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2008/05/29

桑野 量 『桜、鳴り響く』

この本は、どういうジャンルになるのだろう。
7&Yみんなの本屋さんでは、文芸>人生論>言葉の贈り物、とある。
散文詩のような文章と、五行歌。
あまりプライバシーにふれると、彼が照れると思うので簡単にするが、最初の出だしはこうだ。

僕は高校生の時に、あんまり学校に行かなかった。
「不登校」や「引きこもり」って言われてた。

彼はじっくりとした時間の中の思考と、人との出会いを経て、当時は説明できなかった「違和感」に決着をつけたいと思うようになった。

帯より

自分の感情的な思いを相手に伝える事は難しい。それは家族や友達の間でもそうかもしれない。

相手に届ける事ができなかった思い。
伝える事をやめてしまった思い。
受け止める事ができなかった思い。

僕は、その思いを橋渡ししようと思った。

SakuracoverSakurahyousi

カバーデザインは、彼のデザインイメージ案をもとに、実現する手段を相談しながら、製作した。
表紙は、やわらかいクリーム色。そこに置く文字は、オリーブグリーンを選んだ。
見返しのピンクは、作者の希望。本扉は、グレースケールで、半分だけに、サクラを置いた。
帯は、樹の幹の色。表紙のクリームとも相性がいい。
パソコンの前に二人で座って、「あー」とか「なんか違うなー」「違いますねー」とか言いながら、調整した。
彼の色彩感覚や、センスがいいので、やっていて楽しかった。
私自身、すごく満足する大変うつくしい仕上がりとなった。



Sakurain
心の弱っている人は、文字を追うのが辛いから、と文字も大きく、読みやすい。
文字の配置、章の区切りの花びらのアイディア、細部まで量くんの配慮が行き届いている。
編集の真造さんとくびっぴきで、こちらも調整していた。
わずか70ページにも満たないが、これだけのものをまとめるのに、彼はほんとに身を削るような打ち込みかたで集中していた。体を壊しやしないか、はらはらするほどに。すごくがんばったと思う。

この本をてにとって、勇気がでた、とかやさしい気持ちになったという声が届いているそうだ。量くんのことばが桜吹雪となって、救いの手を差し伸べているそのてのひらへ舞い降りますように。
そして、またここから、新たなステージへ、羽ばたいていけますように。

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コメント

作者とそのお母様である草野香様のご厚意により、五行歌の会の歌会代表様へは、贈呈される予定です。
お楽しみに。

投稿: しづく | 2008/05/30 18:27

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