矛盾にまみれて生きるのだ
このところ連続して起きた、小さな子を殺した犯人が憎い。
自分の利益のために、多くの人を路頭に迷わせた建築士が憎い。
憎いという感情ほど、自分をむしばむものはない。
憎むことが自分を鬼にさせ、人にも襲い掛かる。
被害者が加害者に。加害者が被害者に。第三者が加害者に。
いっときメラメラと燃えたら、ふーとため息をつく。
日常の雑多なことへとまぎれていく。
憎しみを持ち続けながら生きられない。
自分や人を
憎めば
魂がにごるでしょう
許してあげて
いつか 忘れて
(むさしの出詠歌)
偉人は言った。
罪を憎んで人を憎まず
それでも。
自分の子どもがあんなふうに殺されたら、犯人をぜったい探し出して殺してやりたいと思うだろう。
それがかなわぬとも、化けて出て、一生呪ってやる。
死ぬときは
愛のためと決めている
その日まで
この胸の野獣一匹
生かしておく
どちらもわたしだ。
憎しみは自分を滅ぼすと思うから、憎しみを爆発させるときが死ぬときだ。
できれば憎しみでなく、愛情を爆発させて死にたいものだ。
嗚呼。
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