展示会ダブルヘッダーで足が棒
今日は一日中歩き回った。
最初に行ったのは、東京ビッグサイトの「Gift Show」。
西も東も全館使ったビッグなイベント。
『すぐ書ける五行歌』で、装画に使わせていただいた置鮎早智枝さんが出店していて招待券をいただいていたのだ。今回とくに、墨字作品が中心と聞いて、駆けつける。
送っていただいた地図の丸印を頼りにブースをのぞくと、置鮎さんがすてきなお着物姿で座っていらした。
仕事のやり取りはすべてメールだったので、お会いするのは初めて。
まさに装丁につかわせていただいた本物の作品も展示されていた!
近くでよく見せていただくと、墨で描いたものを緻密にコラージュしてある凝ったものだった。製作の過程などのお話も聞かせていただき、大変楽しかった。それにテーブルには『すぐ書ける五行歌』も置いてくださって、声をかけてくださるお客様へ説明までしてくださったとのこと。感激。
ギフトショーということで、墨字をつかったギフトボックスや、お酒のラベルなどの展示もありなかなか好評とのこと。どれもとても個性的でおしゃれ。とってもすてきな作品だった。
その後ほかのブースで、アクセサリのパーツを買ったり、三河木綿の端切れを買ったり、ランをもらったりしながら5:00過ぎに展示場を出る。埼京線へつながっているりんかい線を使うと、乗り換えなしで渋谷へ出る。
比抄子ちゃんがぴあ読者限定の特別貸切鑑賞券をゲットして、ペア券だったので誘ってくれたのだ。
Bunkamura ザ・ミュージアム -ピカソとクレーの生きた時代ー。音声案内も無料で貸し出してくれて、ゆっくり時間いっぱいまで回る。
クレーの作品をこれだけ一気にたくさん見たのは初めて。
ピカソは、「鏡の前の女」がよかった。ドイツ、ノルトライン=ストファーレン州立美術館の中でも自慢の作品らしい。
モデルはマリーテレーズらしい。もうひとつドーラがモデルの作品があり、こちらはやっぱりサイケデリック。
国立新美術館でも対照的な二人だったが、ここでも雰囲気の違いが見て取れる。
クレーは、「赤と白の丸屋根」というかわいらしい作品が目が離せなかった。絵葉書を買ったが、やっぱり色が違うのでがっかり。
ポスターにもなった「リズミカルな森のラクダ」もうつくしく童話のさし絵のよう。
ナチスに迫害された辛い経験を持ったらしいクレーだが、その作品は夢を忘れず自由で明るいものだった。
心の強い、うつくしい人だったのかなと想像してしまう。
足がくたくたに帰宅したが、たいへん充実した一日だった。
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コメント
◇波那さん
クレー好きでしたら、おすすめです。
わたしもクレーはリビングに飾りたい作家ベストスリーくらいに入る気が。同じキュビスムでもとてもやわらかくて楽しい作風です。
ナチスには作品を没収されたり、ドイツから追い出されたりしたようです。
投稿: しづく | 2009/02/05 23:00
ピカソとクレーの展覧会、すてきな様子が伝わってきました*^^*
リンクをたどりましたら、3月までやっているんですね。行きたいな……。クレー大好きなんです。
ナチスとのかかわりは知りませんでした。
いろいろ参考になりました。ありがとうございます!
投稿: 波那 | 2009/02/05 11:48
◇かおるさん
http://www.giftshow.co.jp/tigs/67tigsinvitation/faq.htm
によると、当日名刺を持って行って登録すれば無料で入れるみたい。ネックは2月2日~6日までの平日開催なこと。商談できてる方がいっぱいなので、日本全国からバイヤーがきてたよ。混んでた!
とにかく会場がめちゃくちゃ広いので、地図でみたいところをしぼらないとたいへんです。
ピカソは作品数としては少なかったです。
クレーが影響を受け合ったり、影響した作家として、ブラックやマグリットなど、キュビスム、シュルレアリスムの作品も見られます。全部で60点ほどとこじんまりなのですが、1時間半めいっぱいかかった!
クレーの温かみのある色彩感覚がほのぼのでした。
投稿: しづく | 2009/02/05 07:25
ギフトショー行かれたのですね。私は行った事がないのですが、楽しそうですね。これは誰でも入れることが出来ないのですよね?業者さん専用?来年はつてを探して、行ってみようかな。
ピカソとクレーもよさそう!しづくさんはいつも、私の興味を駆り立てる記事を書いてくれる!
投稿: かおる | 2009/02/05 07:01