大丈夫だから。
毎日心落ち着かない日々をお過ごしのことと思います。
わたしの棲んでいる地域は、計画停電もまぬがれ、スーパーの品不足や、余震にびびりながらもなんとか過ごしています。
あの日、わたしは娘と二人で家にいました。ものすごく大きな長い揺れに、とてつもない恐怖を感じました。
箪笥や本棚など、大きなものはしっかりとめていたので、落ちたのは食器とパソコンと本や書類くらいでした。
エレベーターも止まり、ガスも止まり、でもガスはボタンを押してリセットして使えました。
あわてて一人暮らしの母に電話し、無事を確認。
夫や義父母はなかなか連絡がつきませんでした。
地震のあった次の土日は、夫が12日誕生日だったので伊香保へ温泉旅行へ行くはずでした。
竹久夢二の記念館とかいろいろ楽しみにしていたのですが、上越新幹線は動きませんでした。
娘の謝恩会、終業式も中止になり、大学関係の説明会も中止になり、卒業式は延期。
楽しみにしていたあれこれが、ことごとく軒並み中止に追い込まれました・・・。
でもね、今朝みてたTVで、避難所から避難してるひとが家族へビデオレターみたいな放送をしていたの。
ちょうど、わたしの父と母くらいの方じゃないかな。
こっちは大丈夫だから、心配いらないから。 間違ってもこっちにこようなんて思わないでいいから。 家は流されたけど、大丈夫。 おまえも、がんばってね。
お父さんとお母さんが交互に伝えたのは、子どもたちへのねぎらいと応援だったの。
半分泣きそうな顔で、それでも、大丈夫を繰り返してた。
いま思い出しただけでも、泣けてくる。
親心に泣けてくる。
家、流されてるんだよ? 明日からどうしたらいいのかわからない状況なのに、心配かけまいと気丈にあまりに気丈で、くらくらしたよ。
二人の泣き笑いした顔が神々しくみえた。
しおしおなんてしてられっか!
まだまだ甘いよ、おれ。
彼らが大丈夫というなら、わたしなんてどんだけだよ。
これから先、何度もあの二人のお父さんとお母さんの姿を思い浮かべる気がしている。
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コメント
◇愛子さん
ああ、同じTVご覧になったのね。
あのお二人のお顔、忘れられません。
自分のなすべきをなす、ことをしたいです。
◇波那さん
なんでもないことが、輝いて感じますね。
自分に与えられている多くのものを意識しました。
いつか笑って話せるように、いまを乗り切りましょう!
投稿: しづく | 2011/03/19 18:02
しづく様、こんにちは。
ご紹介ありがとうございます。
読むとほんとうに泣けてきますね。
気張りすぎず、でもまっとうに
前を向いていければ、と思っています。
感謝!
投稿: 波那 | 2011/03/17 11:10
見ていました。
あたしもです。
毎日をきちんと生きたいと思います。
投稿: 愛子 | 2011/03/17 00:31