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2006/05/25

「フェロモン」という言葉が舞い降りた

たまにはウタの話。
先日のAQ歌会へ出したウタ。


    フ 庭 濃 緑 雨    
    ェ 木 い の あ    
    ロ の   匂 が    
    モ 放   い り    
    ン つ   が は    
    に            
    酔            
    う            

歌会に出す前から、読んでくれる人の反応は2つに分かれるだろうな、と思っていた。
「(庭木の放つ)フェロモン」を認めてくれるか、否か。

フェロモン 1 [pheromone] 動物の体内で生産され体外へ分泌放出して同種個体間に特有な行動や生理作用を引き起こす有機化合物。多くはにおい刺激として受容される。仲間に危険を知らせる警報フェロモン、異性を呼びよせる性フェロモンなどがある。昆虫や哺乳類でよく知られている。 (大辞林より)
ふつうは、植物には使わない。また、フェロモン=性フェロモンというイメージの強さから、嫌われそうだと思ったのだ。 でもでも。雨あがりのいわゆる「むせるような匂い」は、とても性的な感じがする。 Tちゃんも、「色っぽい」と言ってくれたが、ほんとにそうだ。 これは、緑に誘惑されている、とおもった。 この感じ、この感じは・・・・とあれこれことばを捜しているうちに、 「フェロモン!」ということばが舞い降りた。

歌会での評は、だいたい予想通りだったけど、わたしと同じように、「フェロモン派?」がいらしたことがうれしかった。
このウタで詠いたかった感覚は、のびやかでまっとうで、この季節ならではの生命力にあふれたものだったのだ。

強烈なイメージをうまく利用できるか、あるいは、今回したかったように「ことばの再定義」を読み手に受け入れてもらえるだけの力を持ちえるのか。
今回は、もちろん十分でなかったろう。
でもイメージの強烈な言葉を、歌に使うときの覚悟はできていたから、それが確かめられてよかった。
うたともは、ありがたい。

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2006/05/16

TARO MONEY 2次販売スタート

岡本太郎の幻の大壁画がメキシコで発見され、日本で現在修復作業が行われているのは、以前ここでも紹介した。その「明日への神話」再生プロジェクトをサポートすべく、「ほぼ日刊イトイ新聞」が立ち上がった!「TARO MONEY」

一次販売はもう完売して、今日から二次販売がスタート。
さっそく注文した。
太郎さん、敏子さん亡き後も、こんなふうにあちこちから手が差し伸べられている。
わたしも手を差し伸べたい。

「明日への神話」がうつくしい姿で目にすることができますように。
この作品は、原爆被爆国の日本の宝だ。
次世代に伝えたい、平和のメッセージだ。

追伸:
コインの形ですが、貨幣価値はありませんので注意してくださいね。
ご購入の際、TARO MONEY の趣旨や注意書きをサイトでご確認ください。

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『ダ・ヴィンチ・コード』

角川文庫のダンブラウン著『ダ・ヴィンチ・コード』を買った。

その1、文庫になった。その2、ミステリ好き、その他、アート好き、パズル好き、ミーハーな私がこれを買わない理由がみつからない。
ダ・ヴィンチの絵画の謎とか暗号については、いやというほど本も出てるし、TV番組の特集でも見ている。でも世界的に売れてる本となると、やっぱりのどから手が出る。

文庫本といっても、3分冊である。あわせると1,700円を超える。んー。ちょっと納得いかないがしかたがない。

さっそく上巻をゆっくり読もうと思ってページをめくり始めたのだが、だ・・・だめだ。ページをめくる手がどんどん早くなってしまう。
おもしろすぎる!
あっというまに中巻へ行き、2日目には下巻を読了してしまった・・・。
なんともったいない。あさましい。
でもおもしろかった。
内容については、いえないのだ。というかエンディングの意味が今ひとつはっきりわかってない・・・・。<おい
もう一度落ち着いて読み返してみよう。たぶんハートウォーミングな感じだ。

この作品は、映画化するのにぴったりな感じ。まるで映画化を前提に書いてるみたいだなと思った。
事件が次々おこって、主人公がずっと逃げ惑いながら真実を追究する。
謎解き、暗号、絵画、宗教、歴史的な薀蓄も満載で、読んでる間中どきどきわくわくしっぱなし。

ダビンチコード公式サイト↓、アナグラムや数独式のパズルゲームもあります。
右のメニュー「ENTER THE SITE」に入ってね。効果音が出るので、仕事場では注意?!
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/

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2006/05/12

あれもこれもつながっている

今朝目覚めたときに覚えていた夢は、旭川へバックパックで降り立つ夢だった。
なぜか駅のホームで、ベンチの前に一人で立っていた。
「よし、これからいくぞー」みたいな気合と、片手に地図を持って。

 * * *

今日は娘の個人面談だったので、会社をはや引きした。
少し早めについたので、品揃えがちょっと個性的な本屋へ入った。
入ってすぐ、QuickJapanのサンボマスター総力特集の背表紙が眼に入る。
ここは、半分くらい本がビニールで包まれていて立ち読みできない。
でも、その背表紙を見たときから、ここを出るときにはそれを買ってるとわかっていた。
その間、ほんの10分ほどの奇跡。

 * * *

帰り、耐え切れずお気に入りの喫茶店へ寄り、QJを読む。
銀杏BOYZ、峯田さんの最後の言葉。
「だって、そうだろ」がエコーがかかる。

サンボマスターが2ndアルバムを出して、売れて、TVドラマ「電車男」の主題歌を歌って、缶コーヒージョージアのタイアップを組んだとき、ファンだったら誰だって心のどこかで心配していただろう。
彼らの魂を、商業主義でつぶされてしまわないように。

3rdアルバムを出すと聞いたとき、やっぱり心配だったろう。
彼らはだいじょうぶなのだろうか。
聞いてよかったと思ったけど、その理由がQJを読んで少しわかった。
彼らは、賢かった。
守ってくれる人もいた。
神様!

 * * *

家に着くと、旭川から全国大会の資料が届いていた。
さっそく、ウタの作品集をめくる。
その中に、まるでわたしが書いたみたいな!歌をひとつ発見した。
うーん。このウタの作者はどなたなんだろう。
楽しみが増えた。

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2006/05/05

鳴虫山へ

5月の連休は気候が最高だ。
そう、とくにハイキングにいい季節。
JR日光駅から東武日光駅へ歩いていくと、駐車場の前に男体山が見える。
山頂付近にはまだ雪が残っている。
Nanntaisan

駅前通りをしばらく行くと、鳴虫山ハイキングコースの入り口がある。
駅から歩いていける山なので、電車で行くのに都合がいい。
ここにきたのは2度目だ。
ほんとはヤシオツツジをみたかったのだが、もう終わってしまったという。
(山で出会う人は、あいさつをかわしたり、花や景色の話をする。)
でも、ピンクのつつじや、かわいらしいカタクリの花がたくさん咲いていた。
TutujiKatakuri


以前来た時より山の起伏をきつく感じる。
日ごろの運動不足のせいだ・・・。
山道をみてると、その木の根のすごさに驚かされる。
根が山を抱きしめているのだ。
Rimg0565

尾根から吹く風はひんやりと気持ちがよくて、光がまぶしく降り注いでいる。
その恩寵の中、ただ花をみつけては、「わー」といい、遠くに見える里をみて「すごーい」と叫ぶ。
なんのかまえもなく、不安もなく、あたえられたうつくしいものに喜べばいいのだ。
たくさん汗をかいた。
足が痛くてたまらん。
それでも、また山に行きたくなる。
山の道をただただ歩きたくなるのだ。

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