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2007/04/18

読書ノート『石川啄木-評論』詩人の詩よりも、人間の声を

草壁塾で紹介された『石川啄木全集 第四巻-評論・感想』S55 筑摩書房刊、を図書館で借りて読みだした。
とくに「弓町より(食ふべき詩」と「歌のいろいろ」とのアドバイスがあったので、そこを先に。
前者は、9ページ足らず、後者も6ページくらいの分量だ。
(※『弓町より』は青空文庫で読めます)


国際啄木学会の講演で、草壁先生は、「啄木は非常に意識が冴えた人だった」と話された。この二つの評論からもそのピーンとした緊張感が伝わる。

「歌のいろいろ」から
啄木が朝日歌壇の選者だったときに、ある投稿者に注目して「歌を作ることを何かえらいことでもするやうに思ってる、莫迦な奴だ」と思いつつ、「羨ましい人だ」と思う。

未だ嘗て自分の心内乃至(ないし)身辺に起こる事物に対して、その根ざすところ如何に深く、その及ぼす所如何に遠きかを考へて見たことのない人である。(中略)私はこの人の一生に快く口を開いて笑ふ機会が、私のそれよりもきっと多いだらうと思った。
(中略)
若某君にて唯一つの事、例へば自分で自分を憐れだといつた事に就いてでも、その如何に又如何にして然るかを正面に立ち向かって考へて、さうして其処に或る動かすべからざる隠れたる事実を承認するとき、其時某君の歌は、自からにして生気ある人間の歌になるであらうと。

引き出したらきりがないので、このへんで。これらの文章は、いつ効いて来るかわからないけど、お薬のように飲み込んだ。

人間の声。
胸をどんどんとたたかれる
あるいは
雷にあったようにしびれる。
人間の声こそ。

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