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2011/11/18

またよろしくね。

今日一番うれしかったこと、お気に入りの時計が壊れていたのが直ったこと! 

かなり以前出先で、止まっていたから電池を変えようと大型スーパーみたいなところで頼んだら、「これ電池入れても動きませんね」と言われていた。革のベルトを変えて間もなくだったので、ちょっとショック。

この時計はすごく気に入っていて、一度オーバーホールに出して、考えてみたら、さだかでないが10年以上は使っている。

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今日、娘に腕時計の電池交換を頼まれていて、いつも行ってる修理屋さん(もともと時計屋さんだったのだけど、今は息子さんの代になって、アクセサリー修理リメイクになっていた)へダメ元で持って行ってみた。

「こちらの時計、別のところで電池入れても動きませんよ、って言われたんですけど、直るものか見ていただけますか?」と聞くと、「ちょっと見てみます」と奥へ消えた。息子さんだったので、この人は修理できるのかな・・・とちょっと思っていたのはないしょだ。

なんだかパソコンだか器械の音がして、「あれ?」とか「#$%&’’(’((’(&%$%$」なんかの数字みたいなつぶやきが聞こえてくる。そのうち「!」っていう雰囲気になり、「動きましたよ~!」と。
聞くと、「基盤がちょっとずれて、はずれていた」と言う。「よかったですね」と心なしか胸をはる。
わたしはうれしくって、精一杯の感謝を伝えた。

お代は、電池交換代だけだった。

お店の中に、ガラスケースがあって、アンティークの腕時計が並んでいる。たぶん店主のコレクションのよう。
値札はついていない。
たぶんお父さんの方(ややおじいさん)がわたしは好きだったのだけど、最近お店ではみかけない。
だけど、今日、息子さんに「時計への愛」を感じることができて、それがなによりうれしかった。
そしてわたしの大切な時計が、またわたしの腕で動いてくれることがなによりも。

また一緒に時を刻もう。


ここのところ仕事が忙しく、毎朝起きるのが辛くて、今日は半分寝込んでいたけど、ほんとにうれしいできごとでした。

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2011/11/16

【装丁】下濱和子さん五行歌集『恋物語』

下濱さんは、大阪堺市、堺泉北五行歌会の代表様です。
打ち合わせには、大阪から足を運んでくださり、好みをうかがって決めていきました。
幾何学模様がお好き、シンプルなデザインをというリクエストと、下濱さんの作品の洗練されたイメージからこんなデザインをしてみました。
タイトルは、『恋物語』ですが、ラブラブの恋とは違うので、恋っぽくなく地味目にしてほしいとの課題でした。
紙は温かみのある、タント。
帯も通常のコート紙ではなく、マットな紙で。
Photo

帯に草壁先生の跋があるのですが、「宝石店のショーウィンドウ」のような歌集と評されているとおり、シャープでキラキラで、でも派手すぎず、なイメージを出してみました。

表紙は、お好きだという水色で。
写真右側、カバーの端を後ろに折り込むところを「袖」といいますが、この折り目が、模様の中心になるか、最後までどきどきしました。仕上がってみたとき、ちょっとほろっときました・・・。
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本扉。押さえておくのに、くまちゃんに手伝ってもらいました。
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扉はカバーのニュアンスを継承しつつ、扉っぽい装飾にしました。こちらもマットな紙。
恋の雰囲気をほんのり伝えるかなり抑えたアザミ色の見返しをセレクト。

作品をひきたてる力になれたとしたら、それが装丁するものの一番の喜びです。


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2011/11/03

甘雨さん個展「Live-リヴー」in 銀座Gallery IZU

今日は銀座ギャラリーいずへ、甘雨(かんう)さんの個展へ行ってきました。
だいぶいい気温になってきましたので、お着物で。先日買った帯が締めたかったというのもありますが。(^m^)

入口から覗くと、ちょうどお客様が帰ってお見送り中だったらしい甘雨さんにばったり。お久しぶりに会うkyonさんもいらっしゃってうれしい再会。
入口コーナーはどーんと緻密な臨書作品。正統派の書の作品がならび、合間に五行歌のパネルが飾られていました。額とか紙とかいろいろくふうされていて、実にバラエティ豊か。
だんだん書も自由な形で飛び始めます。

写真撮ったんですが、まだこれから楽しみにしてる方もいらっしゃると思うので、今日は少しだけね。

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こちら、甘雨さんがデザインしている「墨ごよみ」という卓上カレンダーに使われている文字の原画?原書?
額装もくふうされていてそれぞれの文字がいろんな表情をしています。

ギャラリーいずは、甘雨さんが展示を一番最初にはじめた場所で、とくに部屋の奥の右側の壁がデビュウのブースでした。まさにこの場所に。
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四文字熟語と、英文のコラボレーション。文字なのに絵画のようなリズム。いろんな挑戦が感じられる珠玉の作品群でした。

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 書/歌 甘雨個展「Live―リヴ―」
 2011.11/1(火)~11/6(日)
 銀座Gallery IZU
 11:00~19:00最終日は14時まで
 入場無料
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