浮き彫りになる人間像
いまの日本は受験シーズンまっさかり。
とくに中学受験。
お母様方、お子様方、がんばってくだされ。
去年のことを、遠く思い出している。
雨の中、あれこれ用事をし、暖かな部屋で、『12人のやさしい日本人』の舞台録画を見る。
『12人の怒れる男』という古い名作映画が下敷きになっている。陪審員に指名された人々が、評決を決めるまでの中で浮き彫りになる人間像を描いている、というベースはまったく一緒だ。(男、なのは、当時陪審員になれるのは男性だけだったらしい)
ここに、三谷幸喜脚本のユーモアがたっぷり味付けされる。
優柔不断で、やさしさ満載の日本人。12人の役者の個性が楽しかった。
ああ、でもライブでみたらもっとおもしろいんだろうな。
前回の記事で書いた「建前と本音」のことから、欲望について考えている。
欲望をうまくコントロールすることが、ものすごく人生にかかわってくると思えるからだ。
ほんとの欲望を隠すことが普通になってしまって、自分でも気づかなくなってるんじゃないか。
醜さも含めて、欲望と向き合えるか。
そこに表現を持ち込むこと。
小さなろうそくをともすように、なんとなくずっと考え続けている。
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コメント
◇海のさん
太郎さんの本は、すごくパワフルで力をもらえますよね。
わたしも大学のころであって、以来愛読書です。
いま、全体的に読書モードに入ってます。
投稿: しづく | 2006/02/04 11:12
欲望・・・私もこの本(先日見せたもの)を読んで、あらためて考えています。加えて、生きる。とか、自由。とか・・・
でも、まとまんなくて、ぐるぐるしちゃってます(笑)
また、三谷さんのドラマや映画を見ると、ハッとすることが多いです。舞台、私も見に行きたいです~~
投稿: 海の | 2006/02/02 08:14