読書の秋
飛蚊症にもかかわらず、わたしは読書が好きだ。
いま読んでいる本。
◇『行く先は晴れやかに あるいは、うろ覚えの詩が世界を救う』 ヴェンデラ・ヴィーダ
◇『小説の自由』 保坂和志
その他、推理小説1、料理関係1、歌集1。
パラレルにそのときの気分で本を変えながら同時進行で読んでいく。
ただし、夢中になっていっき読みする名作はのぞく。
『小説の自由』は画期的な本だ。
小説論、と紹介にあるが、ほんとにおもしろい。
作家、保坂和志の小説の作り方、考え方、読み方、方法論がくわしくわかる。
いっぺんに何ページも読めない。
すこしずつ読んでいる。
説明が多く、論理的な流れがあるので、簡単にこういう本、っていいにくい。
ひとつのことを導き出す、プロセスを丁寧にかいてくれてそれがおもしろい。
実は、わたしは保坂氏の小説を読んだことがない。
なんとなくいままで縁がなかったのだ。
たとえば、こんなことが書いてあり、そうだ! とはたと手を打つ。
引用は、なかば自動的に真理として機能する
そうさ、説得力を増すために引用するのさ。
おもしろいなー。まだ167/360ページ。
秋の夜は長い。
◇ ◇ ◇
ちなみに、『行く先は 晴れやかに あるいは、 うろ覚えの詩が 世界を救う』は、
背が五行になってる。もちろん、タイトルに惹かれて手にしたのは言うまでもない。
でも『小説の自由』によると、このようなタイトルのつけかたは、こっぱずかしい一例。
それにつられるわたしも、こっぱずかしい。
内容は、娘がぱらぱらめくろうとしたら、「ちょっとまった! それはおすすめじゃないよ。」と隠すようなたぐいの。(笑)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント