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2008/10/28

歌会がゴールではない

昨日、興奮さめやらぬ頭で眠れない夜、考えていた。

エリザベスさんが話してくれたことを考えながら、はっとしたこと自分でたどりついた考えがある。

歌会がゴールではない

自分自身、いつのまにか歌会を続けていれば、なんだかそれでいいような気がしていたことに気がつく。
ぜんぜん違うよ。
歌会はトレーニングの場で本番じゃない。

本番は、自らと向き合って内なる声との対話をし、あふれるものを表出することだ。
知らないうちにずれていたんだ。
もっと前はわかっていたいたはずなのに、迷子になってた。

エリザベスさん、ありがとう。

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2008/10/27

第一回五行歌世界大会終了

無事、閉幕いたしました。
目に浮かぶのは、みなさんの笑顔です。

みんないい顔してるなぁ。
すなおな人の顔。
リンダさんが、「私は日本語が読めないので、写真を見て、みなさんの顔からみなさんを想像しています」とおっしゃっていたけれど、顔から受けるものってたしかにあるかもしれない。

印象的だったのは、三輪えり花さんの英訳朗読。
演出家でもあり、舞台女優さんでもある三輪さんの朗読は、魂がこもった大変力強いものだった。

そして今日の、アメリカからいらしてくれた三名のスピーチが素晴らしかった。
特にエリザベスさんは、やさしい単語を使って力強くスピーチしていただいたので、すごく気持ちが伝わった。

なぜ、詩を書くのか、アメリカ人として五行歌を書く意味、描き、読み合うことの大切さ。
黙考することで自分自身を見つめること。
ポッサラッセ氏の対訳もすばらしく、エリザベスさんのことばには、震えるような感動を味わった。

矢田ドミニクさん(日本語堪能)は、フランス語教室で五行歌を取り入れたお話をしていただき、1首の歌を日本語、フランス語、英語(英語はエリザベスさんが朗読)して、それぞれの持つ言葉のうつくしさを堪能した。

韓国のナ・ソユンさんは、イラストレーターである。ことばで詩を書くことはいままで苦手だったという。五行歌を知って、気持ちを表現することをしったと自らの体験を話していただいた。
この二日目のミニ講演会は、ああ、ほんとにわたしたちがやったのは、世界大会だった! と心から思えた。

終わった後、片言ながらリンダさんやエリザベスさん、ドミニクさんとお話できてうれしかった。
もっと英語が上手になりたい! 佐々木さんはもう英会話をまた習いはじめたという。いやもう話せるじゃんと思いつつも、もっとコミュニケーションできると楽しい。
あと4年。
またどんな出会いがあるだろう。
わたしたちも、ただぼんやりとしていられないよ。
今からどきどきしている。

遠くから集ってくれたみなさまに心から感謝を捧げます。
大好きです。

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2008/10/24

あたまから湯気。

ぷしゅー。
ここのところ、大会準備に追われている。

300人超え。
300の名札、300の封筒。300*Nのコピー。

並べてチェックして書き換えて問い合わせてまたチェックして

ぷしゅー。
あともう少しだぷしゅー。

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2008/10/14

冷や汗、受信トレイがきれいさっぱり

あせりました。
メールチェックしたら、受信トレイにメールが5件しかきていません。
しかも、新着の5件以外のメールがきれいさっぱりなくなっています・・・。

再起動してもだめで、ネット検索。
ツールで壊れたdbxを復元・・・。リネーム? うむむ。
さらに検索してみると・・・。

受信トレイを開いて、右上「開封済みのメッセージを表示しない」をチェックせよ

おお、なんと! わたしもそうでした。いつのまに?
updateしたときでしょうか・・・。
同じ思いで、まっさおになってる方がいるかもと思い、アップしておきますね。
もちろん「すべてのメッセージを表示」に変更して、戻ってきました。
よかったー! 

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2008/10/11

はまる。

家にころがっていた『ナ・バ・テア』。
娘が友だちから借りたという。

押井守監督の映画「スカイ・クロラ」の原作シリーズ。
物語の時間軸でいくと、『ナ・バ・テア』から始まるという。
「読ませて・・・」と借りて読んだのがすべてのはじまりだった。

あらすじはぐぐっていただければあれこれ出ていますが。

永遠に生きることを宿命づけられた“キルドレ”と呼ばれる子どもたちが暮らす、もう一つの現代で、彼らは“ショーとしての戦争”で戦闘機に乗って戦っていた。 yahoo映画より

読み終わっても「キルドレ」なる存在がどういう経緯で生まれたのか説明がなく、(第二弾から読んでるのでしかたがない)、つっこみたい設定もあれこれあった。
なのに、気になってしょうがない。もうシリーズ全部読んでやる! と決めていた。
鈴木成一デザイン室の超クールな装丁のやつ。

図書館で予約をみて、一番すぐ借りれたのは『スカイ・イクリプス』。こちらは、全編読んでからの謎解き的オムニバス小説。いくつか登場人物の名前がはっきりしない。それでも、これはこの人、あれはこの人と予想をたてられる。それでも霧に包まれたような作風は、森博嗣のものだ。

物語の世界へ包まれると、自分が雲の上を飛んでいる。

いつも空がとてつもなく自由で広くてうつくしい。

無線の声が聞こえる。
銃撃と光。
仲間の飛行機が落ちていく。

なにも感じなくなったら楽だろうと思っていた。
悲しみも痛みも苦しいだけだと思っていた。

なのに、このお話は、悲しめないことが哀しい。
自分の人生を生きて、年老いて死ねないことが苦しい。

そのことを気づかせてくれたから、もう少し、この世界に入り込んで住んでみようと思う。
森博嗣著、スカイ・クロラシリーズにはまる。

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2008/10/06

映画 「西の魔女が死んだ」ネタばれ少々あり

日本児童文学者新人賞、新美南吉児童文学賞なども受賞した、梨木香歩さん原作の小説が大好きだった。
ずいぶん前に読んだので、細かいところは忘れてしまったが、あえて読み返す前に映画を見た。

清里の緑豊かな山におばあちゃんは暮らしている。
その生活は、まさに自給自足のターシャ・チューダのよう。
まずはサチ・パーカーの存在感。
おばあちゃん役のゆっくりと抑揚のついたうつくしい日本語に、はっとする。
映像のうつくしさに癒される。

これは学校へいけなくなったまいの魔女修行という名の成長物語だ。

原作とはほぼ忠実だと思うが、おばあちゃんの魔女の定義が本を読んだ時とちょっと違う印象だった。
映画の魔女とは、堅実な人間そのものであるような。
原作は、もっと魔女っぽかった。

まいの学校生活とか、りょうさんのワーキングマザーのリアルさ。
母と子の関係のごつごつとぶつかる感じが、おだやかな全体のストーリー全体にとってちょっとしたアクセントになっている。(けっして掘り下げてはいないけれど)

見終わって原作とどうこう比較するより、なにより、サチ・パーカーさんの演じたおばあちゃんの優雅なたたずまいが心に残る。人はどう生きるのか、どう老いて死んでいくのか。
そしてそこへたどりつけるには、なにをどうすればいいのか、ぼんやりと考えてつづけている。

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