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2007/05/29

読書ノート 『夜市』

『夜市』(よいち) 恒川光太郎 角川書店
第12回日本ホラー小説大賞受賞作

自分は怖い話はきらいである。お化け屋敷もだめ。
ホラー小説大賞はまず手にとらないのだが、家人のすすめで「千と千尋」みたいな話だというので読んでみた。

高校生のいずみが、同級生の裕司に連れられて森の奥でやっているという夜市へ出かける。
そこはこの世のものではない、異形の生き物がうごめく不思議な市場だった。
ストーリーはこの話の核心なので、多くは語れないが、大変よく練られたものだと思った。

人が抱える闇、罪の意識、罪を償うこと、どこか自然な掟が働いてそれなりの結果に落ち着いていく。
結末はハッピーではないが、自然で説得力もあった。

もうひとつ収録されているのは「風の古道」。
こちらはもう少し血なまぐさい。

「いかなる奇跡を用いようとも、生を得るとはそういうことではないのですか?」

僧侶のことばが、心に残る。
なんともいえない風の音を聞いたような、不思議な世界観に冷たい手で触られた気がした。

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2007/05/25

判決の行方とその後 光市母子殺害事件

ウィキペディア(Wikipedia)にも載ってる光市母子殺害事件が気になっている。

弁護側の主張が、「怒りをとおりこして、失笑した」とコメントにあるようにあきれかえるものだった。

※なぜか書いてるとブラウザが落ちまくるので、断片書きご容赦。

これで死刑判決がでれば、青少年犯罪の抑止力になるだろう。
くしくも、今日改正少年法が成立した。おおむね12歳なら少年院に収容されることになる。

だけども悲しいのは、「法で罰せられるから、反省する、謝罪する」、弁護士にアドバイスされたから「手紙を書く」という態度だ。 ・・・・違うだろう!!
人としてやってはいけないことが、魂の根っこの根っこでわかってなきゃだめだ。
人の命を奪うことが、どんなにひどいことなのか、どんなに人を悲しませるのか、わからなくては。

死刑を避けたいがために、みょうちくりんないいわけに頭をしぼる弁護団は、この殺人者をほんとうに更生させることができるんだろうか。死刑をまぬがれ、無期懲役といいながら、いずれ社会に出て、罪を背負いながら人としてやっていけるプランがあるのだろうか。

夫の本村さんの記者会見には、心打たれる。
(死刑判決がでたら、未成年者犯罪の抑止力となると同時に、死刑囚を生むことになるから)「自分のやってることが、人殺しになる面もある」「それをも受けとめていかなくてはいけないと思う」と語っていた。

彼の冷静に、いろんな側面から考えを深めて、内省して、矢面に立ち続ける姿は痛々しくけれども、どの主張も心から納得できる。非常にクレバーな人だと思う。

「刑が確定した後からも、彼が手紙を書き続けるようだったら、真の反省だと思う」

この刑の判決と、その後の少年が何を考え、どう変り、何をしようとするのか、注目したい。

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2007/05/23

Skype すごすぎ!

Skypeの方がどうやらいいらしいと知って、インストールしてみた。

skypeとは

Skypeは小さなソフトウェア。Skype同士なら、世界中どこへでも無料で電話できます。無料なのにとてもクリアな高音質。お友達やご家族、ビジネス関連のご連絡相手がWebカメラをお持ちなら、Skypeでのテレビ電話も無料です。固定電話や携帯電話へだって、格安通話料金で電話がかけられます。

http://www.skype.com/intl/ja/download/ より。

あっというまにインストールもできて、音声テストしてみたら、すんなりOK!
すごすぎる。

いますぐ、skype アカウントを取った方がいい!
ヘッドセットを買ってもすぐもとがとれるでしょう。skype通しだったら、IP電話無料なのだもの。
めちゃくちゃかんどー。skype技術者に尊敬の嵐。
すごいよーすごいよーすごいー(壊)

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Webカメラ見参!

またAmazonで「エレクトロニクス」な買い物をしてしまった。(エレクトロニクス話題が苦手な方は読み飛ばしてください)
Logicool Qcam Connect True30万画素 CMOS Webカメラなり。
 
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逆光でわかりにくいけど、メタリックブルーな目玉オヤジ。(白くて丸いのは、ウィルスくんマスコット)
くりくり回って角度が変えられる。USB簡単接続。
Yahoo!メッセンジャーで使おうかなと思いつつ、Qcamのキャプチャーソフトで遊ぶ。
静止画も撮れるし、ホームビデオもらくらくだね、こりゃ。
ほんとは会社で使えるといいんだけど、もしかしてルーターがあると、画像はだめかもなのだ。
(要さらなる調査)→MSNメッセンジャーはWindowsXPのみだからだめ、Yahooはルーター越えがだめみたい、となるとやっぱりskype?

それにしても、このごろはなんでもUSBで便利なんだけど、PCの横にUSBケーブルがぞろぞろある。
携帯用2種、デジカメ&万歩計用(これだけ共通)。
常時接続で、プリンタとタブレット。
ここにさらに、Webカメラのケーブルが・・・・。
足りねぇ・・・・。しかも、ひとつ壊れてるし。

ということで、実は、USBのハブを夫が買ってきたのだ。
USB2.0 Hi-Speed BusPower 4port ELECOM
これが、また動かない・・・。たぶん、2.0にうちのPCが対応してない・・・org。
PCの買い替えが待ち遠しい今日この頃。(そっち?)

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2007/05/20

半襟つくり

S20070520124S20070520125

この切れ端、何に見えます?
素材は木綿です。

これ、古くなったこたつ布団用カバーなんです。
捨てようと思ってよくみたら、チェックの具合がなかなか味がある。
汚れてないところをみつくろって、切り取っておいたのです。
長さがあるので、さっぱりとした半襟にしてみようとサイズを測って切ったところ。

先日てぬぐいの半襟をしていったのだけど、軽い汗もすいとってくれて、とっても爽やかでした。
やっぱり木綿はいいなぁ、というわけで、有効活用リサイクルです。
切っただけ・・・。まあね(笑い)。
あとは縫い付けるだけでいいのだから簡単ですな。
チェックの方は、おそろいの帯留めにしようかと思案中。

こちょこちょと、あるもので手作りするのが楽しいです。
ブルーの半襟がほしかったので、ちょうどよかった。
ブルーのたびもほしいけど、もしかして染めればいいかも、とか。あれこれアイディアを練るのも楽しい。
6月のお食事会準備を着々と進行しています。

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2007/05/15

読書ノート 『空中ブランコ』

『空中ブランコ』 奥田英朗 文藝春秋 2004

家の中に落ちていたのを拾って読んだ。借りてきた娘がおもしろいよと言っていたから。
うちの家族は、全員すごく本を読む。
図書館でもばんばん借りてる。
おもしろそうな本なら、薦めあうし、期限内なら貸し借りする。最後に読んだ人が返却するルールで。

これは、短編集。2004年直木賞受賞作。シリーズになっていて、前作は、『イン・ザ・プール』。こちらは未読。
主人公は、ちょっと変った精神科医、伊良部。この人がなんとも人をくった人物。
伊良部のもとへは、ちょっと疲れた患者、(それも社会的にはとても地位や名声のある人ばかりが)訪れ、伊良部の子どもっぽさとか、破天荒な行動に面食らっているうちに、いつのまにか癒され、自分を取り戻していく。
重いテーマなのに、なんとも軽い。おもしろい。
物語のおちも効いて、ほろりとさせる人情話に仕上がっている。
ほろりどころか、ぼろぼろ泣けたのは、最後の「女流作家」
スランプに陥った女流作家が、受診する。
もともとの落ち込みの原因は、自信をこめて、渾身の力をふりしぼって書いたまじめな力作がまったく売れず、評価されず、もっとぺらぺらな恋愛小説ばかりが売れて、それを書くのを求められることへの嫌気が根本にあった。
落ち込んでる彼女に、編集者の友だちが「あなたは恵まれている」と怒涛のように泣きながら訴えるシーン。

才能ある若手監督が、どんなにいい作品をつくっても客が入らないと、たったの二週間でレイトショー行き。 ここで報われないと、この人だめになると思う、と。・・・(中略) せめて自分はインチキに加担だけはすまい、と誓った

彼女の激白は、作家にも担当編集者にも、じーんと沁み込んだ。
そして作家もじょじょに回復してくる。
伊良部の診察室の、セクシーな看護婦(あえて婦)が、「わたし、小説読んで泣いたの生まれて初めて。またああいうの書いてください!」ということばに、最大の心の支え、「読者」を忘れていたことに気付く。

人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを自分は誇りに思おう。

人を傷つけるのも、人だけど、
人を癒せるのは、人でしかなくて。
誠実な仕事を、ひとりでも見ていてくれて、ことばをもらえたら、
また力をもらえる。
いい仕事は、きちんとほめよう。そのためのお金も払おう。
そうしていけば、世の中は、いい仕事で満たされる。
そんな夢を抱いている。

you may say I'm a dreamer
but I'm not the only one
I hope someday you'll join us
and the world will be as one

                           Imagin/John Lennon 

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2007/05/12

大丸のきもの大市

新聞をみていたら、東京駅の大丸デパートで「きもの大市」(14日(月)まで8階催事場)なるものをやっている広告を見つけた。
RECYCLE & ANTIQUE KIMONO とあり、目白のLUNCOが出店しているらしい。
わくわく。
お天気もいいし、下駄のすげ替え実演や、帯締めの実演などもあるという。
キモノを着て出かける。
コーデは、前回と同じで、緑白帯締めバージョン。

夏物には夏物を小物を合わせる、と本には書いてあるので、夏物の帯締めと帯揚げを見ようかなと思って行った。
LUNCOのお店は、はぎれや小物がいっぱいあった。
デッドストックものとやらの帯締めをみる。
油色みたいな、ベージュがかった白の織りがめずらしいものをみつけ、もうひとつ、夏用レース青緑系を手にする。
お店の人が話しかけてきたので、夏の小物うんぬんの話をすると、お茶会とか踊りなどは気にするけど、おでかけではもっと自由でよい、とのこと。「いましている帯締めでもだいじょうぶよ」と励まされる。

それを聞いて、完全夏物はやめて、油色の織りの凝った帯締めを買うことにした。
ついでに、白っぽい帯揚げと思っていたら、水玉がキュートなのに心を奪われ、それもお買い上げ。

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その後ふらふらして、草履やさんのところで鼻緒を見つけた。
職人さんがいて、その場ですげて調整してくれるという。
今日履いて行った鎌倉彫の下駄は、鼻緒が細くて変えたいと思っていたので、真剣にみる。みているうちに、鼻緒単品がけっこうお高いこと。(いまは中国製の下駄が1000円くらいで買える)それでも、職人さんに目の前でやってもらう誘惑に勝てず、男物の鼻緒を選んですげてもらうことにする。
こんな下駄、履いてる人いないだろう。えへへー。

男物の鼻緒だったので、そのままつけるには長かった。先をほどいてすこし切り詰めてからつけることになる。
下駄の穴も小さくて、すこし広げる。
ひとつひとつの作業をじーとみながら、親方?といろいろ話した。

「草履よりも正直下駄のほうが、むずかしいんですよ」
「津軽塗りなんていう下駄があるでしょう? あれなんかね、割ったら大変だからね」
「下駄買うときはね、裏をみるといいよ。裏のひもの処理なんかがきちんとしてるってことは、きちんとした仕事ってことだから」

おもしろいねー。けっこうおしゃべりなのである。あいづちを打ってるといろんなことを教えてくれる。
たのしいな。
何回かはいてみて、最後の微調整をしてもらう。かかとのゴムも交換。
すげ代は鼻緒代込み。おしゃべり+うんちく込み。
けっこういいお金の使い方だと満足。

つぎに、帯締めを大きな機のようなもので織り上げてる職人さんの様子を見学。
日本の伝統色に染め上げられた帯締めが、色の系列でうつくしく並べられている。平田組と書いてある。
この職人さんの織ったものらしい。
かけてあった帯締めをすいっと触るとその感触におどろく。
「はっ」とした様子に気づいたのか、もくもくと作業していた親方?が、そばにきて話し出した。

「それは糸が違うんですよ」
「群馬シルクっていってね、この糸束をさわってみてください」と、紫の糸束を差し出す。
握ると、なんともしっとりとキュンとした感触。「すごい」

「この織りは、昔の殿様しかできなかったものなんです」
「帯締めってどうやってしまってます?」とか。
するするいろんな話をおもしろく聞く。
正解は、二つ折。四つ折にしてる、と言うと、締めた真ん中のとなりに、折じわがでるからすぐわかると言う。
「絹は、形をおぼえるからね」

親方は染めるときに、結んだときどう色がでるか計算して染めるのだそうだ。
結んでみると、違う色目がはんなりとハーモニーするようになっている。

わたしの帯をみて、「こんな色が合うと思うな」と、うすいクリームオレンジの色をもってきて、淡いコーデが誕生。上品でやわらかい印象になる。
「わたしもずっと絵を描いてたからね」

「高いけどね、十年くらいはもつよ」
「一ヶ月5~6本しか織れないんだ。機械織りだと、45分で1本できちゃう」とも。

一ヶ月6本だと、一本3万円でも材料費を考えてたら、くってけない。
なかなか厳しいのである。
ずいぶん長い立ち話をして、けっきょくそこでは何も買わなかったんだけど、着物を着ていったおかげだなと思った。職人さん、がんばってこれからもいい仕事をしてくださいね! と心のなかでエールを送った。

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2007/05/09

アルファブロガーにつづけ!

火曜日、NHKの「クローズアップ現代」を見ていたら、「アルファブロガー」に関する特集だった。

「アクセス数が月に数万を超えるブログの書き手」をアルファブロガーと呼ぶのだそうだ。
ブログが注目されることで、本を出版したり、大学教授になったり、TVのコメンテーターになったりしているという。
番組では、実際にいろんな分野で(投資関係、書評など)アルファブロガーの活躍ぶりが取材されていた。

たとえば、こんなサイト。↓
isologue

ほかにどんな「アルファブロガーさん」がいるのかな、わたしと相性のいい記事を読ませてくれる人はいるのかな、とググルと、こんなのをみつけた。
アルファブロガー2006年トップ40

わたしのごひいきも、いくつかランクインしていた。

わたしにとっての、ベスト・アルファブロガーは・・・・・!
(だいだい予想つきますね、ハイ)

茂木健一郎先生の「クオリア日記」

毎朝、毎夕のぞくのだが、心が洗われる。
ポジティブ、ハートフル、アグレッシブ、プリティ(ハート)、わたしのだいすきなものがみんなつまっている。
テーマは脳科学を中心とする先生の活動と、そのすきまから生まれる感慨なのだが、とにかく文章がうまい!
ほれぼれする。
明日も生きていけると思う。

あなたの大切なアルファブロガー、よかったらこっそり教えてください。(熱い語りとともにね)

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2007/05/05

鹿沼散策~川上澄生美術館など

連休で帰省している。2泊3日の中日、今日は鹿沼まで出かけた。
宇都宮からJR日光線に乗り換え、鹿沼下車。
歩いて15分くらいの川沿いに、図書館や美術館やいくつかの建物がある。

昨日、明日川上澄生の美術館へ行く、と義母に話すと、「わたしが英語を習った先生だ」と言う。
「え? 美術の先生じゃなかったんですか?」と聞くと、「いや、英語の先生だったよ。版画はもともと趣味でやっていたみたいだよ」と言う。

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川上澄生は、宇都宮女子高校の英語の講師で、ちょうど母が通っていたときに習ったのだそうだ。「年賀状もあるよ」と、部屋の奥から持ってきて見せてくれた。
在学中の3年間の3枚と、卒業してからの1枚で計4枚。
それと卒業記念で、高校の校舎の版画ももらったという。
・・・・それって、けっこうなお宝?!

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川上澄生美術館はこじんまりしていたが、作品はどれもすばらしかった。デザインも色彩もとてもモダン。洋風なものに興味があったようだ。
棟方志功が版画をやっていく決意をしたという、「初夏の風」という期間限定展示も見られてよかった。(「初夏の風」は、6/3まで)音声ガイドが無料サービスというのも良心的。

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その後、文化活動交流館、屋台の町中央公園で、彫刻屋台なるものを見る。鹿沼の10月の秋祭りに練り歩く、山車のようなもので、すばらしい木工細工で飾られている。ちょうど日光東照宮の陽明門のようなものだ。龍、獅子、ボタン、鳳凰、猿、藤、栗鼠など複雑で大変手の込んだ彫刻である。

御殿山公園まで足を伸ばすが、桜もつつじも終わってしまって、ひろい野球のグランドがあるばかりだった。
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帰り道、美術館近くの川岸へ降りる。
しろつめ草やあざみ、ハルジョオンなどが咲き乱れている。
川の水もきれい。
今日は夏日で、歩いていると汗ばむ陽気だった。

鹿沼は想像していたより、街中であったが、江戸時代からの木工彫刻の技術の伝統を、ずっと受け継いでいる匠の里だということを感じた。

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2007/05/04

読書ノート『チエちゃんと私』 よしもとばなな

このところの休みの間、持ち歩いて読んでいたのが、『チエちゃんと私』 よしもとばなな著 ロッキング・オン社
数日で、3回。部分も含めると5回くらい読み返している。
すごくすごくすき。

親戚のおばさんのイタリア雑貨店で、買い付けの仕事や店員のアルバイトをしながら、マイペースで人生を謳歌していた「私」。
そこへたった一人の身内を亡くし、ひとりになったチエちゃんと同居することになった。チエちゃんと同居して初めて生まれた感情、日々を大切に暮らすこと。本当に大切なものを選び間違えないように、じっと真剣に見つめる純粋さがこのひとにはある。

チエちゃんが秘密を打ち明けられて、ショックを受けて考え込むシーン。

 どうしてだかわからないけど、自分がみじめに思えた。  ・・・・・いや、違う。  そこまで考えてみて、ふと何かが頭の中で警告のランプをともした。 (中略)  感情の勢いに負けてもう少しで間違えるところだったが、ふに落ちるところにたどりついたので、私はほっとした。  生きていると毎日は真剣白刃取りのようで、スリル満点だ。  ひとつ間違えると大変なことになる。  私は多分はずれていない、いちばん大事なことはその部分だ、そう結論した。

後半は、私ことカオリさんの恋物語になる。
レストランで食事して、分かれがたいタクシー待ちの時間、篠田さんに抱きしめられるシーン。
キューッと胸が鳴る。
思わず、「ああ、もう一度恋したいなぁ」って思っちゃうほど。

『海のふた』のはじめちゃんも、ちょっとチエちゃんに似てるところがあって、『海のふた』もすごく好きだったけど、『チエちゃんと私』もすごくよかった。
共通しているのは、今を大切に全力で生きるってところだ。
そしてどこか子どものような純粋さ。愛するものへの深い愛情と、それをいつでも手放せる覚悟。
自分と価値観の違うものへの考え方。
全部が真似できるものではないんだけれども、光が射す行方を見せてくれる。
何度も何度も確かめたいと思わせてくれる。
大切なものを大切に。

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2007/05/03

柄on柄コーディネイトへの挑戦!

母からのお下がりの単衣(ひとえ)を着る季節を楽しみに待っていた。
今日は初夏の陽気とやら。
6月に着付け教室のお友だちとお食事会があるのだが、前回の反省(雨に濡れた)から、なんとかして雨コートを準備しなくては、とそわそわしていた。
そこで新宿のコメ兵へキモノで出かけることにした。(試着するためね)

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単衣は軽い! 涼しい! 驚きの連続。
さて襦袢関係も涼しくいきたいので、うそつき襦袢で。
とうとうあこがれだった、柄キモノvs柄帯のコーディネイトに挑戦である。
で、今日のコーディネイト。

コメ兵の店員さんに、「これは紗ですね?」と言われ、「あ、そうなのか」と・・・。(^^;;;
どうりで涼しいわけです。すーすーなんだもの。
紗は真夏用で、帯揚げや帯締めも夏用にするのがホント。
でもまだ5月だし、てきとうにアレンジして着てしまっている。こんなに応用力?がつくなんて、すごい進歩だ。


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コメ兵では、けっきょく合う雨コートは、購入できず、でもいい色の帯締めを買った。草木染、新品。
今日の帯に合わせてみると、しびれるほどぴったり!

その後、オカダヤに足をのばし、帯留め金具や、かんざし金具や、生地を購入。
ほくほくと帰ってきたのでした。
明日からは帰省します。東京脱出です。

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