靖国神社 遊就館
夫と二人で、靖国神社の遊就館へ行った。
戦後60年という区切りもあってか、靖国参拝の問題は最近ニュースでも話題になっているし、TVの特集も組まれている。そういう中で、一度は見に行ったほうがいいと勧められていたのだ。
雨が降りそうな天気にもかかわらず、多くの人が訪れていた。
建物は立派で、江戸時代からの日本の歴史が語られている。
それは、戦争の記録でもある。
明治維新、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変、大東亜戦争と展示が並んでいる。
ロケット特攻機、人間魚雷「回天」、多くの特攻隊員の遺書。
戦死、戦傷死、公務死、戦病死の遺影がずらりと並んだ部屋は圧巻だった。
わたしはそこで、昭和12年に中国で戦死したと聞いていた祖父を探していた。
リストを見たけれど、祖父の遺影はなかった。
遺書の前では涙を流した。
初めてわかったこと。
昭和天皇は、戦争責任のある天皇と思っていたが、昭和天皇のウタを読み、資料を読むうちに、戦争を終わらせたのは、昭和天皇の決断だったのだと初めて知る。
身はいかになるともいくさとどめけり ただたふれゆく民をおもいて
この歌を読んだとき、ああ、そうだったのか、と思った。
こんな間違いを二度と犯してはならない。青年にこんな遺書を書かせてはならない。
そういう気持ちになる場所だった。
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