映画「クワイエットルームへようこそ」
口コミや、ネットのレビューも評判がよさそうなので、見に行ってみたいと思っていた。
特に松尾スズキが好きとかじゃなく、単に興味があるレベルで。
これ、上映している映画館が少ない気が。。。
なんとか時間を作って、歌舞伎町の新宿ジョイシネマへ行ってきました。
レディスデイだったけど、すいてました・・・。
原作は未読。(内容にちょっとだけ触れてるので、ご注意ください)
フリーライターの明日香が目覚めたのが、クワイエットルーム(女子専用閉鎖病棟保護室)だった・・・。
(あらすじはネットで見てね<手抜き)
キャストは豪華&演技もみんなよかった。
だめだめなのに、どこか優しくて憎めない鉄雄(クドカン)、抜群の目力拒食症のミキ(蒼井優)、過食症のこわれっぷりがさすがの西野(大竹しのぶ)。
他のナースのりょうとか、平岩紙とか、脇役も全部よい。
鉄雄と明日香の住む、部屋のインテリアがすてき。
うーん。でもストーリーが・・・・。
相性なのか、率直に言えばいまひとつよくわからなかった。
(松尾スズキをよく理解してないことも原因なんだろう。あくまで、映画の一本としか観てない)
前半はコネタで笑わせられ、後半は、シリアスな事情がだんだんわかってきて怖くなってくる。
場所が場所だけに、笑ってくれるなら、最後まで笑い飛ばしてくれると自分の中で納得できたのだけど・・・。
後半の冷たさを中和させるためだけに、前半の笑いがあるのかなぁ。
心の病に苦しむひとというのは、こんなに明るいのかなー、もっと違ってるんじゃないかなってどうしても思えて、なんか楽しめなかった。
明日香も、一種PTSDだと思うが、なぜ立ち直れたのかよくわからなかった。
内田有紀は(演技者として)すごくがんばっていたと思うけど、主人公の性格が支離滅裂で、お金も住むところもないのに、なんであんなかっこよく別れられるのか不思議。
最後になって、いままでの過去のダーティーな布石をぜんぶひっくり返して、妙に健康にさわやかになっちゃうのはなぜ?
他の配役の人たちは全部腑に落ちるのに、主人公だけが腑に落ちなかったのでわけわかんないグレーな後味になったんだろう。
最後の救急車で舞い戻る、幸せそうに退院した栗田のループが、未来の明日香の暗示なのだとしたら、まるでホラー映画だ。救いのないループ。今の笑顔がネガに反転する。
これが笑顔のまま受け取れというなら、「わたしはあの人と違う」という冷たさが刺さる。
全然物語とは関係ないけど、箕輪はるか(ハリセンボン)の存在感ってすごいな。
この人は女優になったほうがいいんじゃないか。
上目遣いで、ニッと笑っただけで世界ができる。
すごい。
俵万智としりあがり寿は、どこに出てるかぜんぜんわからなかった。
ま、いいんだけど。
見終わってロビーにでたら、出演者が映画の中で着ていた服や、小物、手紙とか、似顔絵、色紙、銀のローファーなどが展示してあって、得しました。
どこで見ようか迷っていたら、新宿ジョイシネマは、展示が見られていいかもです。
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