風の強い晴れた日に
東京の空は晴れています。
311から起こったいろんなことが、みんなの上に影を落としていてなかなか元気がでないでいますが、町に出てみると、動き出してる人も増えてきました。
日常を紡いでいく人たちが。
一部の食品不足や、水への不安、などあるものの、何もかも流されて、避難所で暮らしている方たちよりよっぽど恵まれてるのに、なんでこんな気持ちになるんでしょう。
自分の心の中を、ぐさぐさ針で掻きまわしてみても、はっきりこれというものは見つからないのです。
そんな中、昨日きものでお出かけする会、「きもので神楽坂」は、いつも通りやると聞いて参加してきました。
いつもより多く集まったくらいで、おしゃれを楽しんでるみなさんを拝見したら、どこかほっとしている自分がいました。
たとえこの後何かあっても、じくじく何もしないであきらめているより、楽しい時間を過ごせているほうがずっといいな。
動かないことで安心する人は、それでもいいと思う。
でもがまんで滅入ってしまってる人は、ちょっと違うことをしてもいいんじゃないかな?
ぞうりで道を歩きながら、なんかわたし、何かと戦ってるなと思った。
冷たい風にびゅーびゅーいたぶられながら、それは風でもあり、誰かの目でもあり、なにより、自分の中の弱さと。
戦ってる、と思った。
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コメント
◇柚月くん
ありがとうね。お出かけで気持ちが晴れてよかった。小さいことでもうれしくなるものね。
妹さん千葉なのねー。液状化はまぬがれたかな。
離れてると余計心配になるね。
節電もなれてきたかな。ちょっと温かくなってきて、暖房なしも辛くなくなってきた。
電気もたくさんあったから使うだけ使ってきたんだね。なきゃないで、その範囲で使えばいいんだもんね。
◇きこさん
今日はお会いできて楽しかったです。
こちらにもご訪問ありがとうございます☆
お、キモノで走れますか! やるぅ。
この出かけた日は、たとえ走って逃げなくちゃいけなくても、後悔しないぞ! と妙に力入ってたから、きっとわたしも走ったと思う!
コートに羽織やストールもしなくていいと、よりらくちんですね。またお会いできるのを楽しみにしています。
投稿: しづく | 2011/04/05 22:50
キコです。
洋服のとき以上に走れるかも)
何処にいてもなるようになるさ、的に
比較的太っ腹な私ですが、
なんだか着物を着る気分になかなかなれなくて・・・
(いや、逃げる時だって大丈夫ですよ。
でも、そうですよね、そろそろいい季節ですね。
やっぱ、着ようっと
投稿: kikkoro | 2011/04/05 00:11
多分、関東より北の方たちはみんな闘ってるんだと思います。感じ方の大小はあろうけれども。
九州でさえ、テレビを観、新聞を読むにつけ、心が疲弊していくのが分ります。
だけど、私も昨日しづくと同じようにお出かけして(歌会なんだけど)、とても心が晴れました。
普段どおりに過ごせる私たちが元気をためて、いざという時に動けるようにしないといけないなーと今は思う。
だけど本当に疲れると思うよ、千葉に妹がいるので彼女の様子からもそれが分かる。
気が張っている時はいいけど、長期戦になるので、どうぞうまく抜いたり泣いたりして下さい。^^
投稿: 柚月 | 2011/03/28 17:16
◇詩乃さま
今回は地震の怖さとともに、原発の怖さをしみじみ学んだ気がしています。電気という恩恵のために、はらっていた代償のつけが回ってきた感じ。
起きてしまったことを責めても解決にはならなくて。
これから何ができるか、そしてさしあたって今はメンタルで強くなりたいと切望しているのです。
(心理的に)そばにいてくれてありがとう。うれしいです。心から。
◇サマンサさま
うんうん、なんだか悪いものを吸い込んだみたいな感じ。でも人って浄化する力もあるはずですね。
きっと今年も桜は咲くでしょう。
まだ寒いけど、いずれは温かくなって。
ありがとうございます。
投稿: しづく | 2011/03/27 21:55
>ぞうりで道を歩きながら、なんかわたし、何かと戦ってるなと思った。
ああ、そうなんだと思いました。
動かないより、動いた方がいいなら動けばいいし、
動かない方が落ち着くならそれでいいと
自分にも言い聞かせているのですが・・・
どちらを取っても、最後にはしおしおな気分。
なかなか抜け出せそうにありません。
避難所では季節感もなにも無いに等しいのでしょうけれど
せめて、もう例年並みに気温が上がってほしいですね。
ほんまに詩乃さんが仰るように、しづくさん、
息切れしないように過ごしてくださいね。
投稿: サマンサ | 2011/03/27 14:03
おつかれちゃんです。
関東圏の方はまた違った見えざるものと戦っている部分は
在ると思う。
今回の事では、きっと地方に住む者それぞれの「せめぎ合い」みたいなものはあって
それに対してどう向き合っていくか、その葛藤みたいなのが全国的に蔓延している感じがします。
私個人的には「受容量」みたいなのがすごく試されている感。
人間の生んだものからの重い見返りは甘んじて受ける。
この現実を受け入れる余裕がない人の分も含め。
そのための我々と思っているので、しーさんも息切れしない程度に過ごしてくださいませ。
投稿: 詩乃 | 2011/03/27 12:51