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2007/02/17

ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展

原宿にある浮世絵太田記念美術館でやっているギメ・コレクションを見に行きました。
会期が、2月25日(日)までなので、ややあせりぎみ。
混んでいると聞いたので、開館の50分まえに行くと、2人並んでいました。
30分まえになると、列もかなり長くなってきて、10:30には一回に入れたのかな、と思うくらい。
ここは展示スペースが小さいので、人数制限をかけている。ふだんは、靴を脱いで鑑賞するが、今日は「込み合うので土足で」と張り紙があった。
若い人もけっこう並んでいる。

さて、今回の目玉はフランスと日本に引き裂かれた、北斎の「龍図」「虎図」二つの浮世絵が対幅で展示されていること。
二つを並べてかけて初めてわかるいろんな謎がとけて、感動がある。
そのほかは、非常に保存状態のよい、つまりは色あざやかな北斎、広重らの名作に目を奪われた。

龍虎の作品よりも、気に入ったものは、北斎の「諸国滝廻り 下野黒髪山きりふりの滝」。
ダイナミックな構図、鮮やかな色彩。飛沫の細かい表現。ほれぼれ。
その滝のならびにあった、老人が何かをかついでいる作品(歌川貞秀「山中の猟師」?)も遠景からなにから、ものすごい精緻ですばらしい。
あとは、広重の「木曽街道六十九次 須原」の雨の作品。この三つが今回の私的ナンバースリーだった。
もっとも、1月の展示は内容が入れ替わっているので見ていない。1月は歌麿の美人画がかなり出ていたようだった。でも美人がより風景画の方が好きなので、2月でよかった。

きりふりの滝でも使われている、「ベロ藍」という、青い人工染料の開発で、青の表現が可能になったという。北斎はそれをいち早くとりいれ、すばらしい作品を生み出したわけだ。
北斎は、多くの作品、多くの雅号、転居もいろいろして、作品以外の資料がほとんどななぞめいた人だと聞く。
この謎が作品の素晴らしさとともに、みんなの心をつかむんだろうな。

北斎の作品の前にたつと、ほんとに打ちのめされるものがある。
理屈も背景もいらない。
作品力に、ただただひれふすのみだ。
わたしはこの洗礼を浴びたいがために、足を運ぶし、彼らはそれを裏切らない。
北斎も、広重も。

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