« バリボー! (北京五輪最終予選) | トップページ | 植田監督はくずおれた »

2008/06/04

新ニッポン人

久米宏みずから街頭でインタビューして、現代の若者の声をきいた
「新ニッポン人現る!」を録画しておいたのをみた。

いまの20代の方の堅実さ、まじめさに驚いた。
けっして多くはない収入でも、毎月貯金をし、部屋でまったりすごし、お酒はほどほど、マイペース。
ボランティアや、環境問題も気にしている。

番組としては、なんか問題?提起のスタンスだったけど、わたしは感心してしまった。
彼らは偉いではないか。
彼らを「老後のためにいまから貯金」させているのは、いまの社会の不安定さにほかならない。

みんな口ぐちに「何があるかわからないから」という。

いつ地震がくるかわからない、いつ核ミサイルが飛んでくるかわからない。
親がいつリストラされるかわからない、いつ自分が家族が病に倒れるかわからない。
いつ、どこかのだれかに殺されるかわからない。おもいつくだけでもどっさりの不安要素。

こんな不安の中では、外出したり、のんきにものを買う気になんてなれなくてあたりまえだ。
若い人の消費の感覚は、すごくまともで、むやみにお金を使わないところは好感を抱いた。
納得するものには、お金を使う。すごく健全ではないか。

わたしの子どもから若者時代は、高度成長期、あげあげ、いけいけの豊かさを見てきた。
バブルまでの時間も、崩壊後の時間もみている。
いまはともかく、若い頃は・・・みたいな思いが、40代以降の人間にはあるんだろう。

現代社会は、時間に追われ、お金に追われて、社会に余裕がない。
働いていても、ワーキング・プアの人がいる。消費税、老後、年金、介護、先をみればみるほど、重くて不透明。

平和を! 安心して暮らせる社会を! よけいな不安を抱かないですむなら、若者は安心してお外に出かけて、いろんな消費をするだろう。
知力、体力、最高の若いときは、いましかないのだから、いろんな経験をして、楽しく過ごしてほしいと願う。

|

« バリボー! (北京五輪最終予選) | トップページ | 植田監督はくずおれた »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新ニッポン人:

« バリボー! (北京五輪最終予選) | トップページ | 植田監督はくずおれた »