« TARO MONEY 2次販売スタート | トップページ | 盾 »

2006/05/25

「フェロモン」という言葉が舞い降りた

たまにはウタの話。
先日のAQ歌会へ出したウタ。


    フ 庭 濃 緑 雨    
    ェ 木 い の あ    
    ロ の   匂 が    
    モ 放   い り    
    ン つ   が は    
    に            
    酔            
    う            

歌会に出す前から、読んでくれる人の反応は2つに分かれるだろうな、と思っていた。
「(庭木の放つ)フェロモン」を認めてくれるか、否か。

フェロモン 1 [pheromone] 動物の体内で生産され体外へ分泌放出して同種個体間に特有な行動や生理作用を引き起こす有機化合物。多くはにおい刺激として受容される。仲間に危険を知らせる警報フェロモン、異性を呼びよせる性フェロモンなどがある。昆虫や哺乳類でよく知られている。 (大辞林より)
ふつうは、植物には使わない。また、フェロモン=性フェロモンというイメージの強さから、嫌われそうだと思ったのだ。 でもでも。雨あがりのいわゆる「むせるような匂い」は、とても性的な感じがする。 Tちゃんも、「色っぽい」と言ってくれたが、ほんとにそうだ。 これは、緑に誘惑されている、とおもった。 この感じ、この感じは・・・・とあれこれことばを捜しているうちに、 「フェロモン!」ということばが舞い降りた。

歌会での評は、だいたい予想通りだったけど、わたしと同じように、「フェロモン派?」がいらしたことがうれしかった。
このウタで詠いたかった感覚は、のびやかでまっとうで、この季節ならではの生命力にあふれたものだったのだ。

強烈なイメージをうまく利用できるか、あるいは、今回したかったように「ことばの再定義」を読み手に受け入れてもらえるだけの力を持ちえるのか。
今回は、もちろん十分でなかったろう。
でもイメージの強烈な言葉を、歌に使うときの覚悟はできていたから、それが確かめられてよかった。
うたともは、ありがたい。

|

« TARO MONEY 2次販売スタート | トップページ | 盾 »

コメント

◇みちこさん
 最近は蜂の巣が家の中にできて、駆除してる様子をニュースでみます。それを退治してしまうと、実がならないんですね。
 みちこさんの話をきいて、NHKで見た世界最大の花を思い出しました。7年間に2日しか咲かないスマトラオオコンニャクは、受粉のために半径500mくらいとどく匂いを出すそうです。植物のもつ賢さには、舌を巻くばかりです。
↓写真あります。
http://www.nhk.or.jp/darwin/report/report003.html

投稿: しづく | 2006/05/31 22:09

木にフェロモンがあるならば
受精が容易になるかとおもいます。
アブでは受精できない(何故か花粉がつかないのです)ので
このごろは蜂を怖がって又いい殺虫剤もできて蜂が減りました。
花が咲いても実がなりません
結実という点では植物フェロモンをねがう一人です。
五行歌もまたしかり

投稿: みちこ | 2006/05/30 19:55

◇みーこ@みぃーしゃさま
 コメントありがとうございました。
 ランドマークの写真は、数年前ですが展示がとてもよかったので写真にとり、自分のサーバーにずっと入れたままでした。
 まだ見ていただけるとは、思ってなかったです。
 サイトものぞいてきました。恋の五行歌をテーマに歌っていらっしゃるんですね。五行歌の会のサイトで、いろいろ公募などもやってますので、ぜひ参加してみてください。
 よろしくお願いします。

投稿: しづく | 2006/05/27 10:33

初めまして、恋の五行歌で検索してたらたどり着きました。
経緯は、私のブログを見てください。
ランドマークで投稿したものが、まだHP上に残っていたのに感激です。
昔を思い出し、ちょっと書いてみようという気になりました。
同人会に入ってらっしゃるんですね、私も負けてられないな(笑)
似たようなものになるといけないので、あまり人の作品は見ないようにしているんですけど。。。ね。
どこにコメントしてよいかわからなかったので、ここへ足跡を残しておきます。佳作のみぃしゃでしたー。

投稿: みーこ | 2006/05/27 02:25

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「フェロモン」という言葉が舞い降りた:

« TARO MONEY 2次販売スタート | トップページ | 盾 »