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2008/01/16

北斎展 江戸東京博物館

1/14成人の日。寒い一日だった。
でもせっかくの休日。北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師展へ出かけた。
しかし予想以上の混み具合。さすがに人気ある。
浮世絵はかなり外国に流出しているが、こちらもオランダやフランスからお里帰りした作品たちだ。

めずらしい肉筆画がたくさん展示されていた。
北斎のこれだけの肉筆画を見るのは初めて。
しかも、陰影があるのだ! 
人物像が多く、好みかといわれると、ちょっとそうでもないところが残念なところ・・・。

やっぱり印象的だったのは、「冨嶽三十六景」かな。
ずらりと並ぶと、富士というモチーフを入れた工夫と技術とアイディアのラインナップと感嘆するばかり。
構図、バランス、配色、緻密な計算、知性を感じる。
「ここのラインがこうで、こうくるかー」とうなってばかりいる。

わたしは安藤広重も好きだが、広重がとてもスタイリッシュとすると、北斎はもっと躍動感があってパワフルだ。
ほんとに魅力的。

常設展示の方にもあった、「北斎漫画」。漫画といっても、図鑑のようなもの。
動物や、植物、いろんな職業の人々を、丹念にコレクションしている。
そういう習作の積み重ねが、作品の一こまにはまっていたのを見つけたりする。
ダヴィンチの同じようなデッサンを思い出す。

また、なんといっても版木をみるのが楽しかった。
ものすごい細いラインの彫りだ。
浮世絵の版は、こう彫るのかとため息がでる。

いまでこそ、コピーやパソコンがあるけど、手作業の時代。
4色分解を全部あたまの中でやって、版木に分けて・・・・。まさに神業。
北斎は、絵師だが、それに彫師、刷師との連携作業で、浮世絵は出来上がる。

実演コーナー(常設展)では、刷体験と、彫師、刷師の仕事を見学できるようになっている。
彫師の方は、しゃべってばかりで、全然彫ってくれない・・・・。見たかったのに。
刷る方は、整理券を配って、有名な富嶽三十六系神奈川沖、大波の版を刷っていた。
1色刷りだけど、線がきれいで、誰でもすばらしい?版画ができていた。

一番上の7階に図書室がある。
そちらに寄って、図鑑の、「冨嶽三十六景」を見てみた。
同じ版の色違いが載っていたりして、おもしろかった。今日の展示にないものも少しある。
版画のいいところは、色を変えて楽しめることでもある。
赤富士で有名な版も、藍で刷ったバージョンが載っていた。シックですてき。(黒富士とは別)
刷師によって、仕上がりの違いもあったことだろうから、1点1点の違った魅力があったことだろう。

それにしても180年を超えて残っている、作品の美しさよ。
日本の宝物だ。
1月27日(日)まで。

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