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2007/08/26

いってきます。

夏の終わり、最後の旅。
バンコクとチェンマイへ半分出張、半分観光な感じで行ってきます。
27日(月)から31日(金)3泊5日。帰りの便は深夜便なので、金曜日はぐったりでしょう。
仕事は、9月3日(月)から復帰します。
留守の最中、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

ネットカフェがあるみたいなんですが、行く時間がとれるかわからないので、ブログもお休みしておきます。
写真、いっぱい撮ってきますね。^^

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2007/08/25

読書ノート 『風が強く吹いている』

三浦しをん著 『風が強く吹いている』

直木賞をとった直後の書き下ろし小説とか。
それにしても、「三浦をしん」でまちがえて検索したらぞろぞろでるでる。「しをん」さんですよ。
みんな同じ間違えするのね。くはっ。

はここ2日でまだ半分しか読んでないけど、(※昨晩午前2時までかかって完読済み)ちょうど朝世界陸上のマラソンなんか見ちゃったりして、走るための生き物を見て。くわーっと!!
べたな青春小説って分野かもしれないけど、いちいち言葉がいい!
突然箱根駅伝をめざすことになった、ぼろアパートの10人の奮闘。体の変化、心の変化がなめらかに描かれていて、泣ける。

「走」
と呼んだ。走は正座したまま、枕に頭を載せている清瀬にすこし近づいた。
「長距離選手に対する、一番の褒め言葉がなにかわかるか」
「速い、ですか?」
「いいや。『強い』だよ」

一度でも真剣に走ったことがあるなら。
一度でも走りながらきもちいいなーと思ったことがあるなら。
走りじゃなくても、自分の気力、体力、精神力の限界まで戦ったことがあるなら。

揺さぶられて揺さぶられて。

いますぐ外へ走り出したい。
ハイジさんのドテラ自転車、天然双子の笑顔、ムサの敬語に全裸握手、ユキの下半身筋肉、王子のアイドル顔、ニコチャンの骨太、キングにたたかれるテッシュ箱、神童のダブルマスク、藤岡の語り、走(かける)の咆哮。
頭の中を流れてく。

そんな熱い人はきっとこの小説がめちゃくちゃ好きだろう。

そんでもって、この表紙の装丁が極上!
映画のコンテみたい。
映像化したらこんな感じ。いろんなシーンの切り張りが、屏風絵のようにちりばめられて。
雲のかなたには、箱根駅伝のゴールが見える。

タオルを用意して、どうぞ。

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2007/08/22

読書ノート『本当はちがうんだ日記』

図書館で本を物色中、返却本を書棚に戻す前のワゴンをチェックした。ここは回転率の高い人気本が多く、本を選ぶ穴場だ。必ずチェックすべし。

穂村弘 『本当はちがうんだ日記』 集英社

タイトルにひかれ、ちらっと立ち読み。とまんなくなってお持ち帰り。
ナイトキャップ本としてぴったり。すなわち、短いコラム、エッセイの連なりであり、重くない。
するする読めて、くすりとさせて、ときどきじんわりする。
かなり書き手が情けない話も多いが、そこで確かめる『本当はちがうんだ日記』。本当は違う、違うとタイトルでエクスキューズしながら、おそらく本当みたいと思わせる話。

よかった短編。

みえないスタンプ
何気ない仕草から、彼女を激怒させ、わけがわからずふられた経験が書かれていた。

もしかすると、あれは「スタンプがたまった」んじゃないか?
世界のどこかにみえないスタンプ帳があって、我々の発言や行動のひとつひとつによって、自分でも気がつかないうちにスタンプが押されてゆく。ひとつふたつ押されても、しばらくはなんの変化もない。だが、予め決められた個数が貯まったところで、スタンプは景品に変るのである。(中略) 色違いの「負」のスタンプもある。こちらはもちろん「負」の景品となる。

おもしろいなぁとおもった。自分の中の良心とか罪悪感みたいなものをスタンプに喩えるなんて。すごくわかりやすいし。
「正」のスタンプは青で、「負」は赤かなぁ。
それとも逆だろうか。
スタンプをためることを気にする人もいれば、まったく集めることに関心がない人もいる。
そこらへんも、すごく喩えがぴったりで気持ちよかった。
「負」の景品は、やっぱりもらいたくないよ。

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2007/08/18

阿蘇へそのまえにタイへ

今日、10月の五行歌全国大会のウタを送りました。
(えへん。みんな送った? )

阿蘇は以前いったことがあるのですが、春だったのでまた違った秋の阿蘇が楽しみです。
その前に、バンコクとチェンマイへも。もうあと10日ほどで行ってきます。
こちらも五行歌がらみで、先生に同行してきます。

個人的には、チェンマイの方が楽しみ。
遺跡や、銀細工、織物、陶器、雑貨などすばらしい見所がたくさん。
でも、お買い物に付き合ってくれる人がいなさそうなので、見られるかどうかちょっと不安ですけど・・・。
バンコクは、世界一犯罪が多いらしい(窃盗など)ので、おとなしくしていようと思います。
無事行って帰ってこられますように。

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2007/08/16

尾瀬の思い出

マイフォトへ写真をアップしました。
http://shiduku.cocolog-nifty.com/photos/2007oze/index.html

こちらから景色のおすそ分け。
サイドバーからも入れます。

8/14(火) 34,234歩 23,28km ほぼ徹夜状態で山登り
8/15(水) 22,776歩 15.48km 木道歩き
8/16(木)  7,229歩  4.91km  仕事。筋肉痛。

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2007/08/13

いってきます

S20070813197
今晩夜行バスに乗って、明日の朝5時には鳩待峠についてることでしょう。
帰りは、15日になります。
携帯は使えないかもしれません。
おみやげもたぶんありません。
尾瀬の自然の中にたっぷり抱かれてきます。

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2007/08/10

NHKプレミアム10 尾崎豊がいた夏

先週は阿久悠だったらしいが、今日は尾崎豊。
19歳のときに伝説となった大阪球場ライブをしたのが、8月25日だったらしい。
そのときの映像と、茂木健一郎さんがなぜかゲストで、熱く語っている。

それにしても。
尾崎豊はなんてきれいなんだろう。
汗だらけで、ふりしぼるようで、あえいでいて、苦しんでいて、彼しかできない歌い方をする。
どっかシャンソンとか、ブルースに似てる。

初めてギターを弾いたのは小学校5年生だった。
不登校だった。
高校のときも、ひとりぼっちで、休み時間ウォークマンで音楽を聴いていたという。

こんなにうつくしい人がなんでこんなに苦しむんだろう。
同じように苦しんでる若者たちは、仲間を見つけ、
自分の代わりに、バイクを盗んでくれて、たばこを吸ってくれて、校舎の窓ガラスを割ってくれるヒーローに心酔した。
熱い時代だった。

いまの小学生だって、中学生、高校生だって、きっと苦しんでるはずだ。
だけど、こんなふうに、出さないでしょ?
もっとさめてる気がする。
もっと腐っている気がする。

出さないからだよ。

出すものを。

それは、熱だったり、汗だったり、涙だったりするんじゃないのか。

自分を抑えていると体によくない。
どんなひとにも表現がひつようだとおもう。

そうだそうだ。

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2007/08/06

8月6日に寄せて

昨年8月15日に、家族で広島平和記念館を訪れた。
核兵器の恐ろしさ。熱線、熱風、放射能。人をぼろぞうきんのようにするあってはならない兵器だと思い知らされた。
昨年作った一連のウタをここに捧げます。

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ひろしま        井椎しづく

じりじりと
焼け付くような
暑さが
似つかわしい
広島


サングラスに
短パンの外国人が
木陰で
うちわを
ぱたぱた


絶望の焦土から
生えてきた草が
人々に
生きる希望を
与えたと聞く


もう
きみを抱いて
逃げることはできないけれど
きみは
ひとりで走ってゆける


闘病の
希望とした
折り鶴
ラムネ菓子の
セロハンでできていた


乳児を抱えたまま
亡くなった母(ひと)
二人とも
助からないなら
わたしも抱き合った形で


壁びっしりと
広島市長の
抗議文
核実験をする世界へ
根気よく送り続ける


七十年間は
草木も生えない
はずだった
焦土から
夾竹桃は芽吹いて咲いた

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黙祷。


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2007/08/05

骨董市とタイ料理

最近、有楽町の国際フォーラムで、「大江戸骨董市」なるものが月二回ほど開かれているのを知る。
一度行ってみたいと思い、今朝初めて行って見た。

国際フォーラムの長さの広場に、露天がたくさん出ていた。
骨董市とだけあって、瀬戸物やキモノ関係、古道具などが多かった。
1店、アンティックな帯留め付の三分紐が売られていて、よくみると珊瑚らしく、36,000円もした。
黒い石(なんだろう、トパーズの黒いのみたいな)は、紐なしで6,000円。
形とかカットが素敵だったけど、ちょっと高いかなと敬遠してしまった。石もなんの石か分からないし。
ぶらぶらひやかして、結局買ったのは、200円のとんぼ玉。

国際フォーラムの中のお店は高級なので、駅のガード下あたりの店をふらふらしていると、タイ料理の店があった。全品630円。
入ってみると、奥行きがなく、長細い店内。
冷房はほとんど効いていない。
ウエイターのお兄さんが来て注文すると、その場で先払い。ほー。
奥の厨房では、タイ語?みたいな会話が。

Stairyouri

おかずは三品ついている。左はゴーヤの卵炒め、さっぱり味。
中央、豚のひき肉のそぼろ煮だが、醤油ではない。味付けがわからないがしょっぱくてしかもおいしい。
ナンプラーを使ってるのかな?
右、タイカレー。ココナッツミルクがはいっていてマイルドだが、辛い。でもおいしい。
われながら、どんだけチャレンジャーなんだよ。
でもすごくおいしかった。
タイに行って、びびらないよう予行演習。

その後、ビックカメラで、変圧器を買って(タイは220V)、暑さにふらふらになりがら帰宅。

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2007/08/02

PRICELESS

朝のつづき。
PRICELESSのつづりが違ってました。(^^;;;

『ぎんのほし』福音館社は、子どものころ、土曜日に教会へ行ってもらった本だと記憶している。
イエス様の教えをやさしい童話で子どもたちへ伝えるための本だ。
わたしはこの本の話がだいすきで、よく読み返していた。
その中に、「おかあさんのかんじょう書き」という話がある。
以下すこし紹介。

*****************************************************
進さんは、たぶん小学生くらいで、あるとき、おかあさんにしてあげたいろんなことを思い出し、かんじょう書きを作りました。

かんじょう書き
1.市場にお使いに行きちん。 100円
2.おかあさんのあんまちん。 100円
   :(中略)
ごうけい 500円 進

おかあさんはこれを見て(にっこりしました)、進さんのテーブルに500円を載せておきました。
翌日、おかあさんのかんじょう書きが、進さんのテーブルの上に載っていました。

おかあさんのかんじょう書き
一.高いねつが出てハシカにかかったときの看病代  ただ
一.学校の本題。ノート代。エンピツ代。         みんなただ
一.まいにちのおべんとう代                ただ
     (中略)
一.進さんが生まれてから、きょうまでのおせわ代。  みんなただ
ごうけい        ただ   おかあさん

進さんは、これを見てむねがいっぱいになります。
おかあさんのかんじょう書きと、自分の作ったかんじょう書きと、500円がぐるぐるするのです。

そして、これからはどんなにおてつだいしても、お金はいらないと思いました。
*****************************************************

進さんはともかく、おかあさんのかんじょう書きを読むと、進さん同様にぐっとくるのです。
親のありがたさが胸にずんときます。

妻の命も、母のやさしさも、お金で換算できるもんじゃない。
英語でいう、「PRICELESS」にあたるいい日本語ってないかしら。できれば四文字熟語とか、なーんてふと考えた。

両替不能。
換金不可。

かたいなー。もっと夢のある感じ(漢字)はないのかな。

英語のgoo辞書をひくと、「とても愉快な話」という意味もあるのね。
PRICELESS。
かけがえのない愛情とともに生きられることが最上の幸せなんだろうな。
それがわからず、お金に引き換えてしまった男の愚かさがすごくむなしい。
9000万円で、何をするつもりだったんだろうね。

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妻の値段は9000万円

先日逮捕された、栃木県さくら市の保険金殺人の話。
従業員に200万の成功報酬をえさに、自殺に見せかけた殺人の手助けをさせたそうだ。
ちなみに、この容疑者の次男も2004年に謎の転落死をしており、8000万の保険金が支払われていて、再調査されている様子。

9000万円か~。
夫よりずいぶん若くきれいな人だ。
どうしてこんな人と結婚してしまったのか。

それにしても9000万の価値と妻を天秤にかけるとはどうよ。
自分に当てはめて、もしかしてお金だけなら負けるかもと思う。
年収120万だとして、20年で、2400万しかなんねー。
家事労働を200万として、4000万、たりねー。

PRICELESS。

どう考えても、そうでしょ。

『ぎんのほし』のおかあさんの勘定書きを思いだす。
あー時間切れ。のちほど。

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