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2005/11/08

虫を外に追い出す方法

今日すごく感動したことがあった。

事務所のわたしの机のそばに、はちのような虻のような虫が突然飛んできた。
わたしがあわてると、隣のささきさんが、動いた。
なにやら長い棒を持っている。
「どこに行ったかな?」
しばし探すと、わたしの机の上の蛍光灯に止まっている。

どうするのかと見ていたら、彼はその長いほうきの棒をそっと虫に近づけた。
すると、虫は、その棒の先端にすっと乗ったではないか!
そのままそぅーと出口へ移動するので、わたしは扉を開けにいく。
出口からじゅうぶん遠ざかってから、棒をふって、虫を飛ばした。

虫をまったく傷つけず、大騒ぎもせず虫を追い出す技に、ぼうぜんとする。
なんだかすごいものをみた。
まるで虫をあやつったみたいだ。
こっちにおいで、と虫に念力で語りかけ、そうだね、と持っていかれたようだった。

まわりのみんなも感心していたら、彼はぼそっと「虫の多い田舎で育ったもんだから」とつぶやいた。
わたしは気のきいた返事もできず、ただただぼーっとかんどうした。

* * *

わたしのお腹にも虫がいる
ぶんぶん暴れている

わたしはハエたたきを片手に掲げて
叩きたくてしかたがない

でもその手をひきとめるものがある
それは今日見た虫を追い出す技だ
虫を殺さず追い出す技だ

おまえはおまえの場所にゆけばよい
わたしはおまえを叩かない
どうかわたしに叩かせないでくれ
おまえの場所へゆくがよい

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コメント

◇純ちゃん
 はい。すごいです。
 実は今日、また同じ虫がやってきて、チャレンジしてみたのです。でも、相手にしてくれません。棒を近づけても、ふん、とどっか奥へ隠れちゃいました。とほほー。
 わたしは密かに、マイスターささき、と名付けました。

◇柚月
 なぞです。見ていたときは、とても自然にしていたので、自分でもできるんだろうか、と一瞬思った。でもやっぱりだめ。
 神業だと思いましたよ。なんか言葉で伝えるのがつたなくて、もどかしい。
 虫が、すっとなんのためらいもなく乗り移ったときのしびれるような衝撃!
 暗示というか、オーラというか、念力というか。

 柚月家のハエ。ちょっと笑った。
 柚月がハエを追っかけてる姿を想像して。ぷぷぷ。
 次男くんもすごい。

 詩・・・のようなものかな。ちょっと腹立つことがあったんだけどね、三日くらいするとなんだかどうでもよくなってきそうだわ。だんだんハエは実は自分自身の腹黒さに見えてきたよ。相手じゃなくてね。
 どこかに長い棒はないかい? 念力つきの。(笑)

投稿: しづく | 2005/11/10 21:58

それはすごい!
なんで棒にとまるのかな。蛍光灯みたいな、明るいものにとまるっていうのは分かるけど、わざわざ場所を移動するなんて。
そのささきさんという方、達人だわ~。

実は私も昨日からずっと、家の中に入り込んだ1匹のハエに翻弄されてたのです。
叩いて殺すのいやだから、なんとか追い出そうとするのに全然ダメで。
殺虫剤もやってみたけど、これまたなかなか命中せず…。
そしたら今日学校から帰宅した次男が、紙を丸めて一発でしとめてしまいました…。な~む~…。

最後のは詩?すごい好きだわ。

投稿: 柚月 | 2005/11/10 16:49

すごいぞ。
ささきさん、すごいぞ。

私も虫の多いところで育ち、今も似たようなところに住んでいますが、
そんな技しらない! できない!
や、虫には慣れてはいるが、扱い慣れてはいないのだ。

投稿: 純 | 2005/11/10 00:43

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