あのときの後悔
雪で閉じ込められた一日。
年末に撮っておいたビデオをいくつか見ていた。
ゆるナビ、とかいう番組の中で、よしもとばななが、岡本敏子さんと対談したときのことを語っていた。
いいわねぇってつぶやいた敏子さんが、なんだか寂しそうに見えたんです。 思わず、走っていってもう一度握手したいと思ったくらい。
この対談は、『恋愛について、話ました』という本になったのだが、その前に、敏子さんは急逝された。
あのときのことを思い出すと、今会ってる人に対しては、思い残すことはしたくないと思いました、というようなことを、ばななさんが語っていた。
わたしにも、そんなあのときがあった。
ずーっと前のことでも、それはどっかにひっかかっている。
ときおり、ちくっと痛みがよぎる。
わたしはどちらかというと、迷ったときはことばを飲み込んでしまうことが多い。
口にすることばは、足らないほうだ。
お世辞とかもほとんどいえない。
愛想もないほうだと思う。
口にしなくてよかったこともあれば、言えばよかったこともある。
いったいどっちが多いんだろうな。
でも、言えばよかったことのほうが、ずーっと痛むことは確かだ。
くよくよしてもしかたないけど、くよくよしていたいこともある。
くよくよすることが、せめてもの罪ほろぼしだからだ。
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コメント
◇ゆうさん
メッセージ、ありがとうございました。
なんとなく、くよくよすることだって、意味があるって思ったんです。
失敗からはなんか学ばないと。そこんところは貪欲に!
投稿: しづく | 2006/01/26 23:09
>わたしはどちらかというと、迷ったときはことばを飲み込んでしまうことが多い。
うんうん、私も似たようなところがあります。
どっちが多いのかなぁ(^^ゞ
>くよくよすることが、せめてもの罪ほろぼしだからだ。
最後のこの言葉に妙に頷いてしまいました。
したくてくよくよしている訳じゃないものね。
表にでなくったって、それだけ人の心に関わっているってことでもありますね!?
投稿: ゆう | 2006/01/26 17:10