【おさんぽカメラ:前編】 染の小道
2月22日(金)~24日(日)まで、都営大江戸線・西部新宿線「中井」駅周辺で、「染の小道」というイベントがある。FBで知って、今年は予定が合って夫と二人で出かけた。
落合、中井地域は、昔妙正寺川で染物の水洗いをしたそうで、染物産業がいまでもいきづいてると聞く。
新宿区に住んで25年以上になるのに、中井へ行ったことがないというなんたる不覚。
ウェブサイトから地図をもらって、まずは駅そばの落合第五小学校体育館へ
ここでは、職人さんによる反物(きものに仮縫いしたものと帯)の展示があった。写真撮影は禁止だったのだが、職人さんコーナーで写せたので、バックで雰囲気がわかるかな。
型染め、江戸小紋、紅型、友禅、絞り、草木、などいろんな技法をつかった作品がずらり。デザインも伝統的というよりは、新しい感覚、洋風なものも多く目についた。限られたところでしか着られないものより、お出かけにどんどん着られるようなものの方が、手にとられやすいのかもしれない。
妙正寺川に、約100m反物を架けて展示された「川のギャラリー」はたくさんカメラを持った人に人気。
地元の職人さんだけじゃなくて、小学生や大学生の作品もあった。風にたなびくさまが、まさに風情がある。
今回は中井の街じゅう全面協力?らしく、商店街やちょっとしたお店などに作家ののれんが飾られていて、それをみつけながらの散策も楽しい。
わたしも着物を着て行ったが、散策してるお客さんにも着物の方が多くてうれしい。
こちら、木の枝ぶりと、のれんの見事なコラボレーション!
工房見学・染色体験ができるという「二葉苑」をのぞく。
こちらさすがに見事なのれん。
見学は1日3回、私たちは14:00の回に並んだ。先着20名。
道具萌え~!
もわーっと湯気がでたのは室。反物の染めの工程で、生地を蒸すそう。左に反物をかけたラックがあるが、これを室の中に入れると言う。手前は洗いの細長いプール。昔は川で水洗いしてたが、いまはここで。
もうひとつ奥の部屋にすすむと、職人さんがいた。想像より若い方!
更紗の染めを実演してみせてくれた。柿渋でかためた和紙の型紙を使って、1色ずつ染めていく。
少しでもずれたらおしまい。「失敗することもあるんですか?」との質問に、「失敗は多いです。失敗しないと上達しないから」と。手間暇かかる工程では、価格も上がり、売れなくて更紗だけでは食べていけないと。いろんな技法をしています、と厳しい現状も。
壁にあった見本。36枚の型紙をつかって、どんどん色が増えていく工程がわかる。更紗すてき~と見てる裏で、このような地道な作業があったのですねぇ。
この後、林芙美子記念館へ(後半へつづく?!)
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