娘が大学のサークルとして、オーケストラに入ったことをきっかけに、私のオーケストラ鑑賞(クラッシック鑑賞?)、をはじめました。まだ新入部員なので演奏会には参加できませんけど、いろいろお知らせをもらったり、無料演奏会とか見に行くようになり、やがて、チケットノルマなどもあり、先日は本格的な定期演奏会へ行ってきました。
これを期にちょっと勉強というか、いろいろ背景も知るとより楽しいかなと思い、行くたびになにか書いてみようかと思いました。
今回の演奏会は、リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)が作曲した曲をもとに構成されていました。
1)歌劇「グントラム」序曲
2)アルプス交響曲 作品64
3)ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 作品28
4)ホルン協奏曲第一番 変ホ長調作品11
2、3、に関しては、少し前の演奏会でも聞いた作品でした。アルプス交響曲は、50分もある大作で、今年一年オーケストラで力をいれて取り組んでいる作品とのこと。
オーケストラというのは、司会者等はいなくて、あいさつとかもなし。指揮者が出てきて、いきなり演奏がはじまる。
何の曲かは、パンフレットに書いてあるので説明がいらないということなのかな、けっこう最初はめんくらった。
曲名からイメージがあるていどわくのだけど、音からもいろいろイメージがわく。
アルプス交響曲は、暗いうちから山を登って、草原や氷河、嵐にあって、やがて夜へという一連の流れがあるのだが、そのときどきでいろんなおもしろ楽器を使って、舞台の効果音みたいな演奏になる。
こだまの立体感を出すためか、バックヤードからも演奏が聞こえる。
愉快ないたずらは、軽妙で明るいリズム。聴いていても楽しくなる曲。でもあとでパンフレットの曲紹介をよく読むと、最後は絞首刑になるらしい。意外とこわい。
最後のホルン協奏曲は、今回の目玉、ソリストとしてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ホルン奏者シュテファン・ドール氏を迎えて素晴らしい音が聞けた。彼は燕尾服をまとって、指揮者の横に立ち、ホルンを掲げてすべて暗譜で演奏した。指揮をみて、オーケストラをみながら絶妙のタイミングでやわらかく入ってくる。音色もやさしく力強く、高く低く音域が広くてさすがとしかいいようがない。
彼一人の演奏がこうなのだから、ベルリン・フィルの演奏とはいかに。思わず誰しも聴いてみたいと誘われる。
今回、前から4列目で前にいるバイオリンとか弦のパートがよく見えたのだが、弦は休まない!
弦楽器というと、お嬢様、おぼっちゃまが趣味で弾くイメージ(ごめんなさい)だったのだが、とんでもない!
メロディラインを弾かないときも、細かい音を伴奏するし、ほとんど腕をあげっぱなし。気力体力集中力の凄さに認識を改めた。そんな生易しいものではなかった。
知らなかったことや、気がつかなかったことがいろいろあって、とにかく素晴らしかった!
こんな演奏がわが子もできるようになるんだろうかと、大いに不安に思いつつも、心から素晴らしいと思った。
自分のカテゴリーにはない経験だったが、これからも楽しみたいと思います。
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