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2005/09/02

うつくしきマーブル模様のために

(本記事は、純ちゃんのブログで、「これからのAQ」という記事へのトラックバック用に書きました。)

いままで6~8人くらいのAQ歌会が、ここ3ヶ月で急に倍になった。
わたしは小さな歌会が好きなので、とまどいと不安を感じていた。
この不安感っていったい何なのか、じっくり向き合って分析したいと思ったのだ。

AQがすきなのは、やっぱり代表の水源純さんをはじめ、メンバーがいいから。
一人一人が個性的で、確信があって、いい歌をだしてくれる。
一首一首ていねいに読んで、いいところも悪いところもすなおに話し合える。
ときには矢のように鋭い洞察もあり、妄想の翼が広がったりする。
それらは参加してくれる人の持ち味で、それらがマーブル状にまじりあい(前述記事参照)、とけあい、分かち合われるのがうつくしいのだ。

人数が増えて不安になるのは、いまの雰囲気が変わらないかっていう心配が大きい。
ひとつは単純に、人数が少ないほうが、じっくりたっぷり話せる。
人数が増えると一人当たりの発言に制限ができてしまうし、なぜ点を入れられなかったか、についてほとんど触れられない。
 自分がそういう司会しておきながら言えた義理ではないが、まだ続きそうなコメントを切り上げてしまったり、脱線できないのはなんだか貧しいし申し訳ない。

ほかには。
このところ毎回新しいメンバーが複数人数増え続けた。
この未知の人を受け入れる不安。
歌を歌会に出すということは、ある意味自分の裸を見せるようなものだ。心の奥の袋をひっくり返してみせているのだ。よく知らない人に対してそういうことをしあうのは、やはりある種のストレスになる。

初めて歌会へ参加される人がこわいのは当然だが、受け入れる側もこわい。
でも歌を通してその人が見えてくると、やっとそこに細い一筋の信頼の糸が張られる。

これはたぶんにわたし個人の偏屈な性格にも起因する。
もっとオープンでウェルカム気質な方だったら、これらのことは「何をおっしゃるうさぎさん」だろう。事務局としても、「どうよ?」(すみません)

あれこれ考えているときに、以前東大阪五行歌会代表の稲田準子さんが書かれていたこの言葉を思い出した。

褒める・褒められるの関係でもなく。 歌会の事務の中にある役割に、 自分の居場所をつくるのでもなく。

自分の歌で、歌会の居場所を開拓してほしい。
(1位の歌を作れ、という意味ではないですよ)
まずそこを、自分の力で開拓してほしい。

そうだよな。自分の歌を誠実に詠い、ほかの仲間の歌も誠実に読む。
そこをわたしの居場所にすればいいのだ。
これらの言葉を、お守りのように握り締め、繰り返し心でつぶやいてみる。

歌会は、どんなベテランさんでも同じ条件で歌を読みあう。
そこには力関係はない。
馴れ合うこともない。
頼れるものは自分の歌と、自分の読みしかなくて、しずしずと覚悟を持って歌を差し出すしかない。
そんなふうに五行歌に真剣に向き合う人に選ばれる、AQでありたい。
いや、五行歌にっていうより、もはやその人それぞれの生き方の真摯さかもしれない。
わたしたちは、ウタを通して生き方を学んでいるのかもしれない。

自分の芯をきちんと立てることができれば、これからもAQはうつくしいマーブル模様を描き続けるだろう。

だいじょうぶ、マイ・フレンド。

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コメント

◇道子さま
 歌会は、参加する一人一人が大切にされる場だなぁと思います。

◇ゆうさま
 いろいろたっぶり読んでいただきありがとうございます。
 (*^^*)

>いくら仲良しになってもなあなあにならない関係が持続出来ているのでしょうね。
 信頼関係と、むやみに馴れ合わないバランスの妙でしょうか。一人一人が自分をしっかり持ってる方が多いです。
 
>いつかお邪魔できたらいいなぁと思います

 ぜひぜひ。なにかチャンスがあったらいらしてね。マーブル模様の一色として。(^^) 

投稿: しづく | 2005/09/09 17:07

しづくさん、お久です。
暫くPCが開けなくて、創作に関するノートから、美貴ちゃんの個展まで一気に読ませていただきました♪純ちゃんのAQ歌会のコメントも!

>一首一首ていねいに読んで、いいところも悪いところもすなおに話し合える。

いいですね~一首一首丁寧に読んでって出来そうでなかなか出来ないような!?
コメント数を増やせばいいってものじゃないし、重箱の隅を突付くみたいに探るのとも違う。
どれだけその歌に本気で取り組んでいこうとするかという姿勢なのかな?
歌会ってある意味、そのメンバーでどれだけお互いを見せ合いっこ出来るかってとこに落ち着くような気がします。
つまりは信頼関係?人数が増えたのは、それが築かれていった結果なのかも知れませんね。
もちろん歌が大好き、歌に熱心な人の集まりというのが前提ですが・・・。

>自分の歌を誠実に詠い、ほかの仲間の歌も誠実に読む。
そこをわたしの居場所にすればいいのだ。

いくら仲良しになってもなあなあにならない関係が持続出来ているのでしょうね。
ここなら安心して歌を委ねられる・・・という根っからの歌会されてるんだろうなぁ。
いつかお邪魔できたらいいなぁと思います。
それまではうつくしいマーブル模様を描き続けていて下さいね(^^)


投稿: ゆう | 2005/09/09 13:22

副代表からの依頼で書いたまでで、
私は何もしていないのですよ
彼ら彼女らの生きた証に照らされています。
まるで皆様が天照大御神です。
設置母体の学校法人が作る来年開校大学は
人間総合科学大学 看護科のことです。

五行歌の中にもこの専門学校を卒業した方もいます。

投稿: 道子 | 2005/09/03 14:55

◇道子さま

>たったこれだけのことなのにね。

 はい。それだけでいいのに、わたしは何を血迷っていたんでしょう。(苦笑)

 9月号のきずな五行の歌会のレポート、拝見いたしました。
 道子さんのいままでのキャリアが生かされてみんなが泣いたり、笑ったりできていいなぁと思いました。
 

投稿: しづく | 2005/09/03 11:09

自分の歌を誠実に詠い、ほかの仲間の歌も誠実に読む。
たったこれだけのことなのにね。
歌会に参加したことで
成長できる自分を持つ皆がね

私の場合は視力障害 聴力障害 超高齢へのホローがありますが誠実に心を配ればかえって励ましをいただいています。

投稿: 道子 | 2005/09/03 08:55

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