東京事変が解散と聞いて
東京事変は、椎名林檎を中心に結成された、5人組みロックバンド。2004年から活動を初めて、今年の閏日(2月29日)をもって突然の解散を発表したことが話題になっている。
椎名林檎が好きなので、東京事変も好きだった。東京事変のバンドとしてのわたしのイメージは、かっこよくて退廃的でちょっとレトロで、きらきらととんがってた。
2月29日に武道館を押さえて、TV出演やアルバムも出してというタイミングは、ずっと前から決まっていたんだろう。
そしてそれは、震災と関係してるような気がしてならない。(勝手な想像ですけど)
去年の紅白で、椎名林檎は、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」の主題歌を歌った。その曲の依頼の際、「元気がでるような曲」と言われたのに「震災のことなど考えると、単に明るい歌は作れなかった。・・・寄り添えるような曲にした」というようなコメントを話していた。
日本が元気で、豊かな人たちがいて、恵まれない人がいて、そんな状況から生まれる反逆ってあるけど、いまはみんなが哀しくてしおしおしていて元気な人があまりいなくて。
そんな場所での「退廃・アンニュイ」はもう時代に合わない。いや合わないんじゃなく、普通すぎて薫らない。
アバンギャルドがとる道は、もうそこにはないような気がした。
だから、解散がわたしにはさびしいけれどとても腑に落ちた。
いつかまた、思い切り退廃をやれるような平和の日まで、さようなら。Von Voyage.
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