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2010/06/27

ぶらっと着物@江戸東京博物館

体調と、お天気の具合をみながら、ぐずぐずしていたのですが、ユリの単衣を出してみるうち、やっぱり着てお出かけしたくなり、コーディネイトを考える。

全身に大きなユリと、地色は深い紫のコントラストなので、帯が悩む。
いっそ今年手に入れた、黒帯はどうかと試すと、ユリの白がひきたっていいかも!
アクセントの帯揚げは、ユリのラインの青緑系で合わせてみた。
帯締めも、紫系で合わせて、襟元は、すっきり白で。
帯結びは、つのだしでラフな感じで。
T_rimg1788

足元は、やっぱりゲタで。
バッグと足袋の感じを着物の一部のベージュとコーディネイト。
T_rimg1785

ヘアはアップの夜会巻き。

とここまで支度をしたら、もう13:30ですた。たはー。
夫もいってみようかな、というのでつがいで出かける。

江戸東京博物館は、前にもきたことありますが、なかなかの広さと展示物が充実しています。
とくにジオラマとかすごいですね!
時間になると動くのもあり、ニコライ堂がひらいたところをぱちり。
Srimg1778

銀座通りの喧騒。
Srimg1780

重さを実感できる千両箱。
なんだ、ちっちゃいじゃん! と思いきや、持ち上がらない・・・。気合を入れ直してやっと持てた・・・。
Srimg1782

泥棒も力がいりますな。

江戸の華コーナーでは、歌舞伎の衣装にうっとり。
庶民の暮らしは質素だけど、よけいな心配も少なそう。
少ないけど、楽しみもあって、じんわりする。

金髪の男の子が、Koedameの天秤を担いでいたので、うひゃー。
外人のお客様もいっぱいですね。

帰りに1Fで、ロールケーキセットでお茶して帰りました。

外は蒸し暑かったけど、着物でおでかけできて、なんとなくうきうきできました。
ぶらっと着物の企画がなければ、なかなか自分ではできないこと。
お世話役のみなさま、ありがとうございました。
また、ぶらっとさせてください。

◆◇◆おまけ◆◇◆
ぶらっと着物情報は、こちらのURLで!→http://burattokimono.blogspot.com/

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2010/06/26

素描10分

今季2回目の教室。
今日はクロッキー会。
モデルを前に、ひたすら描く。
息もしているかわからなくなる。
集中する。

目の前の体のラインを、紙の上に再現していく。
魅力的なラインは、強めの線で。
今日のモデルさんは、ヒップラインがきれいだった。
8枚描いたうちの、Today’s Best.

20100626women

手や足の指はあいかわらずうまく描けない。orz.

背中ってなんだかさびしそうで
そっとさわりたくなる

さわれば
手の下に骨を感じる
そのひとの芯を感じる

10分で映しとった形は
孤独な色のやわらかさだった

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2010/06/16

【ゴーヤ日誌】20100501より

今年の5月1日に、ゴーヤの苗を植えました。

【5月12日】
100512srimg1698
最初に写真撮るの忘れて、こちらはだいぶ伸びてきたところ。

【5月30日】
S100530rimg1718
わたしの背より伸びたよ、との報告記念にてパチリ。
手前にあるのは、朝顔さんです。ちょっとひょろっとしてますの。

【6月16日】
S100616rimg1768
今日は、よくみたら、ちっちゃい初ゴーヤの実発見!
梅雨入りしましたが、がんばってほしいです!

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2010/06/13

【読書ノート】『クォンタム・ファミリーズ』からひきずられる妄想

東浩紀著、2009.12 新潮社

「クォンタム=量子」の意味もよくわからず、作者の東氏も簡単なプロフィールしか知らなかったが、ツイッターで話題になっていたので興味をもっていた。
読み進めると、ずんずん読めて、登場人物が時空をこえて存在するパラレルワールドになっていてストーリーをよく理解したとは言えない。読書の感想はたぶん書けない。
この物語を読んで、ひきおこされた考えとか想像を、ずるずるひきずっている。

この中の設定がものすごくこわくて、未来を予想してるような気がして、そのずるずるを外に出さずにはおられない。だからへんな文でごめんなさい。(先にあやまっておく)

※ベーシックなストーリーは上記amazonリンクをみていただけると幸いです。
※多少ネタばれ、みたいな感じになりそうなので、未読で困る方はスルーお願いします。


ここで描かれているのは、葦船往人(振り返れば、この命名も暗示的です)、妻の友梨花、風子、理樹、汐子
の量子家族のものがたり。彼らは時代をゆきつ戻りつして、パラレルワールドに生息している。
人格(魂?)と身体は分離していて、人格が身体にインストールされて人を形成している。

この人たちは、そもそも生命体として生きているのか読んでいる間、ずーと疑問だった。
多重人格とも違ってて、情報過多によるバーチャルリアルに迷い込んでいる気がしたから。
実在してる人間は誰もいなくて、あるいは、往人と、友梨花だけで、あとはぜんぶデータ&プログラムなのではないかしら。

わたしたちは、昔誰かが生きていたこと、を何で信じるのか?
それには複数の文献(データ)があるだけで十分だ。
ネット上にすべてのデータが集まる情報化社会だったら、そのデータにあれば、存在=YESと思う。
その簡単さに身震いがする。

Aという人を、ウィキペディアで調べる、検索エンジンで調べる、そこから得たものが、その人になる。

そうなると、もう身体っているのかなーと思えてくる。
脳だけが、ずらりと並んで、ネットワークでつながっている絵が見えてくる。
恐ろしい。

みんながネットワークにつながって、効率が優先になって、情報はあふれすぎるから淘汰される。
知らなくていいことは、知ることがない。
ああ、それだったら、自分はどこにあるの? みんな同じになっちゃう。
だれも予測できない失敗が、未開のルートを切り開くものでしょう?

生きるってなんだろうね。

進みすぎて迷ったら、戻ること。

352Pの一行があったから、いろんなことがわからなくても、いいやと思えた。

「ぼくはただ愛するものだけを愛せばいい。」

家族とは、無条件の愛で結びついているもの。血縁に関係なく。
あとね、人の人生をどうこうしようと思うなんて、まちがってる。
自分で決めなきゃ。覚悟と責任をもって。


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2010/06/06

横山裕一展 ネオ漫画の全記録:「わたしは時間を描いている」

武蔵小杉からバスに乗り、川崎市市民ミュージアムへと行ってまいりました。
今日は午後2時から「横山裕一 相談会」(トーク&サイン会)があると知り、行くなら今だ! と家を飛び出す。(昼ごはんの食器洗いは夫に託す)
Photo
ばーん! かっこいいパンフ。なんだろうね、この近未来的なへんてこ人物。
ありえない、だけども、ありえる~♪

バスから降りるとみんな走る! そうもうトーク会がはじまる2時になっていたのだ。つられて走って見る。
ロビーのような広いところの階段状のところにたくさん人が座っていて、すり鉢の底?の方に、横山氏らしき人と司会の女性、手話の方がいらした。
相談会、というのは、事前に相談を紙に書いて集めたものを、順次とりあげて回答してくれる。
しかもその回答をカセットテープに録音して、カセットごと質問者へプレゼント!
Srimg1753マイクの横に、カセットレコーダーが・・・。

質問する方は、美大生が多かったかな。
「落ち着かないので困っています」という相談には、「(まだ若いので)落ち着かなくてよいです」とか、
「電話とかが緊張してうまく話せず困る」には、「眠いときとか、二日酔いのときに話すと、どうでもよくなるのでいいでしょう」とか、おもしろくて、悩みがなんだか悩みでなくなってくる魔法。名(迷?)回答に何度も笑いがおきる。

デザイン会社に就職すると、好きなことができなくなる、とか、お金と創作の自由の問題の悩みも当然多くあった。
「自分だったら就職しません」「デザイナーでは好きなことはできません」
「イラストレーターになるより、漫画家になったほうがいい」
「誰かの本の表紙を飾っても、主役にはなれない」

ばっさばっさといきますねー。おもしろかった。お金のためと割り切って仕事をして、残りで好きなことをやるか、それが嫌なら、就職しない。すごくぶれないなーと思った。 

1時間以上たっぷり相談会を楽しんだ後は、いよいよ作品展示へ。
※こちらの作品は、「クリエイティブ・コモンズ展示・非営利・改定禁止2.1 日本」ライセンスにてライセンスされています。
「トラベル」から一部分 横山裕一 2006 
Byncnd
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Srimg1766
Srimg1767

ラインはすっきりくっきりきれい。ほとんどを定規を使って描いていると聞く。無機質感の演出効果にぴったり。
雨だれの表現のところを撮ったのは、観察力がすごいなーと感心したから。
最初は窓に、ぽつぽつとあたり、だんだん筋になっていく様子。時間の流れが目に見える。

Srimg1765
こちらも、トンネルの中とか、西日が射したときに、窓枠が影を落とすと、あーそうなるそうなると思い起こさせる。
ところどころのつぼを押さえたリアルが、不思議な状況をねじふせて独自の世界観へ連れていく。
なにより、白と黒だけの素晴らしい表現に感動した一枚。

先日の、今日マチ子さんの画風は、色で見せる作品だったな、と思いだす。
横山さんは、線。線がすごい。色つきの作品もあって、かなりポップな色遣いでかわいいのだけど、線の強さが印象的だった。

ことばはほとんどない。「ワーワー」とか「ズバー」とか擬音語程度。絵だけでころがっていくストーリーを楽しむ。
ただたばこのパッケージを開けて、ライターに火をつけ、たばこをふかすだけなのに、コマ割りされ、いろんなアングルでクローズアップになったり、ひいたり、あきない。
作品もおもしろかったし、なにより、ご本人が興味深い個性的な方だった。

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2010/06/01

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」

今日は仕事を休んでつがいで学校の進路説明会へ。やっと開放されて、午後国立新美術館、オルセー美術館展2010「ポスト印象派」へ。
いつも六本木から歩いてましたが、乃木坂の方が近いのですね。
今日は休館日ですが、いただきものの特別招待券にて。他の展示場もカフェもお休みでしたので、ゆったり鑑賞、と思いきや、思ったより人が多かったです。それでもふだんの日よりはすいてたと思いますが。

1874年に、モネやピサロがのちに印象派展といわれる展覧会を開いたそうです。
1880年代から1910年くらいの作品が中心で、印象派の変化や発展をみてとらえる構成になっていました。
1章から10章まで、みごたえある作品が並んで、すいていたのに、2時間たっぷりかかりました。
作品の質、量とも大満足!

モネのばつぐんの色彩感覚。
スーラ、シニャックの緻密な点描。
セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ロートレック、と巨匠目白押し。

小さくて地味な作品でしたが、ハンマースホイの「休息」という作品には、何度も振り返って見なおしてしまう魅力。仕事の合間に椅子で休んでいる労働階級の女性の背中。
背中が物語を奏でているのでした。

みたとたん、息がとまったのは、アンリ・ルソー。
「蛇使いの女」は、むせかえるようなジャングルの匂いまで伝わるよう。全身シルエットのように黒い女の妖気にしびれます。

面白かったのは、ナビ派。平面デザインのような作品で、日本の浮世絵に強く影響された、とありました。
なにか既視感があったのはそのせいでしょうか。
思わぬところで、日本の美意識を感じました。

この内容で1500円出しても損しないと思います!
おすすめです☆

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