オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
今日は仕事を休んでつがいで学校の進路説明会へ。やっと開放されて、午後国立新美術館、オルセー美術館展2010「ポスト印象派」へ。
いつも六本木から歩いてましたが、乃木坂の方が近いのですね。
今日は休館日ですが、いただきものの特別招待券にて。他の展示場もカフェもお休みでしたので、ゆったり鑑賞、と思いきや、思ったより人が多かったです。それでもふだんの日よりはすいてたと思いますが。
1874年に、モネやピサロがのちに印象派展といわれる展覧会を開いたそうです。
1880年代から1910年くらいの作品が中心で、印象派の変化や発展をみてとらえる構成になっていました。
1章から10章まで、みごたえある作品が並んで、すいていたのに、2時間たっぷりかかりました。
作品の質、量とも大満足!
モネのばつぐんの色彩感覚。
スーラ、シニャックの緻密な点描。
セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ロートレック、と巨匠目白押し。
小さくて地味な作品でしたが、ハンマースホイの「休息」という作品には、何度も振り返って見なおしてしまう魅力。仕事の合間に椅子で休んでいる労働階級の女性の背中。
背中が物語を奏でているのでした。
みたとたん、息がとまったのは、アンリ・ルソー。
「蛇使いの女」は、むせかえるようなジャングルの匂いまで伝わるよう。全身シルエットのように黒い女の妖気にしびれます。
面白かったのは、ナビ派。平面デザインのような作品で、日本の浮世絵に強く影響された、とありました。
なにか既視感があったのはそのせいでしょうか。
思わぬところで、日本の美意識を感じました。
この内容で1500円出しても損しないと思います!
おすすめです☆
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コメント
◇ゆうさん
乃木坂って千代田線一本しか通ってないので、家からだと遠回りになってしまって、行きにくいんです。
そうだったんですねー。
さすがお目が高い! モローの「オルフェウス」は素晴らしかったです。後半にどんどんタッチが荒い作品が増えてくるのだけど、こちらは繊細なタッチの大作。
巫女に怒りを買って八つ裂きにされたオルフェウスの美しい生首!と竪琴を持って、たたずむ美女。神話の中に吸い込まれるようでした。
それにしても100年以上の絵画がこんなにも色鮮やかで美しいことにも驚嘆。修復士さんのお仕事なのでしょうが、やはり宝は、管理できるところに置くべきなのだなーとも思いました。
投稿: しづく | 2010/06/03 18:02
東京で全国大会が開催された時、国立新美術館の建物自体を見たくて
最初に行きました。
六本木より近いのですねって・・・shidukuしゃん、乃木坂駅直結ですやん!(笑)
上がったら美術館の入り口で、驚いたもん。
次はどこかな?関西にもくるのかな?と思っていたら・・・
え?世界3カ国限定開催ですと!?
東京の次はサンフランシスコに(ちなみに前はキャンベラ)
あんあんあん、行きたいよ~~!!!(/_;)
ルソーの「蛇使いの女」もゴッホの「星降る夜」もモローの「オルフェウス」も
観たいです
投稿: ゆう | 2010/06/02 09:58