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2010/11/28

折り紙結び

昨日、「着物で神楽坂」に参加したときに、リバーシブルの半幅で折り紙結びにしていったら、好評だったので、ご紹介しますね。
ちょっと面倒だけど、かるた結びより可愛いと思います。ぺっちゃんこでらくちんだし。

1)長さ、390cmくらいのリバーシブル半幅、やわらかめのものがやりやすいです。
  着物クリップか、洗濯バサミを2つ~4つ用意。

2)中心から胴に二巻きして、おなかの前で一結び、左右同じ長さにします。
 立っていたら座って、ひざの前にたれを伸ばしてね。この写真は、自分からみたところ。

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3)あとは写真のように、畳んで、折り紙の風船みたいに形をつくります。
 持ち上げるとき、型崩れしないよう、クリップなどで留めておくとよいです。
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4)私は帯揚げに薄くて小さい枕をいれましたが、本では帯揚げを2か所縛ってこぶを作るとありました。
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5)うしろに回して、帯揚げや帯締めを整えて完成!
 これは第三者目線で、後ろからみたところ。
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たれを斜めにしたり、横の羽を出したり使う帯でくふうすると楽しいですね!
半幅帯は軽いし、らくちんです☆

参考にしたのは、この本です。↓

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2010/11/26

パブーで始める電子書籍

電子書籍、自分でも作りたいと思いませんか?

いまは便利なサービスがあって、思ったより簡単にできるんです。
私がお試しで作ってみたやり方を紹介します。

まず、電子書籍の作成と販売ができるサービス「パブー」に登録してください。
http://p.booklog.jp/

はじめての方へ、を読んでみて、納得したら登録してみましょう。おもしろそうでしょう?

あとは「本を作る」をクリックして書いて、公開する、とすればOK。
(くわしくはパブーのマニュアルをみてね)

ここで、五行歌人の方は、「はっ!」とつまるのです。
そう、パブーはまだ縦書きには対応してないんですね。

五行歌は、縦書きにしてこそ生きる詩型なので、ここはこだわりたい。

そこで、縦書きにしたデータを画像ファイルにして貼ってみました。
すでにフォト五行歌などを作ってる方は、写真の画像に歌を書いて持ってるでしょう。そしたらそれを頁に挿入していけばOKというわけです。

では、わたしがやってみたペイントをつかった方法をご紹介します。

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1)準備

 縦書きにしたい文章や五行歌のテキストデータを用意。
 メモ帳など手近なエディタから入力しておいてください。もちろん横書き。
 いろんなフォーマットのベースになる「種」なので、テキスト形式は作っておくのが吉。

2)縦書き変換
 
 2)-1 縦書き変換のフリーソフトを使う。   
 2)-2 (力技)原稿用紙など升目のある紙に歌を縦書きで書いて、横一行ずつ手入力する。

 と、今まで苦労されていたと思いますが、WindowsVistaのペイントでは、変換しないでそのまま縦書きにできます。XPはできるか未確認。もしできなかったら上の方法で。(この事実をわたしが知ったのは今日偶然でした)
(2010/12/02追記:WinXPのペイントでも大丈夫だそうです。)

3)画像化
 3)-1 シートの用意
    Windowsユーザーなら誰でももってるといえば、お絵かきツールのペイントで、8cm*8cmのシート新規作成。 スタートメニュー→アクセサリ→ペイント

  【ペイントメニュー】 変形 → キャンパスの色とサイズ
        単位cmを選んで、数字入力。 縦8cm、横8cm(お好みで)

 3)-2 文字入力
  ※ペイントは、100%表示のときにしかテキスト入力できないので、注意。
  【ペイントメニュー】 表示→拡大→カスタム 100%にする。

    ・ツールボックスから、「A」を選ぶと、カーソルが変更。
    ・ドラッグして、テキストを入れる枠をつくる。
     色紙のようなイメージで、シートに対して、すこし内側に枠をつくると、書式の指定が出る。
     一番右端の四角い線が入ってるボタンを押すと、縦書きと横書きと切り替わる。
     カーソルを枠の内側にもっていき、1)のテキストデータをコピー、ペーストすると、縦書きで流しこめる。
     横書きになったら、右端のボタンを押すと、縦書きになる。
    ・あとは、行間とか字下げをてきとうに調整する。
  
  ※ 実は、知らなかった。あれこれやってるうちに、気が付いてしまった・・・。
  いちいち変換ソフトをつかって張り付けていたわたしっておばかさん!
  あたしの今までの苦労はいったい・・・・!

4)jpegファイルで保存。必要な頁分、地道に繰り返す。

5)ブクログパブーの編集画面に、画像を挿入。
  作った画像ファイルをアップロードし、使用する。
  このあたりは、パブーのマニュアルをご覧ください。
  1首1ページずつ張り付けて全体を整えて完成!

6)公開指定しよう! 

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わたしはまだ電子書籍を読めるKindleとかiPhoneとかiPadとか持ってないので、どう表示されるのか確認できないのですが、パソコン上では見える形になりました。
読むツールによって、微妙に文字の大きさや組を調整する必要はあると思いますが、以前より多くの方に見てもらえるチャンスは増えるのではないかと思います。

お気に入りの☆をつけてもらえると、めちゃくちゃうれしいです。
みんなが作れば、もっといろんなやり方のアイディアももっと浮かぶと思います。
パブーも、これから縦書き、ルビ対応や、PDFのアップロード機能などを追加する予定もあるそうです。
やってみるとわかるけど、たくさんのページ数作るのは、これでは大変です。
いろいろ機能が充実したら、やれることが増えて楽しみですね。

しづくのパブー本棚 作った五行歌の電書と、マニュアルも入れておきました。
  http://booklog.jp/puboo/users/tukinoshiduku

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2010/11/23

すべてはこのために午後を捧げる。

11/12の母のキモノが、お袖が長いので、替え袖用縮緬を買ってきた。
このレトロな雰囲気には、もっさりした赤のカノコがよい! と思いこんで生地屋に行ったのだけど、案外予算オーバー。
でも思った通りの柄だし、ポリエステルで洗える機能面でも条件クリア。
思い切って? 買ってきた。(失敗は許されない?!)

さて、今日は風邪気味なこともあり、午後裁っておいた続きにトライ。
要は四角く縫うだけなのだけど、縮緬はたらんたらんのどっしりさん。
サイズを裁つのも、すぐ身をよじる?ので、まっすぐするのが大変。
マチ針をうつだけでも、一苦労してしまった。
たたみにかがむので、腰も痛いし・・・。くー。

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なんとか形に。
お袖のふりから見えるところは、たくさん折り返して袷チックな見かけにするのだ。
たんに、110cmを片袖ずつ半分にしたので、これくらい折り返せるのだけどね。

最後にうそつき襦袢にスナップつけて完成♪
Sallrimg2118
半襟も、古布の絞り。組み合わせようとつけておいた。

ふりから見えるところ。
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じゃーん! ぴったりよ~

すべてはこのショットのために、午後をささげたじょ!
満足~♪
羽織がないから、帯つきで出かけられるうちに着ないと~♪


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2010/11/14

木綿着物コーディネイト

むふふー。ついに縫うのが待てなくて、木綿着物をお買い上げしてしまいました!
そして昨日近くのフリーマーケットでそれに合いそうな染め名古屋をゲット!

もう朝からうきうきで、着てみる。
着物と帯はそのままで、帯揚げと帯締めまわりだけ変えてあれこれ試してみた。

木綿の雰囲気に合わせて、帯は角だしで。
このときは、黒ベースの帯揚げと帯締めも濃い色目にしてみたんだけど、いまひとつだったので、後ろだけ。
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その1
木綿の優しい雰囲気に合わせて、パステルカラーコーディネイト。
ちょっとぼんやりするけど、甘甘で、春先にいいかも。
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その2
こちらはちょっと秋テイストをいれてみた。
いまの季節ならこちらかな。
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うー、早く下駄はいてお出かけしたいわー。
来週歌会に着ていこうかなー♪

着物というのは、あらかじめ準備しておかないと、なかなかぱっとすぐ着ていけるものじゃない。
だからめんどうなんだけど、そのめんどうなことをあえて時間をかけてするぜいたくさがある。
半襟つけたり、替え袖を作ったり、スナップつけたり、あれこれくふうして。
新しい発見をして。
なんだろうな、この楽しさは。
洋服では味わえないのだ。
洋服だと自分でいじるのはむずかしいけど、着物だとやりやすいからなのか。

純粋に、うつくしいと思う。
絹の手触り、染めつけ、色の鮮やかさ。
着るよりも、きれいでかわいくてかっこいいい組み合わせを考えるだけでも好きかも知れない。

はあ、これで仕立てが自分でできれば最高なんだけどなぁ・・・。

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2010/11/12

母の着物

わたしが着付けができるようになったときに、母から何枚か着物をもらった。
これはもらったものの、柄ゆきがあまりピンと来ず、なんだかなーと思ってずっとしまっておいた一枚。
最近、いや、これもありかも、と思えるようになって試してみることに。
着てみたら、なんとまあ、サイズがジャストフィット♪ これは着ないと!

そうおもいたつと、あれこれコーディネイトを考えてみたくなる。
その1
Rimg2091

秋なので、菊の模様のつけ帯。これは軽くてらくちんなのだ。
むむむ。色合わせはいいと思うけど、全体的にちょっとクラッシックな感じ。

その2
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こちらは京都で買ったリバーシブル半幅帯。表は鮫小紋。裏をちら見せ。
手作り帯留、もみじ柄で。
こっちの方が好みかなぁ。
帯は裏をみせず、半襟を遊ぶともっといいかも。こうして写真で見るとまた違って冷静になりますね。

アンティークの昼夜帯みたいのも合うかもだけど、いや持ってないけど。
また思いついたら組み合わせてみよう。
あるものは有効活用しないと! 

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2010/11/07

シュシュつくり。

シュシュって何? といわれる方おるかしら。髪をまとめるための布が巻いてあるゴム?です。

洗濯機修理待ち時間をいらいらしないで待つ方法は、そう、創作活動です!
ちくちくだだだ。

最初に選んだ端切れは、たしかなにかでサービスでくれたやつ。
小さいのでつなげて筒状にしたのはいいのですが・・・
Sorgrimg2084
えーい。笑ってください。
傘袋にしか見えません。
(これにゴムを入れてから環にするのですが、この段階で失敗に気が付き、放置)

でかいです。色合わせ的にはいいかと思ったんですが、シュシュには柄も大き過ぎ。
すべてをドラえもんの道具で、小さくできればいいのですが・・・・。
ええ、上のが普段使ってるやつです。はい。
ああ、はずかしい。

で、別の布でリベンジ。
今度は、昔わたしが七五三で着て母が洗い張りにだしてとっておいてくれたやつ。
うっすらシミがところどころあり、手芸用にしようと切っておいたものです。

Sreirimg2087
使用例。
うん、これならまあまあ使えそうです。
いくつか色が入ってる方が、合わせやすくて○。

Skanseirimg2089
この生地は裁っても全くほつれず。地模様が細かく織りだしてるからかしら。
思い出の布でつくる小物は一入可愛いのです。

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用意する布◆幅10-15cm、長さ:40cm-70cm

 幅が狭いとひっくり返すのに大変なので、ひっくり返さない縫い方をするようです。
 またはループ返しという道具を使うと簡単。100均で売ってます、たしか。
 わたしはキモノの反物の幅でつくったので、40cmなかったです。2つはいでもよかったなぁ。
 くしゅくしゅ加減が足りないですが、今回はよしとします。

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2010/11/04

【装丁】 詩集 『愛、怨嗟の果て』

以前先生と一緒にお仕事をしていた縁で、新潟の高橋様の詩集を刊行することになった。
散文詩を中心に、俳句や五行歌も掲載。
タイトルからイメージされるように、散文詩のひとつのテーマに男女の複雑な確執がある。
そのとげとげとした感情をイメージで可視化したいと思った。

赤と黒を基調に、男女のシルエットを。
こちら、前回と同じく、シルエットデザインさんの素材にお世話になる。
Shhyousirimg2081
表紙は、カバーのある種「あくの強さ」を中和するような色味とシンプルなライン。
読み方がわかるように、ローマ字表記で。

Shtobirarimg2083
本扉は、女性の体のラインを生かして。白と黒のコントラストに、カバーと調和する三角形を配して。
紙はマットなヴァンヌーボ、ホワイト。
見返しは、カバーでもつかっている白茶。実は最初指定した紙は違っていた。
「カシミア」という色味にしていたのだが、たまたま品切れで1カ月くらい再生産しないと聞き、急きょ変更。
でも、怪我の功名、ぴたりと色相が一致していて、思わずガッツポーズ!

Shcoverrimg2079

カバーは、マットコートで艶を押さえた。帯の黒と少し変化がでるようにしている。
Aiensanohate

詩のイメージから、今までの装丁とは思い切った方向へ飛べたことがうれしい。
まかせていただいたことにも感謝しています。
大変うれしい一冊となりました。

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2010/11/03

日比野克彦個展「ひとはなぜ絵を描くのか」

in 3331 Arts Chiyoda
朝顔の種をくれた。
かわいい、折り紙に入っている。ああ、いいアイディアである。

Srimg2076

日比野克彦氏が東京で個展をするのは、8年ぶりという。
そしてまあ、このタイトル。胸がざわざわして、「いかねばならぬいかねばならぬ」と、誰かがささやく。

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------ ネタばれ?してますので、嫌な方は逃げてください ------    
   
   
   

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学生時代の頃の作品から、エジプト、ブータン、ラオスへの旅で描いた最新スケッチまでたくさんの作品群。
映像では、森の中で大きな紙を広げてペインティングするところや、遺跡の壁画を見に行って、その前で絵筆を動かす様子が見られて、興味深かった。

マジックを握った手が、くねくねとしたラインをひと筆書きする映像では、もはや脳はなくて、手が別の生きものに見えてくる。

世界の旅では、紙や画材を手にしたことのない、貧しい子どもたちがいる場所で、自分は白い大きな紙をもちこみ、絵を描く。
足元の土を絵具に混ぜて、塗ってみたりする。

壁画も、正確な模写でなく、モチーフを使って、描いた人の気持ちを再構成してみせた。


一番吸い込まれたのは、パリでビザをもらうのにホテルに足止めされた68時間で描いた、30枚の絵。
そこに、その創作の最中に頭をめぐらせた文章が、壁に映し出されていた。

自分がここにいていいのか、意味を見つけるために白い紙を埋めていく。
寝ては描き、描いては寝て、起きてる間は、ずっと考えたり描いたりしている。


そんなところで、そうまでして、
なぜ絵を描くのか。

その理由は、ことばでは教えてくれない。

筆のラインが知っている、と思った。
手が、知ってるのだ、と思った。

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