5月の花
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ブルーノ・ムナーリ著、萱野有美訳、みすず書房、2008
図書館で本を物色中に、出会った本。タイトル直球ど真ん中すぎるぜよ。
わずか135ページの本だが、なんとまあ密度が濃く、読み返してもあきない本だ。
その中に、おもしろい記述があったのでぜひ紹介したい。
時空を超えた円卓 より
この想像上の円卓からは、さまざまな時代の重要な思想家、哲学者、科学者、芸術家たちの真正で、権威的な声が聞こえてくるだろう。(中略)
オノレ・ド・バルザック:芸術の使命は自然を模倣することではなく、表現することである。ルナチャルスキー:反復は芸術ではない。
アンドレ・バザン:写真は、絵画に課せられた、本物らしくなければならないという強迫観念を解放した。
アリプ(笑いながら):自然を模倣するなんてまっぴらだ。複製したい訳じゃない。植物が実をつけるように、ただ作品を生みたいだけ。
クレー:芸術とは、視えるものを複製することではない。視えるようにすることなのである。
モネ:いや、小鳥のさえずりのようにですよ。
ドガ(割り込んで):芸術はニセモノ。
ピカソ:芸術は、私たちが真実を、少なくとも私たちが人間として理解できる真実を、肌で感じられるように教えるウソである。
(以下略)
全部イエス、と思う。さすが巨匠たち。(といっても書いてるムナーリの洞察力がすごいのだけど)
土曜日にデッサンをしたのだけど、同じモデルをみていて、みんなそれぞれ違う作品になる。
上手い下手をのぞいてもだ。
モデルさんの雰囲気とか、特徴をラインで表現してみたいと思いながら鉛筆を動かしている。
写真じゃないから。
基本には忠実だけど、もっと目にもみえないなにかがラインに乗り移るように。
鉛筆を動かしながら、これらの巨匠のことばを思い出していた。
わたしがピカソが好きなのは、前にも書いてるけど「目に見えないもの」を描いてみせてくれるからだ。
それは、ピカソにとっての真実。
真実・真実・真実。
真実に肉薄する作品が作れるか。
最高の嘘がつけるのか。
ぞくぞくしながら、考えている。
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ネットニュースでみつけて「!」
総勢100人を超える“候補”の中から、主人公のワタナベ役は俳優の松山ケンイチ、ヒロイン直子役は女優の菊地凛子に決定。また緑役にはファッション誌『ViVi』などでモデルとして活躍中の水原希子が抜擢された
松山ケンイチは、納得。なるほどそうきたか、って感じです。
菊地凛子は、「うーん」。
もっと清純でみたかんじ中学生くらいなイメージだったので、ちょっとずれてます。
緑役の方を写真で見ましたが、むしろこっちが直子? と思ってしまった。
緑は、「生」の象徴。ばつぐんの健康さ、生命力がほしいところなのだけど、ちょっと暗めな感じ・・・。
(鬼畜)先輩の永沢は、玉山鉄二。いいねぇ。いいかも。
気になるのは、ハツミさん役。
ネットニュースには出ていない。もしかして切られた?
わたしのイメージとは違うとはいえ、菊地凛子はアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた逸材。
オーディションでも積極的に受けて、「どうしてもやりたかった」とまでコメントしてるそう。
直子を、どう演じてくれるのか楽しみです。
あの原作を読み込んで、体にしみこませていれば、おのずと「直子」が立ち上がってくるのだろう。
期待してます。
でも、生々しいラブシーンが多そうでちょっと心配だな・・・。
本質が伝わるといいのだけれど。
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もう! もう! もう! NHKありがとうーーーーー!!(大絶叫したい)
素晴らしいほんとにすばらしい映像と記録でした。
DVDに保存して大切にします!
またあとで「SONGS」の録画もみます!
5月10日・日曜日・夜11時30分~0時19分 NHK総合
「愛しあってるかい? ~キング・オブ・ロック 忌野清志郎~」
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地域の「緑のカーテン」計画、とやらに夫が反応して、説明会に参加し、ゴーヤ育成セットをいただいてきた。
苗2本と、プランター、土、肥料、ネット、すべてセットになっていて、もうしわけないほど狭い我が家のベランダに置くことになったのだ。
5/1(金)に植えたときは、20cmくらいの苗だった。
昔つかった朝顔のポールを立てておいたら、つるが巻きついてきた。
50cmくらい伸びている。
つるは、最初「へろーん」とふらふら漂わせ、それをふりまわし?、はしっと何かに当たったら「しゅるっ」とすかさず捉まるのだ。かしこいねー。
ポールに、きゅっと巻きついてる姿が、超カワイイ。
そのけなげさが愛しい。
これからたまに写真をアップします。どうか実がなりますように。
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連休が終わり、海外からどっと観光客が帰ってきてどきどきしていたが、いまのところ日本にはまだ新型インフルエンザの患者はでていないようだ。
海外から帰国して、日本の検疫におどろいてTV取材に「むこうのほうが冷静だった」とかコメントしてる人がいたが、甘いと思う。
騒ぎになってからじゃ、何もかもが遅すぎるんです。
我が家でやった買い置き。
マスク 人数*60(1箱)
使い捨て手袋
消毒薬
トイレットペーバー 3パック
予備食糧備蓄などなど。
水際対策の仕事は、「鳴らない火災報知機」のようなものだと思う。
2年まえに取り換えた、我が家の火災報知機は、5年間一度も鳴らないまま無事、引退した。
これを、「火事になってないじゃん! むだじゃん!」という人はいないだろう。
火事になって初めて、やれスプリンクラーが壊れてた、とか、非常口にものがあった、とか問題になるのだ。
発生してからじゃおそいんです。
もし全国に患者が出たとすると、みな自宅療養になって社会がマヒする。
楽しみにしていた旅行、結婚式、最初で最後と思っていた海外旅行、留学、いろんな夢や希望や、計画がすべてつぶされることになる。
病院、警察、ライフライン関係のお仕事の方は、過酷になるだろう。
想像してみてほしい。
どんなに準備して、それが無駄になってもいいのだ。
火災報知機と同じなんだから。
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昨日ギンレイで「おくりびと」を観た。
ギンレイホール最高の収容人数じゃないかと思うほどすごい人。座布団席+立ち見いっぱい。
二本立ての一本目は、「大阪ハムレット」。これもよかった。ほとんどの人がそのまま残って二本目を楽しみに待った。
いまさらわたしが感想を書くまでもないけれど、やっぱりいい映画でした。
主演もっくん(本木雅弘さん)のときどきおおげさな表情とか、妻役の広末涼子さんのちょっと雰囲気を壊してる感じはおいておいても、納棺師というテーマが素晴らしかった。
何度も繰り返される納棺の儀式。
それは、茶道の所作のごとく、能の舞のごとく、たいへんうつくしいものだった。
人の死をあつかう映像作品は、死の今際の際のシーンが描かれることが多い。
最後の息をひきとる瞬間。
家族が泣き崩れる・・・。
納棺は、家族が死をはっきりと認識して、なんとか受け止めて、その人の体とさよならする時だ。
たしかに思い出せば、お葬式の後火葬場へ行き、お棺が火葬炉へ滑るように吸い込まれていくときが本当のお別れのような気がする。その人の肉体との。
その遺体に最後に遺族がしてあげられることが、納棺の時なのだった。
そして先に書いたように、その納棺師の仕事は、たいへん日本的であったのだ。
旅立ちに着る着物を広げ、しゅっと左右にひっぱって布目を整える。
襟を整え、ひもをきちんと縛る。
それは、着物を着る「装道」という言葉を思い出させた。
こわばった指を掌で温め、ほぐしてきれいに合掌させる動作。遺体の肌が露出しないように、くるみながら着替えさせる技術。生前の遺影を参考に、ふくみ綿などいれ、化粧でうつくしく整える。
そのいたわりの動作を、息をのんで見つめる家族。
人の死を商売にする仕事と、偏見を持っていた友達も、妻も、その仕事を目の当たりにしてこの仕事の意味を悟ることになる。
映画を見ている誰もが、本木さんの舞のようなうつくしい動作で、納棺師という仕事を知ったのだった。
本木さんは、この映画の企画から大変尽力されたと聞く。納棺師の方に指導を仰ぎ、「もう納棺師としてやっていける」、とまで言われたほど、努力をされたそうだ。
この映画をみて、多くの人が「わたしも納棺師に納棺してもらいたい」と思ったことだろう。愛する人を送るのに、「納棺師を頼もう」と思ったことだろう。
そして、わたしもいつか、親や夫をおくることがくるのだろう。
そのときにきっという言葉を、考えていた。
そして、それは、生きているうちに、伝えなくてはいけない言葉だ、と思った。
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復活ライブをしたんじゃなかったの?
転移があって、活動休止なんて知らなかったよ。
RCサクセションは、わたしに初めて日本のロックを教えてくれたバンドだった。
あなたはアバンギャルドを貫いた人だった。
カラフルな衣装に身を包み、化粧をしてギターを持った最初の男。
原発に反対したアルバムを作った男。
今の日本で発売中止になるアルバムを作った男。
もろ肉食系なんだけど、そのうしろにあるナイーブさが好きだった。
キヨシロー、永遠の命なんてやっぱりないんだね。
でも、あなたの歌はあなたの精神は、きっとみんなの心に生き続けるよ。
愛し合ってるかーい! と問い続けた男。
天国でもギターを持って歌い続けて。
わたしも「愛し合ってるよー」って答えられるように生きるから。
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見る目変わりそうで、書きたくて書きたくてずっとがまんしていたのだが・・・。
だめだ!
「地デジカ」をごらんになりましたか?
スラリとした肢体に、ぽっこりおなかの幼児体型。つぶらな瞳。
ぎざかわゆす。(翻訳:とってもかわいい)
実は余命800日だとか、じつは即席に作られたのではないとか。
一番ふいたのは、
「地デジカ」の衣装は「スク水ではない」
いやいや、よく読むと「スク水」と言ったわけではないらしい。
民放連に真相を聞いてみたところ、この衣装は「水着でもレオタードでもない」そうで、衣装に特に意味はないらしい。「今後、野球やフィギュアスケートなど時期に合わせて衣装を着せ替える」予定だ。
水着でもレオタードでもないなら、何?
体の模様?
さらに民放連さんが、こんなこといったものだから、アナログマまで出てきてヒートアップしている。
アナログマのテーマソングまで作ってる人がいる。これも秀逸。だるだる感が!
話題にのぼってこそなんぼ、ではないの?
それよりなにより、「地デジカ」のルックスから、ここまで想像力が膨らんで、描画できるテクニックがすごすぎる。
たしかにあやしいエロかわ系もあるけど、おもわずぷっと笑える一こまマンガも多い。
庭の物干しに黄色い「水着でもレオタードでもない」ものを干して、部屋で全裸?でねっころがってTVみてるやつとか、
シルエットそっくりのグレーのねずみになってるのとか、
「すく水じゃないもん」って黄色消してるのとか、
消されるとかわいそうなので直リンクしないけど、わらえるゆるキャラ満載。
とにかく「地デジカ」がかわいい!
注※ちなみにわたしに萌え系美少女イラスト趣味はございません。念のため。
多くの萌えに埋もれているかわゆさを見つけてね。
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