
この形状、色、黙って通り過ぎることはできない。
一本もらって、びんを洗いたい。

野生なのか、育てているのか。
溝にそってきれいに咲いてる。
どくだみどくだみ。
夢二を惹きつけたどくだみ。

結婚記念日にもらった百合。
その芳香は、凶暴だ。
容赦なく体に入り込んでくる。
ふちが茶色く枯れてきて、処分しようと手に取れば
まるで細い骨がはいってるように、シャンとしている。
最後まで、気品を失わない。
ゴミ箱へいくときに、花粉がこぼれた。
その毒々しいシミは、しばらく消えない。
わたしはおまえにはなりたくない。
いや、なれないから、苦々しく思ってるんだ。
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