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2010/08/07

残暑お見舞い、などなどつらつらもの思い。

Srimg1850

今日は立秋ですね。
夕方窓辺に立つと意外と風が気持ちよくて、やっぱり秋に向かってきたのかなと思いました。
暑中お見舞い用に、今年はウミガメのはんこを作ろうと思い立っていたのですが、残暑見舞いになってしまった・・・。
カメはもともと好きで飼ってるけど、ウミガメの魅力はまた格別。
はばたくように泳ぐ姿の優美なこと!
目もくりくりで可愛くて、生まれたての子ガメはもだえる可愛さですねー。

魚もエイも、イルカもカメも、泳ぐ生き物の流線形はほれぼれする。
思い出しながら絵にかいてはんこに作ってみました。
青からみどりのグラデーションのインクをつけて、越前和紙のはがきに押してみた。
えへへ。残暑見舞いらしくないよ・・・orz

この季節はヒロシマ、長崎の原爆や、戦争について考える。
先日買った今日マチ子さんの『COCOON』という漫画は、沖縄戦に、従軍看護婦として出陣した女学校徒隊「ひめゆり部隊」をモチーフにしている。
戦後65年。
昨日は、原爆詩を朗読している吉永小百合さんの番組も見た。
戦争経験者が高齢化し、どんどん亡くなっていく以上、戦争を知らない世代が語り継ぐほかない。
戦争を体験しなくても、本や資料館や、体験者の話から学べるし、語ることができる。
それが必要だから、20歳代の今日さんの挑戦は、すばらしいと思った。

自分に何ができる?

たとえば子どもに話をすることとか、小さなことでも。きっと何かある。

今日、図書館で子ども用の本だけど、「ひめゆり部隊のさいご」という本を借りてきた。
生存者の体験記が載っている。これを読んだ後、窓辺に立った。

空は夕焼けで、涼しい風が吹いていて。
わたしは痛いところも苦しいところも無く、生きている。
家族やともだちと暮らせている。
これが幸せでなくて、なんであろうか。

戦争、はんたい。


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コメント

◇春風裕 様
 お久しぶりです。メッセージありがとうございます。
 消しゴムでつくるはんこは、カッターですいすい削れるのが気持ちよく、時間もあまりかからないので気が向くと作っています。
 自分の時間を持てることが豊かな気分にさせてくれますね。あともう少し暑さを乗り切りましょう!

投稿: しづく | 2010/08/12 09:08

春風裕です。
立秋が過ぎたのに、暑さはまだまだ続きそうですね。
朝夕の風には、ちょっとだけ秋を感じ始めたかも知れません。

涼しげな残暑見舞いだと思います。
とても素敵ですね。

投稿: 春風裕 | 2010/08/11 15:05

◇満月さま
 こちらにもコメントありがとうございました。
 残酷すぎるとひかれてしまう、という怖さから情の方へ訴えるのかもしれませんね。
 映画などは、かなりリアルを追求しているところがある気もします。残酷、この恐ろしさこそ、伝えなければいけないところだと、私も思います。
 勇気がいるし、なかなか受け入れられない難しさがあっても・・・。

投稿: しづく | 2010/08/11 09:39

残暑お見舞い申し上げます♪

涼しげなハガキ良かですねぇ

この季節になると戦争番組がやたらと増えますね。
いけないこととは思わないけれど、季節感の一つとなってしまってるのが哀しいっす。
子供の頃は、ひめゆりを題材にした昼ドラなんかがあって、戦争の悲惨さ、無情さを子供ながらに感じてたけど、
昨今のTVは、バイオレンスとしてとらえて見せない感じがします。
戦争を語る人が少なくなっていくからこそ
きれいごとだけでなく、汚い部分も残していかなければいけないんちゃうかなって思います。

投稿: 満月 | 2010/08/10 17:32

◇波那さん
 いつもご訪問ありがとうございます。
 野坂さんも戦争を語り継ぐ方ですね。『石のラジオ』という本を知りませんでした。いつか読んでみたいです。

 特攻隊の方のお話。五行歌の方にも何人かいらして歌を作られてる方もいらっしゃいますね。貴重な経験ですね。当事者の方には、つらくて思い出したくなくて、経験を話せない方も多いと聞きます。
 それでも残り少ない命を思って勇気を出して伝えようとしてる方も増えている、と先日の放送でも言ってました。
 娘は、修学旅行で長崎に行き、資料館では被爆体験者が自らガイドをしてお話を聞かせてくれたそうです。時間は限られているな、と感じます。

 誰かに押しつけるとかでなく、ふとすると見えなくなってる自分たちの幸せに気づき、大切にするためにも、戦争を知ることの意義がある、と考えています。

投稿: しづく | 2010/08/08 13:20

しづく様
残暑お見舞い申し上げます。
涼やかなお葉書、とても素敵ですね。

>先日買った今日マチ子さんの『COCOON』という漫画
>は、沖縄戦に、従軍看護婦として出陣した女学校徒隊「ひ
>めゆり部隊」をモチーフにしている。
拝見してみたいです。
野坂昭如さんの『石のラジオ』という本を書店でみつけました。こちらも戦争についての1冊でした。
過日の歌会ではその当時をご存じの方が、特攻隊のお話をしてくださいました。
語り継ぐこと、出来る範囲でやっていけたら、と
日記を読ませていただきながら感じました。
いつもありがとうございます。
どうぞ暑いですが熱中症などにお気をつけてお過ごしくださいませ。 

投稿: 波那 | 2010/08/08 06:53

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