【装丁】 詩集 『愛、怨嗟の果て』
以前先生と一緒にお仕事をしていた縁で、新潟の高橋様の詩集を刊行することになった。
散文詩を中心に、俳句や五行歌も掲載。
タイトルからイメージされるように、散文詩のひとつのテーマに男女の複雑な確執がある。
そのとげとげとした感情をイメージで可視化したいと思った。
赤と黒を基調に、男女のシルエットを。
こちら、前回と同じく、シルエットデザインさんの素材にお世話になる。
表紙は、カバーのある種「あくの強さ」を中和するような色味とシンプルなライン。
読み方がわかるように、ローマ字表記で。
本扉は、女性の体のラインを生かして。白と黒のコントラストに、カバーと調和する三角形を配して。
紙はマットなヴァンヌーボ、ホワイト。
見返しは、カバーでもつかっている白茶。実は最初指定した紙は違っていた。
「カシミア」という色味にしていたのだが、たまたま品切れで1カ月くらい再生産しないと聞き、急きょ変更。
でも、怪我の功名、ぴたりと色相が一致していて、思わずガッツポーズ!
カバーは、マットコートで艶を押さえた。帯の黒と少し変化がでるようにしている。
詩のイメージから、今までの装丁とは思い切った方向へ飛べたことがうれしい。
まかせていただいたことにも感謝しています。
大変うれしい一冊となりました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
◇グランさま

うれしいメッセージ、ありがとうございます
おお、男目線を感じましたかー。にやにや。
ほんとにね、女の人のからだの線って、きれいだなーって思うんです。写真は加工できるけど、デッサンでモデルにくる方とかね、ほんとうっとりですよ。
これからも挑戦あるのみ、です
投稿: しづく | 2010/11/07 14:36
素敵、すてき!
今までとは雰囲気を変えて、しづくさんの男っぽさ(?!)が表現されていて、私的に盛大なる拍手でございます。
違う自分を出すって、すごくエネルギーが必要ですもの。
特に表紙と本扉はぞっこんでございます。この辺の私の好みはきっとしづくさんは分かっていただけるでしょう。
素晴らしいお仕事をされていますね。
投稿: グラン | 2010/11/07 10:19