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2013/04/03

肥後守(ひごのかみ)

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ひさしぶりに歌の話など。
3月のAQに出した私の歌。肥後守と書いて、「ひごのかみ」と読む。
簡単な折りたたみ式のナイフで、刃渡りは7cmくらいだろうか。
Wikipediaに紹介があるので、興味ある人はどうぞ→肥後守

わたしのは、安価なもので、これを、眉墨(やわらかいので)とか、デッサンの鉛筆を削るのに使っている。

たまたま歌会の前に、眉墨を削って取り出してみて、その刃の鋭さや、うつくしさをじっくり観察した。
人に向かって使おうものなら、なかなかの殺傷能力もありそう。
実際、子どもに使わせるのは危険として、学童用だったものも、筆箱から消えることになった。

これを見ていたときに、それでも昔の子どもたちは、道具として節度をもって使っていたわけだとしみじみ思った。
安易に人を傷つける若者が見受けられる昨今と比べて、精神性が高いのは、サムライの血なのかなぁ、とも思った。
「ならぬものはならぬ」みたいな。
相手の後ろ側から切りつけてはいけない、みたいな。

サムライがカタカナなのは、歌会でも気がついてくれた人がいたが、本物の侍ではないから。
二行目が説明なのは、肥後守を知らない人がいるかもしれないと思って入れた。

血、は魂のほうがよかったかな、とおもいつつ、ちょっと推敲するかも。
肥後守、ひごのかみという読みの響き、文字もいい。
歌会で、コメントを下さったみなさんが、みな読み間違えせず発音してくださったのが、すごくうれしかった。
いつか、この道具も使われなくなるんだろうか?
無くなってほしくない気持ちもこめて、歌で書き残してみた。

肥後守LOVE.

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コメント

◇kikkoroさん
 おお、ありがとうございます。(*^^*)
 佐々木さんの手紙の歌ね。うん、わたしけっこう手紙の歌書いてるかも。てへへ。

投稿: しづく | 2013/04/10 21:07

私もこのお歌、好きでしたよ~。
どうしても点の配分上、泣く泣く入れられずに出しましたけど。
でも、最後の二首、しづくさんと佐々木さんのお歌、
逆かと思ってたよ~~ん。(^-^;

投稿: kikkoro | 2013/04/10 00:13

◇海のさん
 おお、コメントありがとうございます。
 危ないからと遠ざけるのがよいのかどうか、悩ましいところですが、お母様はすてき。
 「血」、そうか、怪我のイメージなるほど。ありがとうございます。
 旦那様もご愛用なのですね。うれしいな。

投稿: しづく | 2013/04/03 21:46

懐かしい〜

小さいときから不器用な私は よく怪我してましたが
鉛筆削りは、母に必ずこれで削らされましたよ
「小さいときから刃物を扱ってないと
刃物の怖さがわからない」という理由で…
母は器用だったので、
たけとんぼとか削ってくれたりして
結局、調理鋏に頼ってしまう箱入り娘です(笑)


この歌「サムライ」もいいけど
「血」とあることで
ちょっとの油断で怪我してしまうイメージがわいてきます。
私は好きだなぁ


ちなみに現在の我が家では
旦那さまが肥後守で作業してくれていて
私は嫁としても箱入りでございます(苦笑)

投稿: 海の | 2013/04/03 21:20

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