌ですね。
自分らしく生きぬくということを教えてくれる歌集になりました。
合掌

【書誌データ】
飯島治雄著 五行歌集『背中押さないでよ』

新書判・並製・162頁
本体700円(税別)
発行日 2013年8月5日
ISBN ISBN978-4-88208-123-4

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