世界のブックデザイン2008-2009
印刷博物館P&Pギャラリーで「世界のブックデザイン2008-2009」が行われている。
10月からやっていて、行こう行こうと思っていてやっと今日行けた。
毎年3月のライプツィヒ・ブックフェアで公開される「世界で最も美しい本コンクール」の入選図書とともに、このコンクールの上位入賞の常連である日本、ドイツ、オランダ、スイスにフランス、イギリス、中国を加えた7カ国の優れたデザインの書籍およそ240冊をご紹介します。実際に本を手にとってご覧下さい。(印刷博物館展示紹介文より)
はしっこから一冊ずつじっくり手にとってみた。
むいたりひっくり返したりいろいろしかけがあったりする。
色味の組み合わせがうつくしいものは、ほんとにほれぼれ。
うんうん、そうよね、やっぱりこれだよねーと一人心の中で突っ込みながら。
それにしても、ドイツの分を終わった時にふと周りをみるとまだまだたっぷりある。
ありゃ、けっこう時間がかかりますよ、これ。
クロス張り、皮表紙はやっぱり格調高い。本が贅沢なものだった時代のにおいがする。
外国の本って、がんだれ表紙っていって表紙がそのままカバーになって、袖(内側に折り込める)ようになってるのが多かった。けっこう機能的な感じ。
あとかっこよかったのは、チリがない本。チリというのは、ふつう上製本(表紙が厚い)は本文紙よりも大き目になっていて、その差の部分のこと。
箱みたいに、本文も厚い表紙をすぱっとそろえていて、色もついていてかっこいい!
もちろん装丁だけじゃなく、本文の組み方とか、タイポグラフィ、レイアウトなどもコンクールの評価の対象になっている。中の章立てがカラーの色をつかっていたり、写真との組み合わせとか、ああ、やっぱり中身もそろえてデザインできなきゃ、このレベルにはいけないよね、としみじみ思う。
日本のコンクール入賞作品も並んでいた。さすがに凝ってるものが多い。デザイン料、材料費、加工料、かなりかかってるんだろうなぁ・・・。
自分としては、限られた条件の中で最高だと思うものを目指して作りたい。
手にとって本を開いてくれる人が、ほんのりと「ああ、感じいいね」くらいの印象で、よくよく見ると、「なかなか凝ってる」と気が付いてくれる感じを目指しております。
今回見てきた本でも、表面はさりげなく、開いていくと、「お!」とか「おーーーー」があるものが好きでした。
潜在意識に溶け込ませて、いいアウトプットにつながりますように。
◆◇追記◆◇
各本には、出版社や装丁、出版部数などの書誌データとともに、コンクールの審査員の評が載っていておもしろかった。でっかくてやんちゃな本に、「大きいことはいいことだ」みたいなことが書いてあったり、「装丁と中身があっってないのが残念」とか、本を愛してる人のことばが並んでいた。
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コメント
◇はぬるさま
ご訪問ありがとうございます。
首都高速と神田川沿いの青たまごっぽいTOPPANビル1Fにあります。
(ビルもすでにカッコイイ!)
よろしかったらぜひ。1月24日までやっています。本やブックデザインがすきな方なら、すごーくわくわくすると思います。
今回は時間が足りず、博物館へは入らなかったのですが、もし初めてだったらこちらもおすすめです☆
投稿: しづく | 2009/12/15 09:01
読んでいると、本の香りがしてくるようで
行ってみたくなりました。
投稿: はぬる | 2009/12/15 00:25