« 五行歌全国大会in熊本 | トップページ | 奴隷でない人生 »

2007/11/02

篠田耐江五行歌集『慈しみの海』

ここ一ヶ月ほど、忙しかった。息をまともに吸ったり吐いたりできてないな、と思ってた。
ようやくそれも一区切り。

わたしの装丁第三作目。
大分の同人、篠田耐江さんの五行歌集『慈しみの海』が完成した。
20071102

提案は、写真をつかったもの2作とご本人の希望の「茜色のグラデーション」と三つだして、やはり最後のグラデーションがいいということになった。
自分の中のイメージを描画するべく、パソコンとタブレットで何枚も描いていた。
いったん入稿したのを、なんだかもう一回差し替えたくなって、また4時間くらい描き直した。
けっきょくもとのがいいということになり、最後までばたばたと苦しみぬいてしまった。

ピカピカしたPP張でなく、マットPPにして落ち着いた感じに仕上がったと思う。
下の方の赤みを感じさせたくて、帯はやや透けるものにした。
見返しは和風のぬのぎぬ、しんくを。
篠田さんのまっすぐな激しさをこめてみた。
さんざん生み苦しんだだけに、愛しくみつめている。

今日は、すみれさんの歌集『花冠』も入稿した。
表紙絵は、すみれさんが水彩で描いたもの。
印刷所にわたすとき、嫁に出す気分だ。あとは校正があるが、ほっとひとごこち。
今週末は、ゆっくりしよう。
デザインの本もゆっくり読もう。

|

« 五行歌全国大会in熊本 | トップページ | 奴隷でない人生 »

コメント

◇ぐらんさま
 コメントありがとうございます。
 そうなんです。装丁ってキモノのコーディネイトにとっても似てるのです。本文の行書体は、著者のご希望でした。
 お寺の方なので、和風のテイストを加えたいと思っていました。ありがとうございました☆
 

投稿: しづく | 2007/11/07 18:05

今日市ヶ谷歌会で回覧され実物を見ました。
しづくさんの装丁でしたか。
華凛ちゃんと、着物の地色みたいなグラデーションがいいね、と話していたところです。

表紙に合わせて文字も。。。あれは行草書体でしょうか、和風の雰囲気が出されていて素敵でした。

時間がなくて内容は読めなかったのですが。

品があってすてきですね。

投稿: ぐらん | 2007/11/06 23:56

◇かおる さま
 いつもありがとう☆
 今度のAQに持って行くね。才能あるかわからないよ。ぎりぎりがけっぷちだもん。でもかおるさんの「センスええわぁ」はうれしい! かおるさんだったら、かおるさんのエッチングの表紙がいいね。わたしでよければ、やらせていただきます!
 すみれさんの本もよいよー。ラフを8枚くらい描いたけど、ピンとくるのがなくて、すみれさんの抽象画風の水彩がいいなと思ってそれを使いました。できてくるの楽しみです。

◇柚月 
 うんうん。なんか苦しんだよー。
 脳の横にがこっとプリンタつけて、イメージを印刷してくれ~! って感じになった。
 投稿、そうそう投稿!

投稿: しづく | 2007/11/04 10:41

おおー、またもしづく装丁だったの~♪
まだ実物見ていませんが、思い入れが入っているんですね、楽しみ。^^
耐江さんのもすみれさんのも、本当に楽しみです。
おっと。早く投稿せねば(焦)。

投稿: 柚月 | 2007/11/03 22:55

素敵です。ええわぁ。この方は知らないけれど品のようなものを感じます。見返しも見て見たい。
しづくさんは本当に才能があるんやね。センスええわぁ。
絶対無いけど、私が本出す時は装丁はしづくさんにお願いしようっと!
すみれさんの本、楽しみやわぁ。純ちゃんにもう予約入れといたの!ほほほほほ。

投稿: かおる | 2007/11/03 16:44

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 篠田耐江五行歌集『慈しみの海』:

« 五行歌全国大会in熊本 | トップページ | 奴隷でない人生 »